Tuesday, November 30, 2010

畦布(あぜふ)のささやかな伝統



60年近く前から続いている私の村(とは言わず普段は字(あざ)という)のささやかな伝統。それは子供たちによる朝7時と夕方6時の鐘突き。その昔携帯電話はもちろん腕時計さえもそれ程普及していなかった頃、畑仕事に従事する村人たちは、小学生が鳴らすこの鐘の音を聞いて時を知った。

元々鐘は左端の木にぶら下がっていたけれど、毎年のように島を通過する台風の為、あるいは鐘の重さに耐えかねて傾いてしまった。そこで現在は右側の鉄柱にこうしてぶら下がっている。鐘自体も新しくなっていた。

細いけど力はあるよ。
朝6時55分頃に現れた担当の小学生は、私が7年前保育園でしばらく働いていた時の園児。久しぶりの再会は感動的!と言いたいところだが、覚えていてくれる筈もなく、ひとりで感慨にふけってしまった。鐘の音は近くで聞くとものすごく大きくて耳が痛い程。私が子供の頃は1年を通して小学6年生の同じ男児が朝夕鐘をついていたけれど、最近は子供の数も減り、また部活などがあるので夕方は交代でたたいてくれているとの事。それにしても雨や風の日も毎日だから大変。どんな事でも続けるのは大事という事をこうやって学んでいくんですね。お疲れ様。そしてありがとう!



Monday, November 29, 2010

11月の花達

湾門(わんじょ)ビーチに面した場所にあるお墓にお参りをした後、父と姉の3人でドライブに出かけた。姉が毎週のように行くという隣町にある花屋さんにも立ち寄ったので、洋服やアクセサリーよりも花のウィンドーショッピング(?)に心が躍る私もいくつか写真を撮らせてもらった。

ちゃんとオープンしてました。

シクラメン


ポインセチア


ノウゼンカズラ


シンビジューム

今日の湾門は干潮だったので、いつもは海底にあるサンゴ礁がくっきり。


Friday, November 26, 2010

湾門(わんじょ)ビーチ



東シナ海に面した湾門

沖永良部島は隣の与論島と同じように隆起サンゴ礁でできており、島の回りもサンゴ礁で囲まれている。自然の入り江はあまりないけれど、ここ湾門は多少カーブになっているので、夏場は海水浴場として賑わう。実家から歩いて10分程だから、子供の頃はよく泳ぎにきた。その頃は単にワンジョと呼んでおり、車時代になってあっちこっちから人が訪れるようになり「ビーチ」が付け足された。今日は結構北風が強かったけれど、高校生の頃と同じようにバイクに乗って回ってみた。なかなかいい気分。ひとっこ一人いない浜辺はもう冬の顔。


その昔道路が整備される前は隣村に行くのに、干潮時に「海の中道」と呼ばれるサンゴの道を歩いて行ったそうです。

手軽で便利なバイクは重宝してます。


Thursday, November 25, 2010

近所の景色

ただ今、帰省中。我が家の近くの写真をいくつかアップします。

ガジュマルの木は我が家の防風林。


にんにくの葉っぱ。豚肉や島かまぼこと炒めると超美味。

つわ蕗の花。茎は佃煮に。

石灰石の石垣。最近畑の回りではあまり見かけないかな。



Tuesday, November 23, 2010

沖永良部島(おきのえらぶじま)より

カリブ海のバージン諸島にある米国領セント・トーマス島から3日かけて帰ってきた故郷沖永良部島から2週間ぶりのブログ更新です。

沖永良部島は鹿児島県にありますが、他の奄美諸島と同じように古くは琉球国に属していたので、言語や生活様式も沖縄文化の影響を大きく受けています。地理的にも鹿児島からは500キロ以上離れているけれど、沖縄は天気の良い時には肉眼で見える位置にあり、帰国する際は鹿児島経由ではなく沖縄経由が多くなります。セント・トーマスからアメリカン航空でニューヨークへ。一泊して次の日にデルタ航空で成田へ。前回までは成田からそのままバスで羽田へ行き、沖縄行きの飛行機に乗り継いでいたけれど、今は成田で乗り継ぐ事ができるので多いに助かりました。疲労度が全然違いますね。翌朝7時(早過ぎ!以前は8時だったのになぁ)に鹿児島行きのフェリーに乗船。那覇港を出発して、沖縄本島北部の本部港、与論島を経由してやっと午後2時に我が島に到着。

沖永良部島は北緯27度の位置にあり、年間平均気温が22度と温暖ですが、東シナ海から北風が吹くと寒いですよ。反対側の太平洋からの風は冬でも結構暖かい。 カリブの島々と違って平坦なので畑がいっぱいあり、サトウキビ、じゃがいも、花などを作っています。中でも気品溢れるえらぶユリは私も大好きです。春にはフリージャー、グラジオラス、ユリが咲き誇りとってもきれいですよ。

那覇港から7時間で沖永良部の和泊港へ到着。ただいま!

ガードレールを挟んで手前がすすき、向こう側がサトウキビ、その奥が東シナ海。

我が家の庭の島ミカン(何故かカボチャという)。おいしいですよ。
あ、剥いたらカボチャに似てる?


Tuesday, November 9, 2010

一時帰国します。

イギリス領トトーラ島でのボートショーは無事に終わった。訪ねて来たブ
ローカーは4日間で50人弱だから、ある意味ではのんびりし
ていた。翌朝はアメリカ領のチャーターボートショーの為に3時間
半かけてセントトーマス島へ移動。観光シーズンに入り両島で豪華客船が
停泊していた。

セントトーマスでのショーには、トトーラ島に来たブローカー達の多くが
が再度訪れる事や日程が短い事もあり参加する船は少なめのようだ。私達
のように両方参加する船もあれば、どちらかひとつだけという船も多い。

チャーターはクリスマスあたりから忙しくなるので、その前に2年
半振りに一時帰国する事にした。幸いに友人が私の代わりに今日一日ヘル
プしてくれる事になったので、安心して帰れる。みきちゃん、ありがと
う!故郷の沖永良部島からまた南の風をお届け出来ればと思っています
が、もし叶わない場合はひと月後にお会いしましょうね。

Sunday, November 7, 2010

クッキング コンテスト

メインディッシュの審査中
先日、船のオーナーからEメールが入っていた。「勝手だとは思ったけれどCulinary Contestにサインアップしたからね」だって!えー、私の意向も聞かないで。それはまぁファーストメート/シェフと名乗っているけれど、このチャーターの仕事を始めたのは7ヶ月前。食べる事は好きだし料理も一応するけれど、メガヨットのシェフ達相手にクッキングコンテストとはちょっと腰が引ける。でも、キャンセルする訳にも行かないし何事も経験と、前菜部門とメインディッシュ部門に大胆にもチャレンジした。さすがにデザートまでは手が回らない。全ての料理は各自の船で行い、プレゼンテーションと審査員の判定はブール際で決められた時間にとの事。11時に前菜、1時にメインディッシュ、そしてデザートが3時半。その間にも、ブローカー達はいつも通りに9時から5時まで各ヨットを訪問してくる。その合間をぬってクックしたり味見をさせたりと、もう時間が無くて大変。

前菜はベトナム料理の生春巻きにしようと思っていたので、3日前に米国領セントトーマス島に着いた時、スーパーでRice Paperだけは買っておいた。そして今朝9時15分前にマリーナの近くのスーパーに走り必要な食材を買いそろえた。イギリス領はあまり食材が豊富じゃないので生春巻きに入れるエビも皮付きのは無し。既にボイルした小さなえびちゃんだけ。メインはサーモンにしようと思っていたけれど、新鮮な魚は売っていないから、冷凍のグルーパー(ハタ)とホタテのえのき入り照り焼きスタイルで、サイドディッシュにカボチャパンプキンとスナップピー、それにガーリックライスを付けた。味は良かったけれど、プレゼンテーションは多いに磨く必要ありです。始めてで大変だったけれど、回りのシェフたちから色々学べたし、新たな目標ができたので参加して良かった。来年またチャンスがあったら自ら応募しよう!

生春巻きのアペタイザー

グルーパーとホタテのメインディシュ

隣の人のカニとマンゴーアボカド添え

ロブスターを使った一品。彼女が総合優勝。納得!

美味しそうな料理に見物人もお腹がすいた様子

Friday, November 5, 2010

ボートショー2

サロンにパンフレットを広げてブローカーを待つ。
4日間のチャーターボートショーは、朝の9時から5時までブローカー達が各ヨットを訪問。65艇程の参加艇に対して80近いブローカーが参加している。毎朝掃除をした後サロンにパンフレットを広げて彼らを待つ。いつ来るのか判らないので常に待機状態。12時半から1時半までのランチタイムは小休憩でちょっとひと息。こちらも大変だけれど、あちらも結構大変。原則、他のブローカーとかち合わないないようにするので、目的のヨットに先に訪問者がいる場合は誰もいない他のヨットに行く分だけブローカーの方が疲れるかも知れない。実際に訪れる時間は15分くらい。私達のヨットは46フィートとチャーター船としては小さい方なので、大きな船に比べて訪問者は少ないかも知れない。昨日は5時以降に隣のドックの58フィートのカタマラン船にお邪魔した。もうーすごい!全く別のリーグという感じ。でも、上には上がいるから、機会があればもっと超豪華なヨットも見てみたいなぁと思ってしまう。残りあと2日に期待!

私達がいるCドック
お隣のBドック
マリーナに併設されているホテル。
食料を調達するスーパーの出店ではラムのプレゼント中。

Thursday, November 4, 2010

ボートショー

昨日セントルシアから37時間かけて着いた米国領セントトーマスでは、英国領トトーラ島でのボートショーの準備の為にてんてこまいだった。クリーニングレディに2時間かけてキャビンを掃除してもらう間にデッキのクリニーング。それが終わったらプロパンガスを補充しにHome Depoまでタクシーで往復。トリニダドでは補充に出した予備のプロパンガスのタンクが戻ってこなかったけれど、いつも使っているガスタンクはもう少し持つだろうとの予想は見事に裏切られて、何とおとつい海の上で料理の途中で切れてしまった。おかげで夜のワッチの間も暖かい飲み物や食べ物は無理。幸いにコーヒーメーカーでお湯を湧かす事はできた。無事にガスタンク補充の後はスーパーで食料調達。そして、ボートショーがあるトトーラ島に向けて一目散。

Tortola島の Soper's Holeでまず入国審査を受けて、それからショーが開催されるRoad Townへ移動。午後3時までのチェックインには到底間に合わず4時頃にショーが開催されるVillage Cay Marinaに到着、はしたものの私達に割り当てられたドックには他のボートが居座っていた!うろうろしながらマリーナのオフィスとラジオで何度か交信後にそのヨットが移動してやっとドッキングできた。もうー、勘弁してよ。昨日は殆ど寝てないんだからね。それでも、これで今日は終わりという訳にはいかず、そこからまた細かい部分の掃除。何とか体裁を整えてやっと夕食。フランス海外県のマルティニークで買っておいたムール貝を白ワイン蒸しにして白ワインで乾杯!どうやってベッドに入ったかも覚えていない程疲れ果てました。


で、今朝は9時から5時までブローカー達が訪問。その様子はまた明日報告します。




Wednesday, November 3, 2010

セントトーマスに到着

37時間かけてセントルシアから米国領のセントトーマスへ戻って来た。一
度だけ雨に見舞われたものの、幸い星も見える良い天気だった。風は殆ど
真横からのビームリーチと理想的。ただ、セントルシアを出てすぐはハリ
ケーンTomasの影響で浮遊物がいっぱい。その殆どが椰子や木の枝
だったけれど、中には大きな丸太も混じっていて、その中をかき分けて進
む事1時間半。まだ視界がきく夕方の4時過ぎに出発して良
かった。今朝午前5時半に同じ米国領のセントジョンに着いて暫く
して入管をクリアー。20分後に3ヵ月間留守にしていたRed
Hookのモアリングに無事係留。

Monday, November 1, 2010

バージン諸島へ直行

Good bye St. Lucia.  We'll be back!

久しぶりの青空。うれしい!太陽が出てくれるなら、もう暑いなんて文句は言わないでおこう。

トリニダードからずっと先を急いでいたのは、英国領と米国領のバージン諸島で、それぞれチャーターヨットのボートショーがある為。BVI (British Virgin Islands) でのショーは、Tortola 島で11月3日から、続いてUSVI (US Virgin Islands)のセントトーマスで11月8日からと、間を置かずにスケジュールが組まれている。現在11月1日の午後3時。今からチェックアウトして1時間後にここセントルシアを出発しても、340マイルを走るのに2日近くかかる事になる。追い風なのでうまく行けばもっと早く着く事ができるとしても2晩は走り通しとなる。どうか好天気に恵まれますように!

ところで、待っていたエアコン用のコンプレッサーはまだ届かない。。もう待っていられないから後から転送してもらうしかない。やれやれ。