Wednesday, August 31, 2011

新しいスナバー

アンカーを下ろして停泊する時は、チェーンとジプシーに必要以上に負担
をかけないように、チェーンにSnubberとよばれるロープを掛けて
水中で宙吊り状態にしてテンションを軽減する。2本のロープの片
側を1本に結び、その先にshackleと呼ばれる金具を取り付け
る。この金具をチェーンに引っ掛けてネジで止める。ロープの反対側は船
首の両舷にそれぞれ固定する。

今まで使っていたSnubberが古くなり、ロープの一部が磨り減って
きたので、新しくする事にした。ロープとshackleは前もって買っ
てあった。前のshackleは外れやすいという難点があったので、今
回はもっと使い易い物を選んだ。新しいロープの端がほどけてこないよう
に、針と糸でwhipping。トランポリンの上に腹這いになってロープ
の両端を船体に結ぶのが意外と難しいみたい。

次の日にアンカーを上げて、すぐ近くのSt. Anneへ移動し、アン
カーを下ろして新しいスナバーと交換。具合は?上々!真新しいロープが
透き通った水の中にクッキリと見えて良い感じ。こうやって、ひとつずつ
船を良くして行くのがキャプテンの仕事です。

Tuesday, August 30, 2011

チェーン•ストリッパー交換

しばらく前からアンカーを引き上げる時に、チェーンが絡まるトラブルが
発生していた。風が穏やかで、隣の船とのスペースも十分ある時は問題無

けれど、逆の情況だと大変。

思い当たるのはチェーン巻き上げ機ウィンドラスに付いているチェーンス
トリッパーの磨耗。通常これが普通に突き出していれば、巻き上げられた
チェーンは、うまく誘導されて絡まる事なくストンとチェーンロッカーに
収まってくれる。ジプシー部分を分解してみると、やっぱりチェーンスト
リッパーがかなり曲がっていた。この為チェーンが絡まってしまっていた
のだ。

1年前にウィンドラスとチェーンを買い替えたお店に行ったら、幸いにス
トックがあった。結構需要が多いのかな。取り付けは簡単にできた。その
後はアンカーの引き上げもスムーズです。

Monday, August 29, 2011

さとうきびジュース

さとうきびトラックが停まっている。うちの田舎でも昔からさとうきびを
作っているので興味が湧き、つい立ち止まってしまう。昨日は5、6
人列ができており、さとうきびを絞るのにも結構時間がかかっていたので
諦めたけど、今日は前に2人だけ。待つ事にする。

ジュース作りの仕掛けは至って簡単。図体の大きい圧搾機にさとうきびを
手で押し込んでいくと、モーターがガンガン唸る中、絞り汁が下に置いた
容器に落ちていく。思ったよりも色が濃い。皮ごと絞るとは言え、もっと
透明な色を想像していた。何か混ぜてるのかな。さて、味の方は?うん、
やっぱりさとうきびの味。甘みがあって喉ごしもいい。数個の氷とライム
が一切れ入っているのがカリブらしい。私の前に並んでいた2人
は、ペットボトル入りを買って行った。冷蔵庫でうんと冷やして飲んだら
もっと美味しいかも。

でも、子供の頃かじったうちの畑のさとうきびはもっと美味しかった
よー。そう言えば、中学生の時はバレーボールの練習が終わって家に帰る
途中、友達と道路脇に積んであったさとうきびの根っ子に近い美味しい箇
所だけを失敬してたなぁ。時効とは言え、ゴメンナサイ。。

Sunday, August 28, 2011

もしかして?

私達の船からそう遠くない場所に錨を下ろしている船がある。カラフルに
ペンキを塗ってイメージチェンジしてるけど、良く見ると見覚えがある。
2003年にトリニダードで知り合ったフランス人のカップル、ジュディ&
フランソワが乗っていた27フィートの船に良く似ている。そう言え
ば、彼らはあの後、ここマルティニークでその船を売り、もう少し大きな
船に買い代えたと言っていた。今頃はどこにいるのだろう。まだクルージ
ングを続けているのかな。それともジュディの好きなパリか、フランソワ
が好きな田舎のどちらかに落ち着いたのかなぁ。ディンギーも繋いでない
し、人が乗っている気配も無いので、今の持ち主はハリケーンシーズンの
間、ここに置いてあるだけかもしれない。持ち主が代わっても我は我、と
言わんばかりにどことなく毅然としてみえる。

Friday, August 26, 2011

Ti Toques

近くの24時間営業のレストランTi Toquesへランチを食べに
行った。去年一度だけ来た事があるけど、前菜だけでも十分ボリュームが
あった。今回もボブは前菜だけ。私の前菜は小さめと言われたのでメイン
も注文した。ボブのお皿はアジア風。春巻、サモサ、白身魚のシェビ
チェ、サーモンの刺身、エビのスパイス煮 、茎わかめが乗ってい
て美味しく量も十分。私は鴨のローストにフルーツ付きの前菜。メインは
ローカルフィッシュのフライ。それに、ライス、グラタン、フレンチフラ
イ、インゲン豆の中から、フレンチフライとインゲン豆を選択。さすがに
食べきれず、お持ち帰りにしました。フランスの島にいると、やっぱり外
食が続くなぁ。早くこの島を出ないと、破産しちゃう!(する程な
いけど。。)

Thursday, August 25, 2011

計り

私達が利用するフランスの島のスーパーマーケットでは、買いたい野菜や
果物を自分で計りにかけて値札を貼りつけるお店が多い。それなのに、つ
い習慣で計らずにそのままレジへ持っていってしまう。何種類もカゴにい
れた時は、後ろで順番をまっている他の人の迷惑もの。慣れてしまえば大
した事でもないのだけど、フランス語が解らないから、計りに付いている
絵とじっとにらめっこ。

ハリケーン•ホール

マリン湾 Cul-de-sac du Marinには何百隻というヨットが錨
を下ろしたり、ブイに舫いであるけれど、それでもま
だまだスペースにゆとりがある。海からの入り口には
何箇所かに珊瑚の浅瀬があり自然の防波堤になってい
るので、高い波が押し寄せて来る事もない。そんな事
から船を置いたまま長期間留守にする人も多いよう
だ。

今朝はマングローブに繋がれた船を見にディンギーを
走らせた。いるいる。奥の方まで結構な数のヨットが
ハリケーン•ホールとしてここを利用している。コ
ミュニティーもできて住み心地も良さそう。だから、
一旦船をマングローブに繋いだら、ロープを外すのも
面倒くさくなって、そのままにしてしまうのかな?中
にはハリケーンの被害に遭ったまま放置された船もあ
る。

Wednesday, August 24, 2011

今日の食事

朝はお馴染みカフェオレとクロワッサン。お昼はビーチサイドの路上脇で
クックされたバーベキューチキン。地間をかけて焼きあげたもも肉に特製
ソース。多分色々なスパイスが混ざっているんでしょう。少し塩気があっ
てさっぱり。でも奥深くて後をひく味。クリオール料理だと思うけど、初
めての味が新鮮で美味。カフェで買ったフランスパンや近くのミニスト
アーで買った魚のフライと一緒に頂きました。満足!

夜は二人でワインテースティングもどき。雰囲気を出すために、既に空け
てあった瓶も2本テーブルへ追加。ここマルティニーク島を離れた
ら、もうフランスの島は無いので、ワインを買い置きするために試し飲
み。白2本と赤1本がパス!またまたチーズと美味しいフラン
スパンがそのまま夕食になりました。最近、まともに料理してないなぁ。
ま、いいか。

マングローブの先には

投錨している湾の回りには、マングローブが群生している。その中には小
さな川がいくつか流れているようだ。今日はそのひとつを遡って見る事に
した。川幅15メートルの両脇には根をしっかり張ったマングローブ
が生えている。頑固な程丈夫なので、ハリケーンの時にマングローブ林に
船を繋いで避難させる人も多い。

ディンギーで5分走った川の行き止まりには、セールロフトやマリ
ンストアーがあった。この辺りにもあると聞いてはいたけど、来るのは始
めて。これはナイスな発見。セールロフトの建物からは長いリフトが突き
出していて、その下には大きなディンギーが待ち構えるように停まってい
た。成る程、これは便利。上げ下ろしの手間が省け、仕上がったセールは
そのままディンギーでお客さんの船に運ぶと言う仕掛け。去年ここを知っ
ていたらなぁ。ボブと二人で汗だくになって、ジブセールを直してもらい
に行った事を思い出した。

Tuesday, August 23, 2011

ビーチバー

マリンの町がある湾には、穏やかなビーチがある。近くには地元の漁師の
船が係留されており、夕方にはよく木陰でドミノゲームに興じたりしてい
る。今日は子供連れの家族が数組テーブルに着いて、夕涼みをしている。
ハリケーンの心配をしながら島から島への移動にちょっと疲れ気味の私達
も、彼らに混じって、久しぶりにビーチでのんびりしました。

Monday, August 22, 2011

マリンにて

マルティニーク島の南端の奥まった町マリンは、ヨットマンにとって有難
い存在である。広々としたアンカレッジ、大きなマリーナ、そして品数の
豊富なマリンストアーが有る上に、クルーザー達が何時でもインターネッ
トができるように、WiFiを設置したレストランもディンギードック
の傍にある。

今回はIreneと名前が付いたトロピカルストームから船を護るた
め、またマリーナに1、2泊する事にした。ところがマリーナ
オフィスに行くと、600もあるバースが空いていないという。今日
だけなら明日戻って来るかも知れない常連さんのを使ってもいいと言う。
明日より今日の夜が問題かも知れないからそれでOK、という事で無
事スリップを確保。でも、一夜明けてみても何事も起こらなかった。これ
は喜ぶべき事ではあるが、ちょっと拍子抜けした。これで暫くは天気の心
配は無いかな。そうは行かないだろうなぁ。。

Sunday, August 21, 2011

サンピエールのマーケット

10年程前にカリブ海の島々をクルージングした際、ここサンピエールに停泊しようとした事がある。その時は風向きの関係で横揺れ気味だった事から快適な睡眠が期待できず、錨を下ろす直前にプランを変更してその先のFort de Franceまで行った。その時の印象からその後は何となく素通りしていたけれど、何故もっと早くに来なかったんだ!と思う程楽しい滞在だった。一番気に入ったのがこのマーケット。こじんまりとしているけれど、魚、野菜、果物と全てが新鮮。あれもこれも買いたいと心がはやり、目はきょろきょろ。

大きなマグロを切っていたお兄さんからお刺身用に8ユーロー分買う。

これも大きい!まだ開店前。

湾内で捕れた小魚も美味しそう!

買わずにはおれない新鮮さ。
売り子のお母さん達の自然な笑顔がナイス!

親切に道を教えてくれたお姉さんのアクセサリーショップ。

翌朝、2隻で網を仕掛けていた。

タウンドックの釣り人。いいねぇ。

Saturday, August 20, 2011

St. Pierre - Martinique(マルティニーク島サン・ピエール)

Les Saintesから9時間程でマルティニーク島のSt. Pierreに着いた。またもや天気が崩れつつあるとの予報で先を急がねばならなかった為、グレープフルーツの美味しさに目覚めた大好きなドミニカ島には、残念ながら立ち寄る時間的な余裕が無かった。St. Pierreの広々とした湾では久しぶりにグリーンフラッシュを見て感激。

St. Pierre。左側に活火山のMt. Pelee。

沈む夕陽。この後にグリーンフラッシュ。

ガイドブックによると、St. Pierreの近くにある活火山Mt. Pelee(ペレー山)が1902に大噴火を起こし、3万人程いた住民のうち生き残ったのは石職人と牢に入っていた罪人の2人だけだとの事。大噴火の予兆があったにも関わらず、諸々の理由から住民が避難せずにいたのが大惨事に繋がったらしい。停泊していた船も殆どが沈んだとの事。それ以前にはカリブ海のパリと呼ばれていたマルティニーク島の政治、経済、文化の中心地だったSt. Pierreは、200年以上達経った今は観光地としての賑わいも取り戻しているようだ。


大噴火の後に残った建物の一部。


教会の中からは信者の歌声が聞こえてきた。

黒い砂浜だけれど素足には心地よい。