Monday, March 28, 2011

落水!

船から落ちてしまいました!セーリングを始めて15年程経つけれど、水中に落ちたのは初めてです。

次回のチャーターまで日にちがあるので、こんな時にしかできないメインテナンスがあれこれあり、そのうちのひとつにコックピットカバーのジッパーを直す必要が生じた為に、今朝Tortola島のNanny Cayというマリーナに行きました。

コックピットのカバーは外して直しに持って行った

短波ラジオでマリーナに問い合わせたところ、今週はBVI (British Virgin Island) Spring Regattaがあるとの事でマリーナが満杯。

レースの前夜祭の準備中でした

それでもT字型ドックがひとつだけ空いているというので行ってみた。ところが、そのドックの前半分には既にモーターボートが横付けしており、後方半分は私達の船の半分位のスペースしか無い。うーん、ちょっときついなぁ。でも他に選択肢が無いから横付けする事にした。

いつもならボブの腕を信用して完全に横付けするまで待っている私だけれど、今回は前のモーターボートに接触したらどうしようという不安感が先立ち、いつもは低い船尾からドックに降りるのだけれど、
船尾だとこんなにドックに近い

今日に限っては高い船首から降りるしかなかった(とボブに言わずに勝手に思ってしまった)。

船首と船尾の写真はカバーを引き取った後に
水を補給しに行ったドックでの物。
ここは十分なスペースがありました。

タイミングを見計らってジャンプした。いや、正確には降りたつもりだった。が、しかし、船とドックの間にスペースが有りすぎた。いつもより少しスペースがあるかもと思いながらもジャンプしてしまった私の両足がしっかりとドックに降り立つ前にバランスを崩してしまい、何と両手は船につかまったままで体が宙に浮いてしまった!まさにOh My God!の状態。えっー、まずい!ボブ、お願い、もう少しドックに近寄ってと彼の方を見たけれど、後から聞くに、こんな時に限って左側のエンジンがうまく作動せず、それに気を取られていて私がジャンプしたのを見ていなかったらしい。気がついたら私の手だけが船のクリートに捕まっていて、何?何だ?Enoは何故あんな所にぶら下がっているのだと焦ったようだ。そのままドックに近づいたら私が船とドックに挟まってペシャンコになる恐れがあるので、何もできない。そしてそのまま数分が過ぎて私の腕の力が尽きてしまった。

もう、水中にジャンプするしかない。バッシャーン。降りたは良いが、今度は自力でドックに上がるしかない。でも、水面から見るとドックは以外に高い。うぇー。どうしよう。そのままの状態で対策を練る。そんな私をちょっと先のドックにいた人が見つけ、ドックマスターに助けるようにシグナルを送った。それからすぐに助けが来ると思ったが、思ったより時間がかかった。到着したドックマスターが先に船のロープを係留しようとすると、ボブが「彼女を先に助けてくれ!」と言ってくれた。さすがは私の旦那様!と感心した。その時にはシグナルを送ってくれた男性も来てくれ急いで私の腕を掴み引き上げようとしてくれた。でも、私が足を掛けるドックの水中部分にはフジツボが付着していて足を怪我する不安があり、ちょっと間を置いて両手を持ってもらった。そのタイミングに少しずれがあり、思わずレスキュー隊員が逆に水中に引き込まれそうになった。おっと、マズイ!急遽、態勢立て直し。オーケー、1、2、3、Now! Enoちゃん、無事にドックに引き上げ成功!良かった、良かった、でも、赤面。。

落ち着いた後に何か可笑しくて笑ってしまったが、かなり心配したボブから、「笑い事では無い!」ときついお叱りを受けてしまった。私も反省。でも、自分自身もこんな事初めてでびっくりしました。

これ程気を揉んだ事は無い、気持ちを沈めるにはこれが必要だ!と珍しくお昼からボブが柘榴とメロンの2種類のマティーニを作った。良い色合いでしょう?でも、これを飲んだらもう何もできず、メローな状態で午後を過ごしました。まぁ、怪我もせずに無事だったので、いいかな?


ザクロのボッカマティーニ

Midoriを使ったボッカメロンマティーニ

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