Tuesday, July 31, 2012

働き者のボブ

私が2日間、一歩もアパートの外へ出ずに久しぶりのアパート暮らしを楽しんでいる間、働き者のボブは、セントビンセント島のBarefoot Yacht Chartersで単胴船のセーリング・インストラクターをしている夫婦に、双胴船のインストラクターになる為のクラスを開いた。去年もBarefoot Yacht Chartersに頼まれて別の生徒達に教えたのだが、その中のひとりが米国本土に戻る事になった為に、スケジュールをやりくりして、また同じように教える事になった為である。

昨日は午前8時にディンギードックまで迎えに来てくれたその夫婦と、25マイル程離れたMayreau島まで行き、16時間後の夜中の12時に戻ってきた。ただし、奥さんと入れ替わった別のキャプテンが一緒だった。奥さんの方は、本来の単胴船を教えるクラスがあり、ピンチヒッターのそのキャプテンと交代して引き続き教えるという複雑なセッティングだったらしい。今日は旦那さんだけのクラスを終えて午前中に帰ってきた。お疲れさまでした。

出かける前に、ちょっと焦げてしまった目玉焼きとベーコン、そして隣の家の木から道路に落ちていたマンゴーを 食べて腹ごしらえ。その前にマルティニーク島で買った小さなマドレーヌも何個か食べていた。



行ってらっしゃい!

 

そして私は日がな一日、外の景色を眺めたり、ネットサーフィンをして、充実した2日間を過ごしました。満足!







Monday, July 30, 2012

アパート生活

オーナー家族が2年ぶりに船でのバケーションにやって来ると知ってから、ずっと待ち焦がれていたこの時。やっと船から自由の身!特にボブの開放感は言葉に表せない程。彼にとって人様の船を預かっているというのは、自分達の船以上に神経を使うようで、今回のように完全に船を下りない限り心休まる時は少ないようだ。

1週間の短期滞在用に借りたアパートは、ディンギードックまで歩いて3分程と便利なロケーションです。広々とした1ベッドルームにテラス付きで、辺りは緑がいっぱいで眺めも良し。停泊している船も木々の陰から見え、そのうちオーナーファミリーが錨をあげて離れて行く様子も見えました。

久しぶりのアパート生活は嬉しいものです。何と言っても普通の冷蔵庫が一番嬉しい。ドアを開けて簡単に中の物が取り出せる快適さはヤッホー!という感じ。インターネットのスピードもなかなか早いし、しばらくは一歩も外に出なくてもいいやという気持ちです。


Sunday, July 29, 2012

船の引き渡し

昨日、予定通りにBequia島に到着した。セントルシアからは70マイル程。所要時間は9時間で、快適な航海でした。錨を下ろして近くのホテルからのワイファイでメールをチェックすると、Bequiaの飛行場閉鎖の為、バルバドス島からセント・ビンセント島に飛び、そこからフェリーに乗る事になったとオーナーから連絡が入っていた。それだと、6時頃にビーチフロントにあるフランジパニホテルのバーで会おうという約束も覚束なくなってきたと心配したが、5時過ぎにフェリーに乗ったというメールが入り、何とか約束の場所で落ち合う事ができた。

オーナー夫婦、長男とガールフレンド、娘ふたりと計6人。オーナーと長女(昨年の春、大学の友人達と一緒にバージン諸島にチャーターに来た)以外とは初対面。やたらと多い荷物とボブを入れた男性3人がディンギーで船に行っている間、女性陣はとりとめの無いおしゃべり。アルコールが入ると眠ってしまいそうだから早く夕食が食べたいという彼女達だったが、男性陣はすぐには戻って来ない。2年3ヶ月ぶりに船に来るオーナーに説明する事が色々とあったらしい。錨を下ろした場所から近いレストランは閉まっていたそうで、結局フランジパニで夕食をする事になった。彼らも疲れていたし、こちらはそれ以上に疲れていたので、翌朝また会う事にして夕食の誘いは断った。船の鍵を2揃え渡し、無事に船の引き渡し完了!ホッとした。諸々の疲労がたまった体を引きずるようにして、一週間契約の近くのアパートへの坂道を登りました。

それにしても、ベクイ島の水際の景色は最高に奇麗。そして心が落ち着く。














途中、通過したセントビンセントのLa Soufriereという火山は、いつも頂上が雲で覆われているのに、今日は珍しく頂上まで見る事ができました。なかなか訪れる機会のないのが残念。

ロドニー・ベイ界隈

商業ビル?の中にあるステーキハウスの電気系統を修理していたお二人さん。




おしゃれなモールでバスマットの買い物。
モールの反対側の建物
この涼しい場所を通ってディンギードックに戻ります。 

Rodney Bay Marinaは広々としている上に風通しも良い。ただ、カートが見つからず、ゴミ捨てやランドリー運びがちょっと大変でした。


前回、セントルシアの写真をアップロードしようとしたら何度やっても駄目でしたが、ブラウザのせいだと判り、今日ファイヤーフォックスでトライしたら大丈夫でした。という事で、Rodney Bay界隈の様子を少しだけアップします。

Friday, July 27, 2012

セントルシアにいます。

かけ足航海が続いています。マルティニークに一泊後、一昨日セントルシアに来ました。久しぶりにマリーナに2泊の滞在です。何せ、オーナーが来るので、それなりに掃除をしておきたいし、長時間走らせたエンジンのオイル交換やその他の整備に追われています。本当、時間はいくらあっても足りません。ここロドニー・ベイ・マリーナは、数年前にお化粧直しをしたのでとても快適です。近くには、セントトーマスと比べ物に成らない程しゃれたモールがあり、その中のスーパーでオーナーファミリーの為に、少し買い物をしたりしています。あと数日滞在したいなぁと思わせる心地良さですが、明朝6時にセントビンセント&グレナディーンズ国のベクイ島へ向けて出発です。






Tuesday, July 24, 2012

マルティニーク到着

セントバーツを離れた後、グアドループとドミニカに寄って一泊ずつした。残念ながら下船する時間は無く、従って入国手続きもせずに、ひたすら先を急ぎ、今日マルティニークに着いた。夏だというのに、冬のように強い風と高い波に見舞われ続けている。一体どうなっているのだ?

船に長時間しがみ付いていると疲れてしまいます。揺れている船内では、ちゃんとした料理をする事も叶わず、口に出来るのはビスケットやチップスの類。ドミニカを朝6時に出発してマリンに錨を下ろしたのが2時頃。3時近くになってTi Toquesでランチにありついた。前菜のカマンベールチーズのフライを分けて食べ、メインはコンク貝のラザニアに白身魚のワイン煮をロレインビールと一緒に一所懸命に食べました。その後、インターネットをする為にここMango Bayでカプチーノを飲んでいます。もうお腹いっぱい。夕食はパスかな?

Saturday, July 21, 2012

セントバーツ(セントバーソロミュー)島は近い。

午前11時にセントマーティン島のマリゴベイを出発して、午後2時にはまたフランスの島、セントバーツ島に着いた。風の吹く角度が今ひとつだった為、帆とエンジン両方使ったので思ったよりも早く着いた。先日来の強風のせいか、波はまだ少し高かったが、波と波の間隔が良い感じで、うまい具合に乗れました。

先を急ぐのと次のグアトループ島までは110マイルと遠いので、明朝は5時頃出発予定。入管でチェックイン後、近くのカフェで喉を潤しました。ボブはカフェオレ、私はアイスカプチーノです。うん、美味しい!

給油&給水もしたし出発です。

数日前に給油に行ったら、ポンプからディーゼル油が出てこない。係の人が何度試してもダメ。電気自転車でマリーナのオフィスから救援に駆けつけたもう一人と二人であれやこれややっても変わらず。結局、ポンプが故障したようで、明日以降に来てくれと言われた。

翌日、短波ラジオでポンプの故障は直ったかと問い合わせると、ポンプは直ったけど、今は停電中だから給油はできないとの事。その後は雨続きだったので、やっと昨日の午後に別の船が給油を終えたのを見て、ここぞとばかりドックに向かい何とか目的を達した。

今朝も多少雨が降ったけど、昨日までの湿った空気とは違い、からりとしている。一週間後に船のオーナー家族が来るので、それまでに待ち合わせのベクイ島に着いていなければならない。あまり日数に余裕がない。この後チェックアウトして隣のセントバーツ島へ向かいます。

Friday, July 20, 2012

天気の快復を待つ間に

慌ただしくセントトーマスを離れてこちらセントマーティンに着いたものの、天気のせいでその先に進めないまま3日が過ぎようとしている。その間にスーパーマーケットに寄って食料やワインを少し買い足したり、ボートの部品を揃えたり、洗濯物をランドリーに出したりと比較的ゆっくりと過ごしている。

スーパーには面白い形のトマトや冷凍寿司があって思わず目が釘付けになりました。シューマイや春巻きも置いてあり、さすがにフランスのスーパーは品揃えが豊富と感嘆です。

Thursday, July 19, 2012

15時間機走とおにぎり

ボブの家族が帰った翌日、朝の6時半にセントトーマス島を離れ、途中トトーラ島に寄った後、機走で100マイル以上離れたセントマーティン島へ向かった。この日を逃すと1週間は向かい風が強すぎて航海できないので、せわしい中での出発となった。

通常より少し北寄りの風となり、東からの真向い風を避ける事が出来てラッキー。おまけに波も風も比較的穏やかだった。ところが、半分当たりに達する頃から風速が増し、白波も立ち始めた。こうなると、このルートの特徴である船のバッタン、バッタン音とドバーッとかかる波しぶきに乗り心地は悪くなるばかり。結局、ひたすら到着を祈るばかりの長い航海となった。

着いたのは夜の9:30。雨にも数度降られたが、錨を下ろす時は星空になった。マリゴベイの陸地のライトと他の船のアンカーライトの判別が難しく、スポットライトを照らして確認。20分後に何とか落ち着いた。

今回は出発前に幼なじみがニューヨークから美味しいお米やら何やらを詰め込んだ小包を送って来てくれ、そのお米とシャケでおにぎりを作ってあったので、腹ごしらえが十分できて良かった。そして夜食に残りのおにぎりも平らげた。

入国手続きは次の日、島の北側半分にあるフランス側で。三角窓のある2階でコンピュータに入力して印刷。ここではパスポートのチェックも無しで超シンプル。朝食はもちろんクロワッサンとカフェオレです。

Tuesday, July 17, 2012

家族旅行

昨日までボブの両親とお姉さんが一週間遊びに来ていた。お母さんとお姉さんは去年も訪ねてきてくれたけど、最近足腰が弱ってきているお父さんも、お母さんの説得に根負けしたのか、あるいはボブが言うように食べ物に釣られたのか、はるばるカンサスから来てくれたのは嬉しかった。


今回は両親はホテル滞在だったので、お姉さんと私たちもあまり船での移動はなかったけれど、それでも久しぶりの家族の集いは昔話に花が咲いて楽しかった。

そして、今日は今セントマーティン島へ向けて機走中です。例年の様にトリニダードまで南下します。

Sunday, July 8, 2012

3泊4日は楽かと思いきや。

バージン諸島での今季最後のチャーターは3泊4日と短いので、前回のチャーター終了から48時間後と時間的にはあまり余裕が無いけれど気持は楽。ただ、親子5人に娘のボーイフレンドが一緒だと言う。さて、部屋割りはどうしたものか。まさか18才のカップル同士を同じ部屋という訳にも行かないだろう。念のため、サイドバンクという予備の小さなベッド2つもセッティングしておいた。結果、ボーイフレンドと末娘がそれぞれ両サイドにあるベッドを使う事になりました。

チャーターはお昼の12時に始まると言ってあるにも関わらず、何とこのグループは1時間も前に到着した。こちらはまだ準備中。前日はホテルに泊まっている筈だから何も急いで来る必要はないのに。でも、チャーター前のeメールや電話での連絡段階からちょっと嫌な予感はあった。というのは、こちらが頼んだプリファレンス・シートというお客さんに埋めてもらうインフォメーションをなかなか送って来ず、やっと送ってきたと思ったら、不備すぎて、食事やドリンクの予想がつかない。おまけに、eメールは苦手だから電話で説明したいとのたまう。こちらはすぐに別のチャーターでイギリス領に行くから電話は難しいと言ったにもかかわらずだ。もう、諦めてブローカーに後を頼んだ。どこか飛んでいる感じのお母さんだ。気の毒ではあるが、12時スタートだからと言ってしばらく待ってもらった。

まぁ、それでも乗船してもらったら目一杯サービスします。船内設備や安全面の説明を終えて、さぁー出発と言う時になって、16才の息子が、「僕、ピーナッツバターとターキーハムが無いとダメだから」というではないか。お母さん、だ・か・ら・プリファレンス・シートが必要なんですよ!まぁ、子供たちが来る時はピーナツバターは買っておくし、今回はターキハムもバージニアハムもサンドウィッチ用に買って置いたからセーフ。

たった3泊なのに、行きたい場所を山のようにリクエストしてきたお母さん。来る前の電話でバージン・ゴーダへは時間的余裕が無くて行けませんからと言ってあったにも関わらず、バージン・ゴーダへ行ける?と聞く。行けません!2日目は風と波が結構あったので、セールを上げた船はスイスイどころか、ヒューッ、バッシャーンを繰り返してかなりのスピードで進んでいく。トランポリンには行かない方が良いというのを無視して前方でキャーキャー騒いでいた直後、大きな波しぶきを被ってしまった。途端、「Let him stop!! Let him stop!!!!」と叫んでパニック状態になってしまった。お父さんや子供達は面白がって笑っていたけど、本人は本気。船を止めさせてと言われても、セールボートはすぐには止まれません。キャプテンは船の角度を変えてスピードを落とし、皆にコックピットに戻るように命令した。子供達は残念がっていたけど、お母さんは大人しくなった。

その後は、コックピットでキャプテンに質問攻め。それが下らない質問とは言え、いちいち答えるのも仕事のうち。でも、それが3、4日続くと、彼女の口から「質問してもいい?」という言葉が飛び出す度に、回りのほぼ全員がまたか?ムード。また、足の立たない場所では泳ぎやシュノーケリングをしたくないとまで言う。ヌードルという浮きスポンジを差し上げて、ひとり船の回りを回ってもらった。

着いた日が8才の誕生日だという末娘でさえ、プレゼントにもらったシュノーケリングのセットでお父さんと一緒に一生懸命に練習して、シュノーケリングが出来るようになったというのに。努力が足りん!歯科医だというお父さんが良くできた人で、子供達の相手をしていた。その最中に、このお母さんは、ご主人を呼びつけてカヤックに一緒に乗ってと命令したり、まぁ見ていて気の毒でした。そのお父さん、流石に最後の日は「カヤックよりもっとシュノーケリングがしたい!」とミニ反乱を起こしました。良く言った!お母さんは仕方なく末娘を引き連れてカヤックに乗ってました。

そんなこんなで短いから楽だと思ったチャーターは、お母さんひとりの為にとても疲れてしまいました。他のメンバーは問題無し。特に娘のボーイフレンドは好青年で、お母さんが招待した理由が分かりました。ただ、ガールフレンドとは別々の大学に進むとの事だし、もしこのお母さんが義理の母親になった日には、その後の人生が暗くなるのは目に見えているから、ヤングカップルの関係はこれ以上は進行しないであろうというのが私の見解。

初日はのんびり

初めてのシュノーケリングにドキドキとワクワクの末娘。

最初は少し怖がったけど、諦めずに頑張ったら、
すぐにその魅力に取り付かれたみたい。良かった。

16才の息子は大の釣り好き。捕まえた後は離していました。

末娘とカヤックでCaveへ行くお母さん。


終わった!マティーニ・タイム!!
苦労の後のドリンクは最高!