Saturday, August 31, 2013

ドミニカの空

Les SaintsからDominicaのルソーまでは7時間半程の短い航海。前日2日に比べたら波もとっても穏やかで超らくちん。行けたらその先のマルティニーク島までと思ったが、停泊できる場所まで行くのには時間がかかり過ぎるのでドミニカのルソー止まり。ここは錨を下ろせる場所がない。岸から一気に水深が深い上に岩場なので、設置されているモアリングブイに繋ぐ。前回まではボートボーイと呼ばれるお助けマン達が来て手伝ってくれたが、最近はその仕事に魅力を感じる人が少なくなったのか、単にシーズンオフに入っているからか今回は誰も表れない。いつものようにアンカレッジホテルの前に係留してのんびりと午後を過ごす。

暗くなりかけた頃に訪問者がやってきた。私達の船に見覚えがあると立ち寄ってくれたのは、以前に良く手伝ってくれたSeacatとその友達だ。シーキャットとはタコの事だそうだ。彼は島内ツァーのガイドもやっている。久しぶりの再開にビールで乾杯して近況報告をしあい、嬉しいひと時を過ごした。


 ルソーは西側が広々と視界が開け、13年前に初めてグリーンフラッシュを見た場所でもある。今回はここで赤と白ならぬ青と白の旭日旗(きょくじつき)みたいな雲に遭遇して感激。

グリーンフラッシュは無かったが、空は色々と表情を変えて見せてくれた。ドミニカ島はグレープフルーツの美味しさが忘れられない島でもある。シーズンが来たら改めてゆっくりと訪れたい。さて、明朝はマルティニークに向けて早めに出発予定です






Friday, August 30, 2013

目的地変更

セントトーマス島からセントルシア島まで2日半程で一気に行く予定が、久しぶりに船酔いをしそうなくらい快適とは程遠い航海に、2日目に3島短縮してグアドループに目的地変更。青空で星も月も出て天気は良かったのに、高くてイレギュラーな波の連続に気が休まらなかったのです。予定が何も入っていないのが幸いでした。そんな訳で出発50時間後にグダドループで給油。



給油ドックでは家族連れが魚釣り中。ドッキングするからと英語で声をかけてもそこはフランスの島、チンプンカンプンらしく、我関せずと釣りを続けるお父さん。でも、ドッキングした後にはロープ係留を手伝ってくれた。



その後、近くのLes Saintsまで1時間程航海。お気に入りの島ですが、今回は船首にうつ伏せでキープしてあるディンギーに空気も入れず、従って上陸はせず、ただひたすら休息しました。翌日はドミニカ島に向かいます。

Sunday, August 25, 2013

今日セントルシアへ出発

準備万端でマリーナを離れ、1時間程で行ける隣のピーターアイランドに一泊して翌日出発の予定が、錨を下ろした後にバッテリーがちゃんと充電していない事が判明。色々試してもやっぱり駄目。去年の11月に全部新しくしてからまだ1年も経っていないのに、やはり3ヶ月も放っておいたのが悪かったのか?

幸いマリーナのマリンショップに同じタイプの在庫があるのを見かけていたので翌朝引き返す事になった。マリーナでもまた何とかやってみたが変わり無し。結局また買うしかない。そんなこんなででセントルシア行きが少し遅れた。昨夜はまノーマンアイランドに一泊して、今日これから出発です。2日半かかる予定なので、どうか天候に恵まれます様に!

Thursday, August 22, 2013

移動準備

さて、バージン諸島に戻ってきたものの、ヨットのチャーター業界はハリケーン到来時期という事でオフシーズン。私達が今いるイギリス領トトーラ島のNanny Cayも閑散としている。ハリケーンさえ来なければ、ゆったりできてなかなか良い。とは言え、いつ天候が変わるやも知れないので、私達もセントルシアまで南下する事にした。その隣のセントビンセント島のセーリングスクールから、こっち方面へ来るのだったらまた仕事をしてもらえないかと連絡をもらっていたからだ。

一度上架した船を進水するとなるとやはり整備に時間が取られてしまう。戻って来てから5日間は毎日整備に追われていたが、昨日無事に進水した。その間、船はいつものようにごった返しなので、マリーナに隣接するキッチン付きのホテルに滞在した。



今回はシーコック(Seacock)という排水口の開け閉めをするバルブが一カ所だけフリーズしてしまった為に、新しく取り替える事になった。その為の機械が無いので、部品購入後サービス会社に頼んだら難なくやってくれたので助かった。



愛艇は建造して32年になるので、それなりにガタがきたのか、キッチンの水道口がどうにも水漏れしてしまう。以前から取り替えようと思っていたので、町までタクシーに乗って買いに行き、これは自分達で取り付けた。結構時間がかかり大変だったが、出来上がりは上々。




進水後は帆のチェックややディンギーの空気漏れチェック等、細々した作業の後に、カバーやデッキを洗ってさっぱり。10ヶ月程前にトリニダードで塗ったニスがまだキラキラ輝いてくれているのは嬉しい。







Wednesday, August 21, 2013

バハマの風景

早く終わらせたいバハマのクルージングではあったけれど、島々の風景は文句無しに素晴らしかった。青い海と白い砂浜はどこもかしこも絵になる。ハリケーンシーズンに入っていた事もあって、出会う船も少なく、錨を下ろしているのは私達だけという日が幾度もあった。フロリダから夜通し走ってBerry Islandsへ。そこからNassau、そしてExumasの島々を巡った。陸には必要な時以外は上陸しなかった。残念ながら、クルーはゆっくりする時間が殆ど無く、映画007のサンダーボール作戦(1965年)の舞台になったというStaniel CayのThunderball Caveで、魚達と一緒に泳いだのが唯一のリラックスタイム。バハマには次回は違う設定で訪れたいと切に思いました。









Sunday, August 18, 2013

バージン諸島へ戻って来ました。

約3ヶ月という短い、しかし、長く感じた仕事を終えてバージン・アイランドに戻ってきた。引き続き船に留まる選択肢もあったが、いつも私達の挙動を監視しているオーナーの性格に大いなる疑問があった事と、見た目は良くても、その実手抜き工事が多くて安心して乗っていられない船とは一刻も早くさよならをしたかったのだ。最初、メード・イン・チャイナと聞いた時から嫌な予感はあったのだが、まさにそれが当たってしまった。フロリダのボートヤードでは電気の配線からやり直しをしていた為にずっと出発できずにいたのだ。手を付けてみれば、あっちもこっちもと切りが無く、このまま永遠に出発できないのではと思った事もしばしばだった。

おまけに、こらえ性の無いオーナーは次々と思いつきで計画を変更するので、またまた遅延。仕事を受け持っている人達も嫌気がさして、モチベーションが上がらない。そのオーナーと作業員の間に入って指示を与えるキャプテンも大変だった。それでも、前の首になったキャプテンに比べたらずっと仕事ははかどっていると電気技師が言ってくれたのが救い。

そんな中、子供達の夏休みが終わってしまう前にと見切り発進をしてのバハマ行きだったので、最初からトラブルの連続だった。次から次へとトラブル・シューティングでキャプテンとエンジニアのキムはずっと疲労困憊。おまけに休みは無いし(まぁ、あの船のコンディションでは休める筈もないが)、ひと仕事終わった後のビールも飲めないときているから、3人のフラストレーションも溜まっていた。

何とか家族のバケーションも終わり、やり残しの整備の為に出発地点に戻ってきたのを機に私とボブは船を下りた。キムはガールフレンドのいるフレンチポリネシアでの仕事の話しがあるので、タイミングを見てやはり辞めるつもりでいる。今は残してきた彼にあまり負担がかからないように祈るだけである。

フロリダのフォート・ローダーデールから米国領のセント・トーマス島までは飛行機で3時間。飛行場から割と近いメール・サービス・センターで郵便物を受け取り、そのままフェリーで英国領のトトーラ島へ来た。ここに愛艇を上架してあるからだ。3ヶ月前に急いで陸揚げしてフロリダに飛んだのが随分前の事のような気がする。何はともあれ自分達の船が一番。今回の経験で小さい船の有り難さが分かった。何でも自分達でできるし、お互いがどこにいるのか一目瞭然。大きい船ではキャプテンとクルーはお互いがどこにいるのか分からない時も多々あったので不安だった。小さい事は良い事だ!


Wednesday, August 14, 2013

再びフロリダへ

バハマのナッソーでオーナー家族を下ろして2泊した後、フロリダ州のスチュワートに向けて出発した。220マイル程の距離を夜通し走り無事に出発地点に戻ってきた。天候の良い日を選んだので、波も海流も穏やかで満天の星空という快適な航海になった。クルー3人だけというのが気楽で良かった。何はともあれ、オーナー家族の5年越しの夢だった処女航海を終えさせる事ができ、私達の役目も終わりでしょうか。

バハマの島々の素晴らしい風景は折りをみてアップします。

やっとリラックスできるキャプテン



夕陽に向かって走る



翌朝の日の出


キャプテンが作った朝食はボリュームたっぷり



大西洋から内海へ



Hincklyのマリーナに無事ドッキング



バハマのビールで、お疲れさまでした!!





橋のあちら側とこちら側

ナッソー(Nassau)があるニュープロビデンス島の反対側に、パラダイスアイランドという島がある。フロリダからバハマに到着した時は、そこのハリケーンホールというマリーナに停泊した。マリーナから歩いて5分程の所にアトランティスという大きなリゾートホテルがあり、カジノの他に大水族館などもあり、夏休みだからか家族連れで賑わっていた。

その時、クルーもゆっくりしてきてと初めて現金を渡され、カジノに隣接するNOBUレストランでお寿司を食べた。ニューヨークにNOBUがオープンした時から働いている友人が、カリフォルニアでマネージャーをやっているので、今バハマにいてこれからNOBUに行くよと電話をしたら、アトランティスのNOBUは出資形態が違っているので、他のお店よりも多少独自のやり方になっていると言う。成る程、お寿司を握っている6人程の中に日本人はひとりもいない。がっかりしたが、フィリピン人のシェフが作ってくれた料理はなかなか美味しかった。でも、やはり高い。一度で十分だねとクルーの意見は一致した。








一方、こちら側には地元の人達が集まる小さなレストランバーが橋のたもとにひしめいている。殆どのお店がコンク貝や魚料理が中心。中でも、今回やみつきになったのがコンクサラダ。コンク貝を叩いて柔らかくし、細かく刻んだ玉ねぎ、ピーマン、トマトなどを混ぜて、ライムジュースをたっぷり絞り、スパイスを効かせたシンプルなサラダだが、これがとっても美味しい。何せ眼の前で作ってくれるので新鮮な事この上ない。バハマのKALIKビールと一緒に頂きました。そして、お値段も安い!こちらには何度か足を運んだ。それと、お赤飯に似た豆ご飯が他の島で食べるのとは違って美味しくてびっくり。2回目に行った時はまだ8時前なのにもう店じまいを始めていた。あの後を引く美味しさのご飯をもう一度食べたかったのに残念。




Sunday, August 11, 2013

バハマのナッソーにて

昨日午後1時半に、ひと月間一緒だったオーナー家族が下船した。手早く後片付けをして、即マリーナ内にあるバーでクルー3人は祝杯を上げた。キムはグラスのビールをほぼひと息で飲み干し、続けて2杯注文した。私とボブももう一杯ずつ注文。ずっとこの瞬間を楽しみにしていた私達。オーナーの主義で、クルーは彼らが乗船中はアルコールの類いは禁止なのです。あちこち島巡りをし、錨を下ろした後にホッとひと息つきたくてもビールの一杯も飲めないというのはひどい話しです。だから水やコーヒーばかり飲んでたけど、これじゃ、リラックスの仕様がありません。船にはビール、ワイン、ハードリカーと一杯積み込み、あり余る程あるのに、一度も勧められた事はないのです。でも、まぁ、お陰で3人とも体重は多少減りました。

ここナッソーには、フロリダを出てからバハマ到着後に一度来ていたので、ある程度土地勘もあり、ランチや夕食時にバハマ名物のコンク貝の料理に舌鼓を打ちました。大いなる開放感で昨夜はゆっくりと眠る事ができました。オーナーは自分達が下船した後、すぐにまたフロリダに向けて出発して欲しかったようですが、キャプテンがクルーは数日休暇が必要だと押し切り、マリーナ滞在となりました。そして今日ももう一泊する予定です。それくらいの贅沢は許されてしかるべきでしょう。









Tuesday, August 6, 2013

バハマの島々

バハマに来て11日目。家族の休暇が終わるまで後4日となった。もう待ちきれない。この2ヶ月たった半日の休みだけでずっと奉仕させられ、おまけに家族と24時間一緒の船上生活は、やはり窮屈である。

まぁ、それはともかく、無数の島々があるバハマの景観はやはり素晴らしい。それぞれの島が違う眺めを提供してくれる。インターネットへのアクセスがかなり制限されるので、詳しい事は機会を見てアップするつもりです。