Sunday, June 24, 2012

スリープ・オーバー

今回のチャーターは、スリープ・オーバー。いわゆる到着した日は素泊りで、その日の夕食と翌日の朝食はサーブせず、次の日のランチから食事を提供すると言うスタイル。

通常は、チャーターの開始はお昼の12時。マリーナのチェックアウトが1時なので、その前の到着が望ましいが、飛行機の到着時間によって数時間ずれたりする事もある。後にマリーナの予約が詰まっている時に、お客さんの到着が遅れると急かされてやきもきする。

その点、今回のようにスリープ・オーバーと分かっている時は安心ではある。ただ、チャーター開始は翌日のお昼と言っても、実際にはゲスト達が同じ船内にいるので何もせずと言う訳にもいかず、話し相手をしたり、セルフサービスの飲み物をセッティングしたりするので、完全に自由とはいかない。だから夕食はなるべくゲストと同じレストランに行かないように細心の注意を払う。チャーターの準備で疲れているところへ持ってきて、時間外の食事時間中、質問攻めに合うのは敵わないからです。ちょっとドライかなとも思うけど、そうしないと精神も身体も持たないのです。

誰が考えたのかこのスリープ・オーバー。他のクルー達にも不評である事は確かです。

Tuesday, June 19, 2012

タグボートと三輪自転車

Nanny Cayには恰好いいタグボートが係留されていました。こんな小さな船が自分よりも図体のでかい船やバージを押したり引っ張ったりする様子は、見ていて気分爽快で頼もしい限り。働き過ぎて見かけがボロいタグボートが多いなか、整備されたこの船はおしゃれで目を惹きました。



その傍のヤードには、あまり見かけない三輪自転車もありました。ここ何年か自転車に乗りたいという気持ちが強いので、思わず立ち止まりました。これは荷かごが付いているので食料買い出しにも便利そう。


タグボートと自転車。う〜ん、なかなか良い感じですね。

Tuesday, June 12, 2012

ここに来る時はいつも修理ばかり

久々にTotorla島のNanny Cayにやって来た。ここに来るのは大抵何かしらの修理の為。今回もご多分に漏れずで、かなりくたびれたコックピットのカバー、Biminiの縫い目のほつれを直してもらうためにここに来た。2、3時間でやってくれるとの事。ついでに溜まってしまった洗濯物もランドリーサービスに出してやってもらった。どちらもアメリカ領と違って、とても良心的な値段なので助かります。




最近、ガスストーブの調子が悪いので、マリンショップで新しいバーナーを買って交換。さっと火がつき火力も上々。



そして今日は、週一回Captain Mulligan'sでハッピーアワーにバーベキューが出て来る日。ハイネケンを飲みながら待ちます。


出来上がり前!美味しそう!

小さな紙皿に持ったリブとチキンはぺろっと食べてしまったので、フィッシュ&チップスを注文してシェアしました。これが、BBQに劣らず、カリッとサラッと揚げてあってとっても美味。今まで食べた中で1、2位を争うかも。何か話題がどうしても食べ物に行ってしまう。。

Thursday, June 7, 2012

ワイン試飲ディナーでちょっと贅沢

前回の仕事が終わって数日した2週間前に、英国領ピーターアイランドにあるレストラン、Tradewindsに隣接するワインルームで、木曜日のみ開催されるワイン試飲ディナーに行ってきた。以前から何回か予約を試んでいたが、12席のみなので予約がいっぱいだったり、逆に予約が少な過ぎるのかクローズしていたりして今回までその機会がなかった。チャーター中で祝えなかったボブの誕生日を祝うという口実で、少し贅沢をしてきました。

参加者は夫婦3組に母娘とその友達の9人。ワインのスペシャリストもホストとして同席して合計10人での会食となりました。お互いに知らない者同士とは言え、美味しいワインと食事を共通目的とするので、自然と会話も弾み、楽しいひと時を過ごす事ができました。ワインセラーを背にセッティングされたマホガニーのテーブルはなかなか良い雰囲気です。


こちらが本日のメニュー。食事にマッチするワインを選んでくれています。


まず、前菜はロブスターとマンゴーのサラダ。新鮮な野菜の上に盛られたロブスターと熟れたマンゴー。柑橘類のドレッシングがさっぱりしていて素材の味を邪魔せずグッド。惜しむらくは、ロブスターがもう少しだけ柔らかかったら文句無しというところ。

前菜のお相手はFerrari Carano Fume Blancというカリフォルニアの白ワイン。カリフォルニア産のワインにはあまり外れという事がないので安心して飲めます。少し甘めだけど、程よく冷えており、少々待ちくたびれて乾いた咽にはすっきりさわやか。

続いてはビーフカルパッチョ。超薄切りの牛肉にケッパーとパルマジャンチーズがかかり、オリーブ油に塩こしょう味。こちらは見た目以上に美味しくてペロッと、いえいえ、一応ワインと調和させながらゆっくりと頂きました。

カルパッチョのお相手はピノ・ノアール。こちらもカリフォルニア産。


そして、メインディッシュはローストした子羊のあばら肉、Rack of Lambです。ふた品に続くメインとして大きさも丁度良く、また焼き色も薄ピンクで食欲をそそります。私には少しだけ塩気が足りな気味かな。でも、健康のため要塩分カット!


Benziger Cabernet Sauvignonが子羊のお供。こちらもカリフォルニアワイン。この種類のワインはお気に入りで何回か飲んでいる。今日もまた満足の一本でした。


メインの後に出て来たのが、European Cheese Board。チーズの盛り合わせ。プレゼンテーションが素晴らしいのでこちらも残らずに頂いてしまいました。


チーズのペアに選ばれたPolka Dot Crisp Rieslingというリースリングワイン。リースリングと言えばドイツ。甘めのこのワインは普段はあまり飲まないけれど、今日は別。でも、ここまで来たら、眼の前のグラスに注がれた何種類かのワインが効いてきて、もう何を飲んでいるのやら状態に。。


そこへ、ぱっと眼を覚まさせてくれるようなあでやかなデザートの登場。イタリア風のバニラカスタードの上にフルーツジェリーをあしらい、そのまた上に乗っかったお砂糖の芸術がお見事。

もちろん、デザートもロゼワイン付きです。5コースのディナーは、メニューが事前に配られていても次は何が出て来るのか楽しみだし、ワインはどんな味かなとこれまた期待が膨らんでとても満足のいくものでした。本当に美味しく頂きました。ご馳走さまです!仕事上、お客さんに薦めるにしても自分達が経験していた方が説得力があるので、たまにはこうやって贅沢も必要ですね。







Tuesday, June 5, 2012

溜まった領収書の山

前回のチャーターが終わり、次回のチャーターまで5週間程間があります。その間に延ばし延ばしにしていた2011年のタックスリターン(納税)の準備です。と言っても、締め切り日の4月15日には間に合わず、既に半年の延長申請済みなので慌てる必要はありませんが。

溜め込んでいた領収書をまず月毎に仕分けてコンピューターに入力。中にはもうインクが薄れていて判読が難しい領収書もあります。おまけに、去年もバージン諸島からずっと南下してトリニダード&トバゴ国まで行き、ハリケーンのシーズンが終わる11月に戻ってくるというパターンだったので、ドル、ユーロ、イースターン・カリブドル、トリニダード・トバゴドルと通貨が4種類。

幸いコンピューターは今年買ったばかりなので、レートさえ入力したらさっと換算してくれるのが有り難い。ただ、領収書によっては月日が逆になっていたするので面倒ではある。この入力作業を毎日の習慣にしていたら、こんなに大変でもないのにねぇ。これからは習慣づけるようにしようとふたりで誓い合った。



そんな作業に疲れて船の外に目をやると、親子+わんちゃんがサンフィッシュでセーリング中。すいすい滑って行く姿は楽しそう。ボブが子供の頃に近くの小さな湖で乗っていたのがこれと似たスターフィッシュ。私がカンサスに遊びにいった時に、倉庫から取り出して来て乗せてもらったのはもう20年も前の事だなぁなんて思い出してしまいました。



ここクリスマスコーブに、トリニダードに置いてある愛艇と似たカッターリグの船が来ました。クラシックボートはやっぱり趣が違いますね。もう2年も放っりぱなしの自船に早く戻りたい。。。



クリスマスコーブの少し霞みががった夕焼け空の一枚。



そして、反対側から登ったお月様です。



Saturday, June 2, 2012

救命いかだで脱出

今日はサバイバル訓練。いよいよ船が沈没しそうな時にライフラフト(Liferaft)で脱出する事を想定した訓練。午前中の講義の合間に、隣のコーヒーショップのスペースにてライフラフトがどんな物かを見物。簡単に言えば屋根付きゴムボート。



水中に浮かんでいる時、一番恐いのは体温低下と脱水症状。何日か食べ物は無くても何とかなるが、水が無いと生き残れない。ライフラフトには非常用飲み水が必須。もちろん、乾燥食物、救急医薬品、魚釣りの道具などもある。また、所在地をサテライト経由で救助隊に知らせるEPIRBなども必需品。

粘度キャラクターのGumbyと似ているところからガンビースーツと呼ばれる避難用スーツを点検。代表ひとりが試着。






午後からはレッドフックダイブセンターの船で実際に海へ。行き先は私達が停泊しているクリスマスコーブです。ボブがカタマラン船から写真を撮ってくれました。

まずは、全員船から水中へ飛び込んで1分間浮遊。その後、ライフラフトを泳いで一周。ところが、ひとりだけ泳げない女性がいました。前日のクラスで泳げないと言っていたのでびっくりはしなかったものの、訓練にはちょっと支障あり。そこで、キャプテンスクールのオーナー、ジョンがつきっきりで指導。もちろん、ライフジャケットを着けて。さすがに顔が引きつっていました。


残り全員もライフジャケットを着けて再度泳いだ後、3、4人のグループに別れ、順番にガンビースーツでの訓練。ガンビースーツはワンサイズしか無く、殆どの女性にはぶかぶか。これが海水に濡れたら浮いてくれるのは良いけれど、これで泳いだりライフラフトによじ登るのにはかなり骨がおれました。続いて逆さまにひっくり返ったライフラフトをひとりで元に戻す訓練。これも何とか終了。この最後のサバイバル訓練が一番疲れました。3日間の訓練を終えて、無事にSTCW(Standard of Training Certificate of Watchkeeping)の終了書を貰った時は、嬉しさと充実感で満足。

泳げないクラスメートも時間はかかったものの、皆の助けを経て、何とか無事にコースを終了しました。本当、諦めずに良く頑張りました。立派!