Monday, December 2, 2013

テストはひとつだけ

セーリングスクールが忙しくなり、2週間の予定が、頼まれて3週目も引き受けた。今回はバージニア州から来た家族4人。両親はセーリングの経験があり、父親は奥さんの兄弟や友人達と頻繁に24フィートの船でレースに参加している。ただ、自分の役目はフォーデッキで前帆の係に特化されているから他の役割も学びたいとの事。母親は若い頃には家族でセーリングに行っていたけど、今回30年ぶりだから心許ないと言う。20才になる息子はモーターボートには慣れ親しんでいるとの事。18才の娘は殆ど初心者だが、スポーツは得意で中距離走の選手だと言う。

しかし、両親はこのバケーション中は子供達に無理強いはしたくないから、コースを受けるに当たって3つあるテストは本人達が受けたければ受けさせるつもりだと話す。母親は全くテストを受けるつもりは無いらしい。父親も成り行きを見てどうするか決めると言った。うーん、こういうのってちょっと難しいのよね。船の操作に当たってはチームワークが必要だし、皆が同じように参加しないと教える側は余計な思考を強いられる。

おまけに母親が超暑がりで、顔合わせをしたレストランでのランチも食べられないからとエアコンが聞いている事務所に頼んだピザを届けてもらいひとりで食べる始末。その上、今週の船は私達ができれば乗りたくないと思っていた船で空調が宜しくない。もちろん、エアコンなど無い。あー、これはどうなる事やらと心配になった。

幸いに家族は心根が良いひとばかりで、インストラクターのボブの言う事を良く聞いてくれ、我が儘を言わない。そして、4人とも基本の101コースのテストは受けてくれ、無事に全員パスした。結局、父親も今回はそこまでで終了。最初の3日程は強風が吹き、残りの2日はエンジントラブルのせいで日没後に帆走だけで錨を下ろす事になったりと大変だったが、無事に出発地点に戻って来る事ができた。今回彼らはペーパーテスト以上の経験をした。父親の方は、期待した以上にエキサイティングだったとジョークを言っていた。いや全くその通りです。お疲れさまでした。




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