Thursday, May 15, 2014

ディンギーのレスキュー

予定が変わって、今週は仕事が無くなったが、ある意味良い変更となった。と言うのは、入退院を繰り返していたボブの父親の容態が深刻になり、またカンサスへ帰る事になったからだ。すぐにも飛行機で飛びたい気持ちだが、留守中に船を預けなければならない。それなりのマリーナがある場所には限りがあり、今回も2ヶ月前と同じセントルシア島のロドニーベイマリーナに置いていく事にした。セントビンセント島から9時間船を走らせたが、寝不足の日が続いたので疲れており、目的地まで行くのは諦め、同じセントルシアの途中で一泊した。






 翌日は2時間半程でロドニーベイに到着した。湾内に入った所で、ディンギーがゆっくりと流されているのを見つけた。ディンギーが無いと非常に困るので、ここはシーマンシップを発揮してレスキューする事にした。2回程旋回してボートフックを使ってロープをひっかけ無事に愛艇に繋いだ。さて、落とし主は誰か?あたりに停泊している船でディンギーが繋がれていない船がいくつかあった。取り敢えず、この船ではと思う船に近づいて声をかけてみたが応答なし。次の船も無人。湾内にはかなりの船が錨を下ろしている。

きりがないので、取り敢えず自分達も錨を下ろしてから持ち主を探す事にした。と、その時にすぐ近くのオランダ(ダッチ)国旗を掲げた船から男性が2人ディンギーに乗り込み、猛スピードで沖合に出て行った。あっ、きっと彼らのディンギーだな。しばらく待ってこちら側に戻ってきた時に大きく手を振ったら分かったようで、すぐにやってきた。自分のディンギーを見つけたひとりが、サンキュー、サンキューと安堵の声。彼は自分のディンギーで隣の船に遊びに行っていたが、さて帰ろうと思った時にディンギーが消えていて慌てて友人のディンギーで探しに出たらしい。もし冷たいビールが飲みたかったらうちの船にあるからと言い帰っていった。後で、私達だったら持っていってあげるのに、割り勘の事を英語でレッツ・ゴー・ダッチと言うくらいだからケチなのかしらねぇと笑い会った。


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