Wednesday, February 27, 2013

米粉レシピ英語版



先日、東京に住む写真家と料理研究家の友人夫婦から米粉(こめこ、べいふん)のレシピ本の英語版(Gluten-Free Rice Flour Healthy Recipes)をキンドルで発売する事になったと知らせてきた。移動続きやちゃんとしたインターネット接続ができずにいたのでブログで紹介するのが延び延びになっていた。やっと昨日セントルシア島のマリーナに落ち着く事ができたので、今朝はカフェのWiFiを利用してもう一度ゆっくり見ています。以下がリンクです。

 http://www.foods.thinknext.co.jp/en/

皆さんの回りで小麦アレルギー症やセリアック病(栄養吸収不良とグルテン反応異常を起こす病気)などでグルテン摂取ができない方がいらしたらお薦めして欲しと思います。私の姪の子供が小麦アレルギーだったので苦労していたのを思い出します。最近では米粉も以前より入手し安くなったようですが、別に小麦アレルギーでなくても美味しそうなレシピなので是非利用してみて下さい。日本語の電子書籍の無料ダウンロードも可能ですよ。「今別府靖子の米粉レシピ」はこちらからです。

http://www.foods.thinknext.co.jp/komeko2/ 

やっとセントルシア島へ

単胴船で9人の生徒を教える羽目になった先週であったが、結局、女性3人が他の6人と同様に筆記テストはパスしたものの、落水者救助等のレッスンを途中で投げ出してしまった。元々、家族との付き合いでやってみる事にしたものの、真剣味に欠けていたので、途中からもうビーチに行きたいと言い出したらしい。その為、クラスを一時中断して彼女らを宿泊しているヴィラの目の前にあるビーチまで送り届けたので余計時間もかかってしまった。そんなこんなで双胴船ならまだしも、10人が乗船した36フィートという小さめの船で、あまり身動きもできず声をからして指導した4日間は、ボブにとってかなり大変だったようだ。

そして、クラス終了の翌日にベクイ島でのチェックアウトを済ませ、次の日の朝7時にセントルシアへ向けて出発した。クリスマス前にトリニダードを離れて依頼ずっときつい航海が続いていたが、久しぶりに快適なセーリングとなり、12時間かかったもののリラックスできる航海だった。セントルシア島の北端にあるロドニー湾に入る直前に陽が沈み、素晴らしい夕焼け空も拝めた。そして、10分後には反対側の山際から満月が顔を覗かせるというまたとない光景に出会えてラッキーでした。人生、苦あれば楽ありです。











Sunday, February 24, 2013

9人

ベアフット•オフショア•セーリング•スクールから又ボブに仕事の依頼があった。生徒はベクイ島のヴィラに滞在予定だから、通常の船上6泊というクラスではなく、基本のひと科目だけを日中に教えて欲しいとの事。それは良いとしても、何回もメールの遣り取りをしているが、はっきりした日にちも人数も分からないと云い、後は本人達と直接話してくれとスクールから丸投げされた形になった。

結局、明日からクラス開始という前日の夕方になって、グループのひとりから翌朝8時のフェリーでセント•ビンセント島のブルー•ラグーンまで一緒にセールボートを取りに行って欲しいと連絡してきた。そして生徒6人と共に初日のレッスンを終えてベクイ島の停泊地に戻ってきたのは午後3時。

聞くと、メンバーは両親と息子2人に娘婿、それに関係の良く分からない別の男性だったと言う。翌日はそれに娘と婿嫁と父親のシスターが加わって9人という大所帯になってしまった。これは大変。過去に8人を教えた事はあるが、すごいチームワークの良い家族&友達でラッキーだったけど、それでも骨が折れたらしい。

今回のグループはやや羽目を外しがちで時間にもルーズだ。2日目は1時間半遅れ、3日目の昨日は2時間遅れでスタート。結局、皆ペーパーテストは合格したものの実技までやる時間がなくなってしまった。そして今朝は10時から時間ピッタリにスタートし、2時間半経過した今も湾内を帆走している。9人がそれぞれ舵を持って1回ずつ落水者救助の練習をするだけでも時間はかかるし、今日は何時に終わるやら。延ばし延ばしになっているセント•ルシア行きを決行するためにも、どうか今日で101のコースが終了しますように。

Wednesday, February 20, 2013

トバゴ・キーの船

前回と違って、2週目のセーリングクラスはメカニカル・トラブルが殆どなかった。カナダ籍の小さいカタマラン船だったが、年に一度はオーナー自身がやってきてメインテナンスをやっているだけの事はあると感心した。

船の問題は無かったものの、ベクイ島での最初の夜にホゼが財布を落としてしまった。夕食に出た時、彼は知り合いを尋ねて別行動だったので後から知った。食後、待ち合わせのディンギードックで会うなりその事を告げられびっくりしたが、もう警察にも行って来たし、スペインにいる奥さんに連絡してクレジットカードはキャンセルしてもらったとの事。ところが、次の日にその財布を拾った親切な人から電話が入り、現金共々無事に手元に戻ってきた。あの英語の会話力だが、人間必要とあれば何とか意思疎通が出来るものだ。

一週間では会話力はあまり向上しなかったものの、彼の住むバルセロナではカタロニア語が使われ、スペインから独立を目指しており、来年の住民投票でめでたく独立を勝ち得た暁にはユーローを脱退するなどと言う興味深い話などを聞く事ができた。彼はトバゴ・キーでシュノーケリング中に亀の甲羅を触ったと言って喜んでいた。
















もう一週頑張ります。

先週は4人の出来の良い生徒に恵まれたたが、出だしからエンジンがオーバーヒートしたり、ブームを支えている金具の一部が大型モーターボートのウェーク波で衝撃を受けて外れてしまって落ちかけたり、停泊地の湾に入ってきてメインセールを下ろそうとしたら、ハリヤードがマストの上でこんがらがっていて下ろせず、急遽錨を下ろす羽目になったりとアクシデント続きであった。幸いにどの問題もそれなりに解決する事ができた。ハリヤードはどうしても下ろせず、リガーに来てもらってマストまで登ってもらい切り落とした。翌日にブルーラグーンに戻った後、スクールのリガーが修理する事になった。毎回のように違う船に乗るセーリングスクールでは、それなりに対処する心構えも必要です。



さて、昨日から始まった2週目のクラスは、夫婦2組の友人同士のグループで、クラスを受けるのはそのうちの1組だけという予定だったが、同乗組の夫婦の身内に不幸があり直前にキャンセルになった。そこへまた急遽、セーリングスクールの職員宅に遊びにきているスペイン人の男性が加わった。しかし、彼は殆ど英語が喋れない。私達は長年、中南米人の多いニューヨークに住んでいたので、そこそこのスペイン語の単語は分かるが、文章にできる程ではない。さてさて、今週はどんな週になるやら。

Sunday, February 17, 2013

食べない人達


夫婦ひと組の生徒と相乗りホゼが一緒のセーリングクラス2週目も今日で4日目です。英語での会話がチンプンカンプンのホゼも何とか努力して会話に加わる時間も増えた。本人曰く、「僕はロンドンには何回も行っているからクイーンズイングリッシュなら分かるんだけどね」と。他の皆は内心、「本当かいな?」

そのホゼは朝ご飯を食べない。コーヒー2、3杯とタバコのみ。チャーターやセーリングクラスに参加するアメリカ人は、ヨーロッパ人と違い殆どタバコを吸わない。だから彼にはキャビンやサロンでは絶対にダメ、吸うなら風下の船尾でのみと言ってあった。吸わない人にとってはタバコの臭いはイヤですからね。

そして、夫婦はお昼ご飯を食べない。これは健康思考の奥さんの方針に旦那さんが付き合わされているようです。彼らは歯科医院をやっているので、奥さんの目を盗んで食べるという訳にも行かないだろうなぁと立派な体格の旦那さんにちょっと同情。3食しっかりと食べるボブと私は、朝はともかく、昼に夫婦を傍目に食事するのにちょっと気が引ける。特に旦那さんの方に。でも、人はそれぞれ。身も知らぬ他人と1週間を過ごすと色々なケースに遭遇します。

Sunday, February 10, 2013

ケチなおっさん

セーリングクラスを受けた2組のカップルは人柄や態度が良く、教える側にとっても楽しい週だった。正直言って、もう一人の相乗りのおっさんがいなければ本当に申し分の無い一週間だったに違い無い。この60代の男性は米国海軍を退役後、知り合いの紹介でセントビンセント島で半年程船舶関係のコンサルタント的な仕事を終えた直後にクラスに相乗りした人だった。海軍出が悪いのではないが、ミリタリー調の声高な強い口調で終始喋り続けるのには全員が辟易した。

その上、まるで自分がこのコースのインストラクターと勘違いをしているのか、ボブが指導している傍からかぶせてレクチャーをする。その他の時は自分の話ばかりで人の言う事は無視しがち。いわゆる、Three Best Friends (Me, Myself and I) の自己中心型。おまけにケチと来た。クラスは食料、水、ジュース等は費用に含まれているが、アルコール類は自己負担である。それを他の人が買ったビールを素知らぬふりして飲むわ、ロブスターを買った時は、自分は半年間の滞在中ずっと安くで買って食べ飽きたし、1ポンド25ECドルは高過ぎるからいらないと言う。ロブスター3匹とコンチ貝を150ECドルというグレナディーンズでは安い値段で手に入れたその夕食時、私の分を分けてあげたら恥ずかし気もなくペロリと食べた。こう言うタイプだから自分はしっかりとエンジョイしており、実際口に出して何度かそう言っていた。しかし、昨日セントビンセント島に戻ってきた後のチップはゼロだった。だから私はケチが嫌いである。



Saturday, February 9, 2013

プロポーズ

今週のセーリングスクールの生徒のうち、ひと組は既婚、そしてもうひと組は付き合って3年目のカップルである。クラスも半ばを過ぎてから、その未婚の男性がセーリングクラスが終わる前に彼女にプロポーズをしたいと打ち明けた。そのニュースには私達も心が踊りました。人生の大事な節目の一つに参加させてもらえるのは光栄な事です。それから彼女に知られないようにひそかに準備をした。プロポーズの場所としてはトバゴキーが最適という事になり、そこに向かう前ににユニオンアイランドでワインやロブスターを買って夕食の準備。そして、何も知らない彼女を彼氏がディンギーで4つある島のうち一番静かな島に連れて行った。ちゃんとイエスと言ってくれたかなぁと皆でちょっと心配しながら待った。しばらくして帰ってきた時、彼が親指を立てて微笑んだ。良かった!即、皆でおめでとうの乾杯。その夜はハッピーな二人を囲んで心暖まるひと時を過ごしました。










Wednesday, February 6, 2013

クラススタート

セーリングクラスがスタートして4日目。先週の荒れた天候はかなり収まり抜群の天気となった。生徒は2組みのカップル。それに60代の男性がひとり相乗りしている。彼はセールボートを持っているそうだ。セントビンセント島に船舶関係の仕事で6ヶ月間滞在しており、その仕事が終わったので、米国に帰る前にグレナディーンズの島々をセーリングしたくて参加したという。2組みのカップルはノースカロライナ州とカナダから来ており、男性ふたりがそれぞれ料理が大好きで、競ってキッチンに立って腕を奮ってくれるので他の皆は喜んでいる。

Monday, February 4, 2013

ブルー・ラグーンへ

さて、セントルシア行きが取り辞めになったので、午後になってから余裕でベクイ島からセントビンセント島のブルーラグーンへ向かった。風が大分収まり、波の高さも落ち着きつつあった。わずか10マイルの距離は、何日ぶりかで楽しめる航海になった。ブルー・ラグーンは去年の夏以来5ヶ月ぶり位か。今回は2週続けてボブのセーリングクラスがあり、私も同行する事にした。

愛艇の冷蔵庫は留守中は電源を切るので殆ど中身がない状態。よって着いた土曜の夕方は手軽な食事ができる近くのビーチバー &レストランに行った。インストラクター仲間に教えてもらったのであるが、言われた通り安くて美味しかった。バッファローウィングと小さめのハンバーガーが私達好みでやみつきになりそうです。

約束を守れず

夜のうちに風が収まれば、早朝に出発してセントルシアには夕方に着き、友人夫婦と夕食だけでも一緒にできればと願っていた。ところが、風は夜通し吹き荒れ、朝5時に起きた時もまだ弱まっていなかった。セントルシアまでは70マイル。普通でも12時間かかるのに、この状態だと高い波の中をジグザグ走行なので、エンジンと帆を併用して走っても到着できるのは夜になる。

2日後からはボブのセーリングインストラクターの仕事が入っているので、次の日はまた早朝にセントルシアを離れてセントビンセントまで戻ってこなければならない。セントルシアとセントビンセントの両方で入国&出国手続きの時間が取れないのも心配だ。思い悩んだ末に、セントルシア行きを断念する事にした。友達には申し訳なく、とても楽しみにしていたのに会えないのは本当に残念だ。約束を違えるというのは気持ちが晴れないものだ。友人達はセントルシアでも吹き荒れる風に私達の事を心配してくれていた。それでも久しぶりに夫婦水入らずでのんびりできたので良いバケーションになったと言ってくれたので嬉しかった。今度は近いうちにニューヨークで会おうと約束した。

Sunday, February 3, 2013

大好きなベクイ島

今週は引き続き北よりの風と波だと言う。昨日までのような大変な思いはイヤなので、もう一日ベクイ島でのんびりする事にした。ベクイはカリブ海で一番落ち着く大好きな島。同じ景色をずっと見ていても飽きないし、何度も同じような写真を撮ってしまう。













愛艇も次の航海に向けて、ベクイのアドマイラル湾で疲れを癒しています。




ナイス・ショット

やっとベクイ島(Bequia)に到着。11マイルと比較的短い距離とは言え、今までに殆ど見た事もないような山のような波に襲われ続け、5時間もの間、一度水を飲んだだけで食事もできないくらい船も傾き続け、もうほとほと疲れ果てました。

広い湾内に入ってきたところ、ディンギーに乗ったカメラマンがレンズを向けて写真を取り巻くっていた。特に買うつもりはなかったが、サンプルを見たらなかなか格好よく写っているので、4枚をCDにしてもらった。それがこちら。














カメラマンにカメラを向けました。こちらが撮影してくれたケンモアーさんです。


Mayreau泊まり

2日目も青空なのに風と波は収まるどころかひどくなり、わずか4時間でギブアップした。ベクイ島まで行きたかったが、これ以上ジグザグセーリングを続けるのは大変と判断して、メイルー島(Mayreau)で一泊した。ロブスター売りがきたので、2ボンドのを一匹買って蒸して食べた。美味。翌日はフランスパン売りも来た。ろくに料理ができない航海中にはとても重宝。残っていたシチューを暖めて一緒にランチにした。











思わぬ天候

友人夫婦の待つセントルシアに向けてグレナダを出発したのが1月29日。予定ではナイトセーリング、またはどこかに1泊して2日後には目的地へ着くつもりだった。ところが、海へ出たら風速25ノット前後の強風とほぼ真向かいからの高い波を受けて難航海となった。通常は東からの貿易風が吹いているが、思いがけず北東寄りの風でコックピットにも終始海水が入り込んで来て、快適さからは程遠い出だしとなった。結局、7時間程航海した後に、予定を変更して40マイル北のカリアクー島(Carriacou)に停泊した。停泊地も北からのうねりが入り込み横揺れして眠りづらくはあったが、あの海を夜通し走る事に比べたら天国みたいなもの。セーフハーバーは有り難い。錨を下ろしてしばらくすると、常連の物売り達が小型ボートでやってきた。ライムと赤ワインを買い、ボブはジントニック、私はワインの力を借りて疲れを取る夜となった。