Tuesday, December 31, 2013

良いお年をお迎え下さい。

平成25年の大晦日の今日、日本はあと10分程で新年を迎える時刻ですね。
何やかやありましたが、私達にとっては今年も良い年でした。ここのところブログ更新をマメにできずにいましたが、年が改まってからちょっと振り返ってみたいと思います。

ボブは今日から10日近くひとりで仕事なので、私はセントルシア島のマリーナで留守番です。今回は本拠地のセントトーマスでのキャプテンオンリーのチャーターで家族4人をバージン諸島に案内するそうです。先日は私が飛行機でひとっ飛びでしたが、今朝はボブが8時の飛行機で出発しました。しばらく、ひとりでのんびりです。予定では、今頃は二人とも愛艇でセントトーマスにいる筈でしたが、思わしくない天候が続いたせいで、航海する日にちが足りなくなり、プラン変更となった次第です。ヨット乗りはこの計画変更に慣れないとやっていけませんね。

2013年も色々とお世話になりました。来年はまた新たな変化がある年となる事に期待して、カリブからハッピー・ニュー・イヤー!!




Friday, December 27, 2013

パイレーツ・オブ・カリビアンのロケ地

予定より長く6日間もいたベクイ島を離れ、セントビンセント島の西側にあるWallibouという所に停泊した。ここは地元の人の助けを借りなければアンカリングが難しい場所なのでなかなか気が進まず、今回初めて訪れた。そして知ったのが、ここはジョニー・デップが主演をしたパイレーツ・オブ・カリビアンのロケ地になったとの事。私自身は映画を観ていないが、日本でもかなり人気のある俳優さんのようだ。小舟に乗ってアクセサリーや果物などを売りにきた2人が、自分達もエキストラとして出たんだよと話してくれた。

ひとつだけあるレストランで食事をすれば、モアリング代はタダになるとの事だったので、せっかくの機会だからそうする事にした。映画で使われたセットや小道具がそのまま展示されていて、恐そうな雰囲気も醸し出している。何匹もいる犬達はのんびりと寝そべって警戒心も何も無い。出された食事はシンプルではあったが、心のこもった味で美味しかった。

ただ、しばらく続いていた悪天候の影響からか、小さな湾内は横揺れがどんどんひどくなり、夜はわずか数時間しか眠る事が出来なかったのが残念でした。











Friday, December 20, 2013

山羊肉のロティ

ようやくセーリングスクールの仕事も終わり、つい先日飛行機で行ってきたばかりの本拠地、セントトーマス島へ北上するに当たって、セントビンセント&グレナディーンズ国をチェックアウトするために隣のベクイ島までやってきた。セントビンセントでも出国手続きをできるのだが、飛行場まで車で往復せねばならぬので、大好きなベクイ島で食料買い出しも兼ねてやる事にしたためだ。

そうしたら、先週に引き続き風が増々強くなったため、予定を延ばしているうちにあっという間に4泊してしまった。いつも錨を下ろす南のビーチ側の方は、風も強く湾内の波も高くなったので北側に移動した。

そこで今回初めてL'Aubergeというフレンチレストランでランチをした。ロブスタービスクをシェアした後に、ボブは山羊のロティ(Roti)、私はジャーク味のコンチ貝を頼んだ。もちろんカリブ風だが、かなり満足できる味だった。特にロティは逸品だった。最近は山羊肉を提供してくれるレストランに出会えないので、迷わず注文したのが正解だった。ボブにいわく、「今まで食べたロティの中で一番に美味しかった!」いや全く同感。ジャガ芋にしっかり味が付いていたし、お肉がとっても柔らかかったのです。私はボブと違ってロティが好物という訳ではないが、今回はもう一度食べたいと思う程だった。













Thursday, December 19, 2013

追加のクラス

私がセントトーマス島からセントビンセント島に戻って来た翌日、ボブが1週間のセーリングクラスを終えて夫婦2組と共にブルーラグーンに戻ってきた。ベクイ島からの最終レグはものすごい高波の為、セーリングは諦めて機走でほぼ直線コースで帰ってきたとの事。確かに今週は風が強かった。

さて、これでセーリングスクールの仕事はしばらく休みと思っていたら、終わったばかりのボブのカタマラン船のクラスに定員オーバーで参加できずに単胴船のコースを受けた男性が、追加でカタマランのクラスを教えてくれないかと訊ねてきた。その男性と一緒にクラスに参加したもうひとりの男性も帰りの飛行機の便まで数日余裕があるから、カタマランの操縦も習いたいという。その熱意にほだされ、引き続き2日間近場で教える事になった。

その二人に加えて、来週からセーリングインストラクターとしてベアフットで初仕事をするイギリス空軍を退役したパイロットも急遽乗船した。別のひとりもスイスエアーの現役パイロットである。そしてもうひとりは麻酔科医と色々な話題に事欠かない楽しいクラスだった。まだ風は強かったが、怖いもの知らずのグループはエキサイティングしていた。初日のセーリングには私も同乗したが、2日目は湾内での機走が中心だったのでパス。午後の12時で終了し、レストランに戻ってきた彼らは早速、セントビンセントのビール、ハイルーン(Hairoun)で祝杯をあげていた。





Wednesday, December 18, 2013

持つべきものは友

セントトーマス島には午後8時に着いた。閑散とした空港には友人カップルが車で迎えに来てくれていた。到着が前日の午後1時から翌日の午後1時に変更後、結局7時間遅れの8時になってしまった事で迷惑をかけてしまったが、彼らは久々の再会にそんな事はちっとも気にしないでくれた。

それ以外にも今回の目的である永住権カード更新の為の郵便物を受け取りに行ってもらったりとお世話になった。また、ホテルを予約していたが、水臭い事を言わないで自分達の船に泊まってと誘ってくれたのでそうする事にした。彼らの船はマリーナに係留してあり、車も最近オハイオ州から船便で届いたとの事で便利この上ない状況に感謝です。

翌朝は8時の予約に十分間に合う時間にイミグレーションまで送ってくれた。この永住権カード更新だが、実は期限切れの8月に余裕を持たせて6月にはオンラインで更新申請を行なっていた。ただ、その頃は3ヶ月の予定で新しい仕事についたばかりでフロリダ州にいた。

オンラインで申請しても実際の通知は郵送されてくるとの事で日時は分からずにいた。それでメールサービスのオフィスに郵便物を転送してもらったのであるが、手元に届いた時には面接日は2日前だったというドジな経緯があり再度申請していたのだ。8月の期限内に間に合うようにすぐ再通知が来ると思いきや、延々待っても連絡が無い。何度か電話をしてもただ待ってくれというだけ。そのうちに期限も切れてしまった。ただ、通知書があれば米国の出入国は問題ないとは言われていた。

結局、最初の申請から半年が経ってやっと2度目の通知が来た。生体認証の指紋採取と写真撮影地として指定されたセントトーマス島へ行くのに、念のために2日前に到着するように飛行機の手配をしていたのが幸いした。その時は飛行機がキャンセルされるなどとは考えていなかったから。

行き着くまでには大変だったこのバイオメトリックスは30分以内で終了した。係の女性がとても感じが良く、テキパキと応対してくれたので昨日までのてんやわんやが嘘のようにスムーズに終わって安心した。

持つべきものは友とは良く言ったものです。一泊だけの慌ただしい本拠地帰りに空港までの送り迎え、夕食のごちそう、宿の提供と友人達にはとてもお世話になりました。サンキュー、ベリベリマッチ!

Saturday, December 14, 2013

無事に出発

さて翌朝、朝の4時20分にセットした目覚まし時計が鳴るより早くドアをノックする音がした。出てみると昨日飛行場に車で迎えに来てくれたアパートのオーナーの息子さんが、これから空港へ出発するから準備してくれと言う。おいおい、昨日は朝5時に出発って言ったじゃないと思いながらも、昨日出発できなかった人達が25人程いるので、全員を連れて行くのにはこの時間でも仕方がないと思い、5分で身支度を整えて玄関に行った。でも、用意できているのは3、4人。それはそうだ。全員がそうそうサッとは身支度できない。早い時間のフライトの人達は今にも出発したい様子。そうこうして皆眠い眼をこすりながら全員中型バスに乗り込み空港へ向かった。

到着すると既にそれなりの長い列ができていた。今日もまた昨日飛行機に乗り損ねた人達は多少の悶着はあったが、何とか飛び発つ事ができた。セントビンセント島からセントトーマス島へ行くのに、ドミニカ島、セントルシア島、アンティーガ島、アンギラ島といくつもの島を経由しての飛行である。飛行時間は30分から1時間と短いが、それぞれの島が独立国なので、飛行機を乗り換える時には改めて荷物検査がありそれなりに時間がかかってしまう。それでも、小型の飛行機ゆえ低空飛行とあって、空からの眺めはとても綺麗。ゆっくりと過ぎて行くその景色を眺めている間は心も穏やかでこの時ばかりは飛行機が好きになる私です。






いやはや

早めに飛行場に行った後、少しだけ待たされたものの飛行機に乗り込む事はできた。建物を出て徒歩で飛行機に向かう時に、結構風があるなと思った。スチュワーデスの指示に従って着席しシートベルトもしっかり締め、準備オーケー。

5分程して操縦席のドアが開き、パイロットが出て来た。そして「今日は風が強過ぎるのですぐには飛び立てない。先程からずっと風速計をチェックしているが、一向におさまらない。しばらく様子を見てから判断するので、申し訳ないが待合室に戻って待機して欲しい」と言った。飛行機が苦手な私はパイロットがそう言うのなら意義無しです。

そして待つ事4時間。数人が係の人に事情を聞いているものの、ちゃんとしたアナウンスも無い。殆どの人がこんな状況には慣れているのか慌てず騒がず。しかし、いくら何でも長過ぎる。おまけに他の飛行機は次々と飛び立っているではないか。別の航空会社の飛行機だけでなく、同じLIATの飛行機までも飛び立っていく。

流石に納得が行かず、何故私達の飛行機だけ出発できないのかと尋ねた。すると、「問題はこの機種なんです。一番新しいんですが、強風に耐えられない設計なんです」と。増々飛ぶのが恐くなった。

結局、朝の5時から11時間も飛行場で待機。この時点でも諦めきれない人達はまだ望みを繋いでいたが、乗り継ぎの飛行機にはとっくの昔に間に合わなかった私は、ホテルを確保してもらい午後4時に引き上げた。

こう言う場合の宿泊先だからそれ程期待はしていなかったが、Bay Hill Apartmentというホテルは空港から5分程で眺めは良い。周りには何もないので夕食も出してくれるという。6時半にドアにノックがあり、夕食が準備できましたとの事。部屋を出て行くと、空港に残っていた人達も来ていた。やはり飛行機は出発しなかったようだ。何はともあれ寝不足の体にはシャワーとベッドがあればもう文句は無い。















Wednesday, December 11, 2013

ちょっとひとりでセントトーマスへ

米国の永住権更新のために、ひとりでセントトーマスへ戻る事になった。引き続き仕事のボブや生徒達とベクイに2泊した後、フェリーでセントビンセント島に引き返した。いつもヨットで往復するベクイ海峡を今日は赤いフェリーで渡った。結構、波が高い。1時間程でキングスタウンに到着。セーリングスクールが経営しているホテルアパートに泊まり、今朝の5時前に空港に向かった。6:55発だけど小さな島ではちょっと早過ぎたか。まだもう少し待ち時間がある。ワイファイが使えるので少しだけブログ更新です。

Sunday, December 8, 2013

1週間の休み

3週間のセーリングスクールの仕事が終わった後、先週は1週間ベクイ島でゆっくりと過ごした。一ヶ月のビザが切れるので、他の島への移動も考えたが、翌週また仕事の為に戻って来なければならない事と、他の用事でインターネットが使える場所に居る必要があった為、結局ビザを延長した。

久しぶりに料理本を開き、いつもは注文しているウェスト・インディアン、パイというマカロニチーズのオーブン焼きと言える一品を作ってみた。作ってみれば割と簡単。これはこれからも作る事にしようかな。







Thursday, December 5, 2013

プリンセス・マーガレットの旧別荘

セントビンセント&グレナディーンズ国のモスティーク島(Mustique)にあるプリンセス・マーガレット(エリザベス女王の亡くなられた妹)の別荘だったという屋敷を訪ねる事ができた。

先週のセーリングクラスの夫婦が共に建築関係の仕事をしており、その彼らの友人である建築家がその別荘に長年関わった後、自らそれを購入して所有しているとの事で、私達もそこの執事の案内で屋敷内を案内してもらった。

現在は5つある部屋をヴィラとして貸し出しているそうで、それぞれの部屋は瀟洒という風ではなく、小じんまりとしたアンティーク調でなかなか落ち着ける雰囲気。島の南側に位置しており、何と言っても景色が素晴らしい。

島の昔からの住人はわずか30人くらいで、100程あるこういう別荘の仕事に携わっている人達は殆どが本島のセントビンセント島から来ているという。各自ひと月に1週間程休みをもらい自宅に戻る生活だという。





















Monday, December 2, 2013

テストはひとつだけ

セーリングスクールが忙しくなり、2週間の予定が、頼まれて3週目も引き受けた。今回はバージニア州から来た家族4人。両親はセーリングの経験があり、父親は奥さんの兄弟や友人達と頻繁に24フィートの船でレースに参加している。ただ、自分の役目はフォーデッキで前帆の係に特化されているから他の役割も学びたいとの事。母親は若い頃には家族でセーリングに行っていたけど、今回30年ぶりだから心許ないと言う。20才になる息子はモーターボートには慣れ親しんでいるとの事。18才の娘は殆ど初心者だが、スポーツは得意で中距離走の選手だと言う。

しかし、両親はこのバケーション中は子供達に無理強いはしたくないから、コースを受けるに当たって3つあるテストは本人達が受けたければ受けさせるつもりだと話す。母親は全くテストを受けるつもりは無いらしい。父親も成り行きを見てどうするか決めると言った。うーん、こういうのってちょっと難しいのよね。船の操作に当たってはチームワークが必要だし、皆が同じように参加しないと教える側は余計な思考を強いられる。

おまけに母親が超暑がりで、顔合わせをしたレストランでのランチも食べられないからとエアコンが聞いている事務所に頼んだピザを届けてもらいひとりで食べる始末。その上、今週の船は私達ができれば乗りたくないと思っていた船で空調が宜しくない。もちろん、エアコンなど無い。あー、これはどうなる事やらと心配になった。

幸いに家族は心根が良いひとばかりで、インストラクターのボブの言う事を良く聞いてくれ、我が儘を言わない。そして、4人とも基本の101コースのテストは受けてくれ、無事に全員パスした。結局、父親も今回はそこまでで終了。最初の3日程は強風が吹き、残りの2日はエンジントラブルのせいで日没後に帆走だけで錨を下ろす事になったりと大変だったが、無事に出発地点に戻って来る事ができた。今回彼らはペーパーテスト以上の経験をした。父親の方は、期待した以上にエキサイティングだったとジョークを言っていた。いや全くその通りです。お疲れさまでした。