Wednesday, June 29, 2011

大正カラン

沖永良部の我が家にはコンクリート造りの古い水槽タンクがある。このタンクは牛小屋兼倉庫と風呂場との間にあり、これらは全部隙間無くくっついている。もう牛は飼っていず、今は風呂場も家の中にあるので、それぞれが物置になっている。現役なのはタンクのみ。タンクの水は簡単にろ過した雨水なので、飲料水としては利用しないが、洗濯、掃除、花や野菜への水撒きにとずいぶんお世話になっている。そのタンクの水栓(カラン)が随分長い間、かれこれ40年以上も壊れずに活躍してくれている。


取っ手には「大正カラン」と刻まれている。長い間「カラン」とはなんぞや?と思いながらもその意味を深く考えた事はなかった。今はインターネット時代、グーグルで検索すればすぐに答えが出てくるのが有難い。カランとはオランダ語でKRAAN(鶴)という意味だとの事。鶴の長く伸ばした首に似ているかららしい。英語では鶴の事をCRANEというから、なぁーるほど似ている。このカランからほとばしる水は暑い夏は見ていて気持ちがいい。ヨットに乗っている時、給水に立ち寄ったドックのホースの蛇口が勢いがなくて30分もかかるなんて事があったりするけれど、この大正カランを見習って欲しいくらい。因みにこのロマン溢れる名前が付いた「大正カラン」は、13年前に廃番になったそうです。(こちらのサイトから引用させて頂きました。) うちのカランは我が家の誰よりも長生きしそうな気がする。

Saturday, June 25, 2011

セントトーマス島→ニューヨーク→沖縄→沖永良部島

帰国する為、セントトーマス島からニューヨークのJFK空港へ。幸い直通便が予約できたので3時間45分で到着。夕方だった事もあり多少道路は混んでいたものの、マンハッタンのグランドセントラル駅近くへは空港エクスプレスバスで40分程。25年間住んでいたので、ビッグアップルへ戻って来ると、懐かしさでホッとする気持ちになる。

ニューヨークに一泊した後、翌日の飛行機で成田へ。久しぶりに乗ったANAは快適で食事やサービスも良く満足。各座席にビデオモニターがあり、好きなだけ映画やビデオを観る事ができてうれしかった。ただ、その分眠る事を忘れ、朝6時に起床してから沖縄のホテルに到着してベッドに入るまで30時間近く眠っていなかった。今回は待ち合わせてしていた父と姉が沖永良部島から一日先に到着していて、3人で短い沖縄旅行を楽しんだ。

1879年まで450年間続いた琉球王国。北は私の故郷を含む奄美大島諸島から南は八重山列島までを支配していた海洋王国。薩摩の侵攻を受け、後に日本政府から明け渡しを要求されてその歴史ある王国の幕を閉じた。(詳しくはこちらを参照)。高台にある世界遺産、首里城からの眺め。心地良い風が吹いていて石造りの階段をゆっくり上った。

その前に守礼門で父と記念撮影。ふたりとも何度か来ているけれど一緒に来るのは初めて。

国王尚家の別邸、識名園。こちらも世界遺産。修学旅行の生徒たちとも行き会わず、のんびりとした時間が流れていて落ち着きました。

中ではお琴の定例演奏会の準備でしょうか? 

那覇港からは朝7時の船で沖縄北部にある本部港を経て与論島へ到着。今回台風5号の影響で海も多少荒れており接岸は特に慎重に。本船から銛のような物で放たれた重り付きローブを数人で抱えて丸いクリートに繋ぐ。その後に船側で長さを調節する。色々な人達の助けで船も動く。

与論島を出発してすぐにランチタイム。船酔いして食欲のない姉をよそに、早朝出発でお腹が空いていた父と私は、食券を買ってしっかりと定食を頂きました。
2008年就航というまだ新しい船、Queen Coral Plusは船内が綺麗で快適に過ごせた。


そして沖永良部島には、予定通り午後2時20分に到着。いつもは太平洋側の和泊港に接岸するけれど、台風の為に接岸が難しく、東シナ海側の伊延港に横付け。伊延は隣村なので、私の家にはこちらからの方が近い。風が吹く中、電話でタクシーを呼び15分後には我が家に到着。いつもながら長い時間をかけて、やっとたどり着きました。さぁー、少しゆっくりしようかな。

Monday, June 20, 2011

一時帰国します。

ボブの家族もそれぞれ無事に自分達の家に帰り着いたようです。私は日本の家族に会いに、今日から3週間程帰国します。ボブは船のおもりがあるから今回も留守番役。ここシャーロッテ・アマリーのアンカレジともしばらくお別れです。


日本からブログ更新できるようならまたアップします。では、行って参りまーす。

Sunday, June 19, 2011

ファミリー・トリップ

ボブの家族(お母さん、お姉さん、お姉さんの娘2人)が、カンサス州から初めてカリブ海に遊びにやってきました。航空運賃が安いからと予定していた日よりも2日前のチケットを買ったために、セントトーマス島に到着した最初の2日間はホテル滞在。私とボブはディンギーでホテルの前に広がるエメラルドビーチに到着。家族とはほぼ2年ぶりの再会です。

4人ともショッピング好き。早速、ホテルのブティックで買い物をした後に、留守番をしている家族の為にもお土産を買おうと歩き回りました。その後、MOJOで喉の乾きを潤しているところです。

船で最初の朝食。朝日が眩しくて、一部サンシェードを下ろす。重宝。

その後、待ちきれずに海に飛び込みました。

ピーターアイランドのプールも良かったね。

私はこれが一番、とお姉さん。泳ぐのも大好きで殆ど毎朝水に飛び込んでいました。楽しんでくれているのを見るのが私達の幸せです。

お母さんは写真撮影が大好き。美術教師やキュレーターをしていただけあって、構図にはなかなかうるさい。たまには被写体になって下さい。私が撮ると10秒以内でパチリ。

Norman Island のThe Bightではジェンガ(Jenga)というゲームをした。木製のブロックを片手で一本ずつ引き抜き、それを上へまた積み上げて行く。途中ヒヤヒヤ場面に遭遇しながら6人で5回転。6回転目に入り、ステーシーがブロックを引き抜いた途端にバランスが崩れガラ、ガラーッ!残念、ゲーム終了。

ケリーの希望でボーイフレンドと同じ名前のレストランWoody'sへ。お土産のTシャツも買って大満足。

ずっと天気にも恵まれ、申し分のないバケーションでした。皆はるばる遠くから来てくれてありがとう!今度は私達がカンサスへ行きます。

Wednesday, June 15, 2011

行動力抜群のゲスト達

お父さんは釣りやカヤックを楽しんだのはいいのだけれど、張り切りすぎてちょっと腰を痛めてしまいました。念のためにとカイロプラクティックに出かけたので、女性陣はショッピング。やはり、ショッピングの楽しみは捨てられません。

腰の痛みが結構引いたお父さんはパッドタイのランチに笑顔。

でも、楽しみにしていた次の日のダイビングは諦めました。今日もレディースだけでランデブーダイビング。中でも一番張り切っていたのがお母さん。朝食前に殆ど毎朝45分位泳いでいた。トライアスロンにも何度か参加した事があるとの事で納得。

びっくりしたのは、ある日ロブスター持参で船に戻ってきた事。バージン諸島ではロブスターはレストランでしか食べる事ができないけれど、オフシーズンに入ったからか、ディンギードックで漁師から直接3尾買ったそうだ。船の小さいキッチンで3尾は結構大変。こわごわながらも初めて活きたロブスターを触って大はしゃぎ。

やっぱりロブスターは美味しい!ごちそうさまでした。

チームワークが良く、行動も素早いファミリー&フレンズのナイスゲスト達でした。これで今季のチャーターは多分お終い。

この後にボブのファミリーが遊びに来ました。今、バージンゴーダ島に停泊中。時間を見つけてアップします。

Sunday, June 12, 2011

お父さん頑張って!

海鳥達が騒いでいます。

そこを目掛けてお父さんが釣り竿を投げ入れます。

成果は?うーん、いまひとつ。場所を替えて何度かトライしたけれど釣れませんねぇ。では、トローリングと行きましょうか。

これもなかなか釣れません。今回のバケーション用に釣り具を新調したんだけどなぁ。いつもはフライフィシングだから、やっぱり勝手が違うなぁ。

そこで、ヨーヨーとピンクのイカの組み合わせをお奨めしました。結果、小ぶりながらも見事釣り上げました。お父さん、面目躍如!お父さんの釣り具一式、数千ドル。私のヨーヨーとイカは合わせて10ドル以下。

Thursday, June 9, 2011

今季最後のチャーター終了

今シーズン最後のチャーターを終えてホッとひと息ついています。家族4人に娘達の友達2人が加わった6人組。美人揃いの上にマナーも良く申し分のないグループでした。その様子は後ほどアップする事にして、取りあえずお疲れさまの乾杯!おつまみは野菜、果物、ナッツに、ビーフジャーキー。いつものようにこれが夕食になりました。



このビーフジャーキーは友人のお手製です。何と船のエンジンンルームで製造している特製ビーフジャーキーで、南アフリカのスパイスをふんだんに使っていて美味。私が大好きだと知っているので、彼らのヨットに遊びに行く度に出てきます。結構硬いので切るのが大変ですが、後を引く美味しさです。

Wednesday, June 1, 2011

シュノーケル三昧

3週間程チャーターの無い間、船の整備がひと区切りついたところで、普段あまりお客さんと一緒に行く事のない場所へシュノーケリングをしに行った。米国領のセントトーマス島は拠点にしているものの、専ら英国領へ行くのが多くて、通りすがりにいつか潜ろうと思っていた場所がいくつかあり、やっと今回それを実行する事ができた。結果、素晴らしかった!地形がダイナミックなのでダイビングサイトになっている所も多く、今週のように波が穏やかな時にしかシュノーケリングはできないのでラッキーでした。多い日は、一日に3度も潜って結構良い運動になり、水に入らない日は何か物足りない気分。海水はプールの水と違って良く浮くので、水面でゆらゆら浮いているだけで癒されます。

Cow & Calf Rocks

The Ledges - Little St. James

Little St. Jamesという島でシュノーケリングをした後、ゆっくりしていると、何とRed Hook Dive Centerの船が隣にやってきた。みきさんと偶然に久しぶりの再会。なかなかこんな機会はないのではしゃいでしまいました。と言ってもみきさんはお仕事。天気も良いせいかずっと忙しいみたい。今日のお客さんは7人ですね。頑張って!

カレーのお鍋を洗っていると。。

英国領からいつも停泊しているセントトーマス島のシャーロッテアマリーへ戻る途中で、クリスマスコーブに停泊した。ここには去年から珊瑚を守る為にモアリングが設置されている。未だに無料だし、アンカリングの手間も省けて気軽に利用できるのが嬉しい。

昨日の夕食にラムチョップのカレーを作った。そして今日のランチもカレー。カレーを作った後のお鍋を洗う時は、節水の為に海水で軽く洗ってから、ギャリー(キッチン)のシンクでもう一度洗う。お鍋を海水に浸けた時少しお肉が残っていたので、30センチ位のイエロージャック達がささっと寄ってきた。



そして先を争って餌の取り合い。すばしこい魚は何度も餌にありついていた。見ていて面白かったけど、ナショナルパークではこれは禁止。クリスマスコーブはナショナルパークではないけれど、餌付けをしているようで何か少し気が引けました。