Wednesday, May 11, 2011

エアコン対決6対1の勝負は?


明け方の西の空。自然が描き出すスケールの大きい芸術作品。ここカリブでは春夏秋冬のはっきりした区別がなく乾期と雨期の2シーズンのみ。こちらバージン諸島もそろそろ雨期に入りかけている。それでも先週はいつもの貿易風が心地よく吹いていたので、船のエアコンも入れる必要がなかった。筈だった。。ところが、7人のうちひとりの女性がとても暑がりらしく、夜寝る時にエアコンをつけて欲しいと言ってきた。お客さんの要望にはできるだけ答えるのが私達の役目。ただ、発電機は私達の寝ているキャビンと壁を隔てたすぐ反対側にあり、一晩中その音を聴きながら眠るのは楽ではない。

幸いに次の朝、別のゲストが「風がいっぱいあって涼しいのに、何故エアコンを入れたの?ジェネレーターの音がうるさくて寝づらかったわ」と言う。私達にしたら、「Aからエアコンのリクエストがあったからよ。」と答えるしかない。その夜は前の日よりももっと涼しかったのでエアコンはつけずにいた。そうしたら、翌日の夜皆がそれぞれのキャビンに引き取った後、密かに旦那さんを使者に立てて、またエアコンのスイッチを入れて欲しいと言ってきた。多数決のルールでいくと、6対1でエアコンをつけなくても良さそうなものだけど、そうは行かずに結局グループで一番我が儘さんの希望が通る事になった。何か納得いかないけれど、同じグループの皆も彼女の我が儘には慣れているのかそれに従う形だった。私に言える事は、「次のチャーターは一番風通しの良い前方のキャビンを選んでね。」という事くらい。チャーター船によっては、夜通しエアコンを入れる場合は別料金を徴収する船もある。この船も絶対にそうすべきだ!

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