Tuesday, November 6, 2012

無事にマスト設置終了

今日は化粧直しをしたマストを元に設置する日。昨日もその準備に追われたが、午前中いっぱいかかってウィンチ、ワイヤー、メッセンジャーライン等の細かい取り付け作業に忙しい。

約束は午後の1時。12時半頃にリガーの助手グレッグが現れ、その後ジョナシュもやってきた。息の会った二人は殆ど無言でテキパキと準備をしていく。マストを前後から支える前帆のローラーファーラーとバックステーだけは新しく注文してあったので、それらの取り付けは彼らがやってくれる予定。サイドステーの取り付けは自分達で完了済み。

その頃にはすぐ傍の道路をそれと分かる音をたててクレーン車がやってくるのが聞こえた。緊張の中にも俄然ピッチが上がった。時計を見ると約束の時間より10分早い。こういう事はなかなか無い。前回マストを外した時(こちら)感じたが、このグループは仕事が出来る。

すぐさま開始です。クレーンがゆっくり下りて来て、脚立に乗せられたマストの上部にベルトをかけた後、マストの反対側部を地面に下ろした。ジョナシュとグレッグがぶら下がっているワイヤーや紐を持ちながらマストを安定させ、クレーンの動きに合わせて愛艇に近づいて行く。ボブはその時は船の中で待機。そしてジョナシュが素早く船に乗り込んでマストのベースあたりに陣取りゆっくりと誘導する。マストの中から長くはみ出している電気系統のワイヤーをベースの中の穴に徐々に押し込んで行く。船内に移動したボブが床下からその5本のワイヤーを引き出す。その二人の会話を私がコンパニオンウェイからリレーして伝える。グレッグはジョナシュの言葉をクレーンの運転手に大声で届ける。

30分ほどしてマストは何とかベースに収まった。ジョナシュとグレッグはそのままサイドステーの取り付け作業にかかっている。私が近づいてベースを見ると、あれ?何この少しはみ出した白いコーキングみたいな物は?おかしいと思ってキャビンにいるボブにちょっと来てみてと呼んで見せたら、ワイヤーが挟まっている!と言う。あっ、ワイヤーか、それはまずい。反対側にいて気づかなかったらしいジョナシュに見せたら、一瞬彼も青ざめ大声でクレーンに声をかけ、10センチ程マストをあげてもらった。ワイヤーをチェックしたが潰れてはいないようで大丈夫そう。

でも気になる。電気のワイヤーがひとつでも駄目になっていたら、あれだけ手間ひまかけて準備したのが全てパーになり、最初からやり直しという事になりかねない。今のうちにチェックする必要がある。ボブと私はキャビンに下りて、ワイヤーがちゃんとしているかどうか床下に2つあるバッテリーを使って急いでチェックしてみた。他はOKだか、アンカーライトのワイヤーが点かない。もしかしてさっきのはみ出していたワイヤーがそう?どうする?取り敢えずジョナシュに伝えなければと外を見たら、彼はいつの間にやらマストの上に登っている。それをボブに伝えると、「あっ、そうだった。アンカーライトはまだ取り付けてなかった。ハハッ」と笑うではないか。そうなんです。高価なアンカーライトだけは壊れると大事なので、後から取り付ける手筈でした。ドジな私達。緊張がとけて胸をなでおろした。

マストを両サイドと前のステーセールのワイヤーで固定した後、ジョナシュが、申し訳ないけど息子を迎えに行ったり、銀行に行く用事があるのでここまでで一旦終わらせて欲しい、午後遅くにまた戻って来るからと言い残して帰っていった。確かに真昼の作業はきついし、無事にマストも立ったから了解した。その後もボブは全ての電気関係のチェック作業に2時間程費やした。が、彼らは今日は戻ってこなかった。続きは明日です。











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