Tuesday, January 24, 2012

臨時レスキュー隊


英国領Peter IslandのKey Bay。お昼ご飯を食べながら、辺りののどかな景色を眺めていた。すると、帆を揚げてゆっくり近づいていたヨットが、ジブセールを下ろし、メインセールだけになった。そのメインセールもすぐに下ろして、機走でアンカリングエリアに来るだろうと思って見ていたら、メインセールだけでタックしようとしている。けれどなかなか近づいてこない。それどころか、ついにメインセールまで下ろした後に次第に遠ざかって行く。その時点で、もしかしてエンジントラブルを起こしているのではと思い至った。それでも、多分すぐにトラブルは解決するだろうと思っていたら、全然その様子がない。うーん、これはレスキューに行くしかないかな。湾内にはもう一隻いたけれど、彼らもトラブルに見舞われた船と同じBareboat Charterと呼ばれるクルーのいないチャーターボート。当てにはできない。急いでランチを済ませ、どんどん遠ざかる船をめがけてディンギーでレスキューに赴いた。

船に近寄ってどうしたんですかと声をかけたら、夫婦らしきふたりは安堵の表情を見せ、やはりエンジントラブルが起きたと言う。チャーター元の会社に電話を入れたけれど、電話中にエンジンの調子が戻ったので、一応大丈夫だけど何かあったら又連絡すると言った後に、エンジンが完全にいかれてしまったらしい。私達のディンギーでアンカリングエリアに曳航する事にした。彼らをピックアップした場所は、陸地の陰になっていないオープンウォーターで結構風もあったので、ディンギーのエンジンを全開にしてもなかなか進まない。何か同じ場所をぐるぐる回っているような気がして少々焦った。それでも、何とか湾内に曳航する事ができ、私達の船の傍に錨を下ろさせた。その後に彼らは再度チャーターカンパニーに連絡をつけ応援部隊を待つ事にした。聞くと、カナダのケベックから来たそうで、今日がチャーター初日だったらしい。お気の毒。それでもフランス系カナダ人らしく、細かい事を心配しない精神の持ち主達は、すぐさま水に飛び来んでリラックしていたのが可笑しかった。その調子で残りのチャーターもエンジョイして下さい!

No comments:

Post a Comment