Monday, June 16, 2014

カリフォルニア

カンサスを後にしたボブはカリブ海での仕事に戻り、私は懐かしの友人に会いにロスアンジェルスに飛んだ。15、6年ぶりの再会である。ニューヨークからマリブに移り住んでいる彼女は、ハズバンドと一緒にロサンジェルスの空港まで迎えに来てくれ、和食に飢えている私を2晩とも日本レストランに連れて行ってくれた。旧知の間柄、遠慮なくここぞとばかり思いっきりご馳走になりました。

ご主人が花や植物を丹精込めて育てているので家も色とりどりのプラントが一杯。目の前はビーチで居心地が最高です。車ですぐ近くの山にハイキングに出かけ、涼しい風に吹かれながら、様々な高山植物を身近に眺めるひと時もとてもリラックスできました。歩くのは気持よい。持つべき物は友。有り難いです。考えてみたら、前回カリフォルニアに来たのは何と20年以上も前でした。














Wednesday, June 11, 2014

緑の大草原にもお別れ

子供の頃、「大草原の小さな家」というアメリカのテレビドラマを楽しみに観ていた。開拓時代の家族の話しで、今でも主役のローラと共に一家の顔ぶれを思い出す。カンサスの大草原を走っていると、ついついそんな家を探してしまう。走っても走っても緑と青空と白い雲。しばらくは訪れる事もないであろうボブの田舎を本人よりも名残りを惜しんでカメラに収めた。








Monday, June 9, 2014

さようなら

ボブのお父さんが亡くなり、お葬式を2日前に済ませました。朝から曇りがちだった空も青空になり、本人の希望通りにほぼ滞りなく終わらせる事ができ、悲しみよりも安堵感やある種の喜びが家族を包み込んでいたように感じました。私達も2ヶ月半の間に3度もカンサスに戻ってきたので覚悟もできており、今はお父さんの穏やかな笑顔しか思い浮かびません。

メモリアル・サービスの前日から友人・知人やご近所さんがどんどん食べ物や飲み物を届けてくれました。家族が何もしなくても済むような配慮はとても有り難かったです。お父さんが大好きだったジンのボトルを皆で開け、居間の大きなテレビで米国では36年ぶりの3冠馬なるかという競馬レースなどを見たりしながら、家族や親戚とひと時を過ごしました。お葬式というのは後に残った者達のためでもあるんですね。

86才と4日で逝ってしまった義父には、97才でまだ一人暮らしをしている従姉妹がおり、杖をつきながら甥や姪に支えられて参列してくれました。そんな様子を見たりして義母もまた元気が出たようです。色々な後始末がある義母の事も心配ですが、明日こちらを離れます。






Thursday, June 5, 2014

懐かしのシャトーブレアー(Chateaubelair)

1週間のコースを終了したインストラクター達は、事務所でのペーパーワークを終えてスクールを後にします。開放感!


1週間ブイに繋いであった愛艇でブルー・ラグーンを離れます。ヤング・アイランド・リゾートの側を通って、セントビンセント島の西側にあるシャトーブレアー(Chateaubelair)に向かいます。

機走で3時間。前回は11年前に投錨した懐かしの場所です。火山灰の黒砂で底が良く見えないけど、水は透き通っています。いつも側を通り過ぎるだけでしたが、久々に寄る事にしました。何と前回魚を売りにきたジョンが、以前と同じようにサーブボードを漕いでバケツに入った魚を売りにやってきたではありませんか。綺麗に捌いた新鮮なカワハギを買って夕食にしました。

ネットで魚を取りに行くのか、3隻の小舟が暮れ始めた湾を出て行くのが何とも絵になります。何年経っても殆ど変わらない生活をしている漁師達は、地に足がついた生活をしているようで何となく羨ましい気がします。



Monday, June 2, 2014

ASAのクラス終了

自分もセーリングクラスに参加するといういつもと違った週になったが、無事に3科目と実技を終えてアメリカン・セーリング・アソシエーション(ASA)の単胴船のクラスを終了した。これが双胴船のクラスだったらもうひとつテストがあるが、それはまた別の機会にしようと思う。たまにはこうやって緊張感に身を包まれるのも悪く無いと思った。


さて、セーリングスクールでインターンとして働いている若者2人は、テストはパスしたものの、3つ目の実技はインストラクターからOKが出なかった。理由は注意散漫による集中力や真剣味に欠けたせいである。ふたりとも不満げだったが、うちのひとりはクラス中にしょっちゅう携帯電話をいじり、講義にも身が入っていない事が度々だった。家族構成などを訊ねると完全に甘やかされて育ったタイプ。これは親がいけない。

もうひとりは言葉数は少ないけれども、料理や片付けもするし、気の毒ではあったが、ふたりとも船の鍵を預けても大丈夫とはちょっと言えない。よって、ボブはもっと機会を作って船に乗る時間を持つようにと本人達やスクールのディレクターに話していた。今はハッピーで無くても、きっとこの経験が役に立つと思う。そう願いたい。



カップルの方は、ご主人が両膝の手術を終えてあまり経っていないので動きは鈍かったが、その分、奥さんが素早く動き良きチームワークを発揮していた。彼女は2年前に小型飛行機の免許を取得し、アメリカ国内をセールスの仕事で飛び回っている。以前は車で13州を移動していたので随分時間がかかっていたが、今はあっと言う間に家にも帰ってこられる。もっと早くに免許を取得すれば良かったと話していた。女子ソフトボールチームのコーチの経験もあり、チームを全米優勝に導いた事もあるらしい。いや、凄い。こうやって色々な人に会えるのでこの仕事は面白い。