Wednesday, May 28, 2014

生徒になってます。

いつもセーリングスクールに同乗してアシスタント的な役割をしている私に、ボブがどうせなら一緒にクラスを受けてはと提案した。20年近く前に米国沿岸警備隊の傘下にあるセーリング部門のクラスを取ったが、あれから随分経つし、もし将来何かの形で必要になる事があれば、アメリカン・セーリング・アソシエーション(ASA)のクラスを受けておくのも悪くないと思い生徒として参加する事にした。

そのクラスも今日で4日目。単胴船のクラスなので既に2つのテストを受けた。母国語でない英語でのテストはいつまで経っても苦労がある。だからセーリングの経験が長い私が一番時間がかかる。残るひとつが少々やっかいそうなので時間を見つけて教材を読んでいる。

今回の参加者はテネシー州からの夫婦の他に、セーリングスクールでアルバイトをしている17才と18才の学生ふたりも参加している。いつもとは違う形態でちょっとした苦労もあるがこれまた面白い。今日はユニオン島で3日ぶりにインターネットに接続できてちょっとリラックス気分です。

Friday, May 23, 2014

カンサスからカリブへ戻ってきた。

小康状態を保っている義父や家族達に別れを告げ、取り敢えずカリブに戻る事にした。朝6時の飛行機に間に合うよう、来た時と同じカンサスシティ空港近くのホテルに一泊し、セントルシア島にはアトランタ経由で昨日の午後2時頃に到着した。観光客を誘うタクシーを避け、ローカルの人達が利用する乗り合いバスを乗り継いでマリーナに到着。時間は多少余計にかかるが、心地よい風とレゲエの音楽に身を包まれながら、旅の疲れを癒すのには丁度良かった。

あさってから入っているセーリングスクールの仕事に間に合うように、また移動が始まります。今日は料理用ガスコンロを新しく買ってガスを補充したり、エンジンオイルを代えたり、セールカーバーに防水スプレーをかけたりと諸々の作業が待っています。









Tuesday, May 20, 2014

緑もゆる5月

3月以来2ヶ月ぶりのカンサスは、草原も家々も緑もゆる風景。カリブの島々では殆ど四季を感じないので、久しぶりの新緑が目に鮮やかです。しばし芝生のベッドに寝転んで春にご挨拶。

カリブを離れる朝に意識不明になったと連絡を受けた義父は、何とか会話ができるようになるまで持ち直した。治る見込みのない病気なので、今朝ホスピスの為に入院先の病院から自宅に戻ってきた。どれだけ残されているのか分からないが、痛みの無い日々を過ごして欲しいと願うだけである。










 




Thursday, May 15, 2014

ディンギーのレスキュー

予定が変わって、今週は仕事が無くなったが、ある意味良い変更となった。と言うのは、入退院を繰り返していたボブの父親の容態が深刻になり、またカンサスへ帰る事になったからだ。すぐにも飛行機で飛びたい気持ちだが、留守中に船を預けなければならない。それなりのマリーナがある場所には限りがあり、今回も2ヶ月前と同じセントルシア島のロドニーベイマリーナに置いていく事にした。セントビンセント島から9時間船を走らせたが、寝不足の日が続いたので疲れており、目的地まで行くのは諦め、同じセントルシアの途中で一泊した。






 翌日は2時間半程でロドニーベイに到着した。湾内に入った所で、ディンギーがゆっくりと流されているのを見つけた。ディンギーが無いと非常に困るので、ここはシーマンシップを発揮してレスキューする事にした。2回程旋回してボートフックを使ってロープをひっかけ無事に愛艇に繋いだ。さて、落とし主は誰か?あたりに停泊している船でディンギーが繋がれていない船がいくつかあった。取り敢えず、この船ではと思う船に近づいて声をかけてみたが応答なし。次の船も無人。湾内にはかなりの船が錨を下ろしている。

きりがないので、取り敢えず自分達も錨を下ろしてから持ち主を探す事にした。と、その時にすぐ近くのオランダ(ダッチ)国旗を掲げた船から男性が2人ディンギーに乗り込み、猛スピードで沖合に出て行った。あっ、きっと彼らのディンギーだな。しばらく待ってこちら側に戻ってきた時に大きく手を振ったら分かったようで、すぐにやってきた。自分のディンギーを見つけたひとりが、サンキュー、サンキューと安堵の声。彼は自分のディンギーで隣の船に遊びに行っていたが、さて帰ろうと思った時にディンギーが消えていて慌てて友人のディンギーで探しに出たらしい。もし冷たいビールが飲みたかったらうちの船にあるからと言い帰っていった。後で、私達だったら持っていってあげるのに、割り勘の事を英語でレッツ・ゴー・ダッチと言うくらいだからケチなのかしらねぇと笑い会った。


Tuesday, May 13, 2014

子供じみた行為

1週間の休みの後、翌週のカタマラン船のクラスのため、ブルー・ラグーンに戻ってきた。するとメカニックチームのひとりが、「あれ、今週のインストラクターにボブの名前は見なかったよ」と言った。休みに入る前にオフィスの担当者にちゃんと確認してあったのにおかしいなぁ。オフィスに行くとちょうどその彼女がいたので確認すると、「そうよ、ボブは予定に入っているわよ」と言いながらスケジュール表をチェックしてくれた。そして、「あれ?何これ!」と言った。「ボブの名前を上から消して・・・(別の名前)になっている。どうして?」

ボブはそこでピンと来たらしい。何日か前にその彼と電話で話した時、自分も来週は仕事だと言ったそうだが様子がおかしかった。その前に自分の名前を書き込んだとしか考えられないと。彼は仕事が無い週が続いた上に、給与支払い担当者が休暇中で振込がされていなくてストレスがたまり、頭に来てやったのではとも。それにしてもあまりにも子供じみている。ちゃんと話してくれれば喜んで替わってもらったのに。こんな卑怯なやり方は許せない。

本人をつかまえて聞くと、しどろもどろで理由にならない理由を言った。でも、あくまで仕事は自分でやるつもりだ。以前は同じくインストラクターである彼の奥さんに違うやり方で同じような目にあった事がある。そのふたりは今は離婚の話し会い中。奥さんが8才年上で強いので自分達の船は彼女に譲るとの事。そのせいで彼はオフの時はスクールの船で寝泊まりしているが、それも船から船へとしょっちゅう移動しなければならない。そんな事などを聞いていたので何故か哀れになった。

翌日、意味のはっきりしない「アイムソーリー」を言われた。今まで奥さんの方とは違って良い印象を持っていたが、こういう事をする人はもう信用できない。皮肉と哀れみを込め「グッドラック」と言いその場を離れた私達です。

Sunday, May 11, 2014

愛艇に構う

2週間でも愛艇を留守にしているとそれなりの代価を支払う事になる。今回は船底の掃除に加え、気になっていたジブセールの縫い目のほつれを修理してもらう事にした。そのジブセールを下ろしている時に突風が吹き、レーダー反射器を引っ掻き落としてしまった。2日後に戻ってきたジブセールと反射器の取り付け作業中です。

 


大好きなベクイ島では今まで行った事のないローカルの食べ物屋さんを発見し、近くの小学生や主婦、それにビジネスマンなどが集う木陰の涼しいスタンドで揚げ物を頂きました。



こちらはベクイ島の数あるディンギードックのひとつです。


Thursday, May 8, 2014

豆ばかり

先日終了したセーリングクラスは若い夫婦が2組。彼らは友達同士でカリブ海のドミニカ島からやってきた。と言っても、全員がアメリカ人。旦那さん達がドミニカにあるメディカルスクールに通う医学生同士で学校で知り合ったそうだ。

そのうちのひと組が菜食主義者で、奥さんは小麦製品も食べない。そんな事から食料は全部自分達で調達していた。今までも小麦アレルギーの人はいたが、持ち込みは初めてです。幸いにボブと私の分はスクールから出してくれた。ちょっと戸惑ったが、自分達の分は自分達でと考えれば気楽ではある。今回ユニオン島では初めてビッグママのホームクッキングを試した。これが抜群に美味しかった。

一方、彼らは豆類ばっかり料理していた。その為にいつもボールには豆が浸かっていたり、水煮した豆が大きなタッパウェアーに入っていたりした。ある時などは船が多いに傾き、その豆が床に散らばってしまった。その前にボブがどこか安全な場所にしまうようにと忠告してあったのに、誰も行動に移さなかったのだ。結果、綺麗好きな菜食主義者の旦那さんが床を這いずり回って掃除していた。

でも、野菜や果物と豆の料理にはどうしても限界があり、早々にお腹が空いてしまう。そんな時に何を食べたかと言えば、バナナの仲間であるプランテーンにピーナッツバターやチョコレートジャムをたっぷりかけて食していた。特に男ふたりは大のチョコレート好きて、チョコレートチップやら何やらと甘いものばかり食べていた。それを見ていると、無理して菜食主義でいる事もないのになぁなんて思ってしまう私です。

そんな彼らでしたが、泳ぎが大好きで目的地に着くと、すぐに水に飛び込む様は見ていて楽しいものでした。ただ、綺麗好きの旦那さんだけは準備にうんと時間がかかり、いつでも他の人を待たせていた。

この彼、朝の5時半には起き出すのですが、コーヒーやお茶を飲むでも無く、私達が起きてくるとすぐに質問責めなのにはちょっと参りました。彼がセーリングスクール参加を企画した中心人物なのですが、何でも知っていると自認するタイプ。これが一番困るのです。他のメンバーに自信を持って間違った事を教えるからです。自信の無い人はインストラクターの言う事を良く聞き素直に実行してくれる。だから教えやすいし、信頼できる。これ結構あるパターンです。