Monday, November 4, 2013

やっとベクイ島へ向けて出発

さて、心地良く長い滞在となったセントルシアですが、諸々の用事も終わり、天気も良くなったので、やっとを離れる事にしました。給水と給油、食料調達、そしてランドリーと一日はあっという間に過ぎます。


毎日のように立ち寄ってくれるフルーツ売りのグレゴリーからか、または毎週土曜日開催の青空マーケットで買ったものだったか、クリーミーで美味しいアボカドの種を育てていたのが、根が伸び、小さな芽が出てきた。それを航海に持参するのは傾く愛艇ではちょっと無理。

里親を捜していたら、あり難い事にいつもランドリーをお願いしているパットが自分の庭に植えてあげると言ってくれた。ちゃんと育って何年後には実がなってくれるだろうか?調べてみると種からだと実がなるまでは5年から13年かかるらしい。接ぎ木をしたら1年から3年とぐんと短くなるとの事。彼女はその事知ってるかなぁ。何はともあれうまく育ってくれたら嬉しい。

出発は翌朝早くの予定。明日の天気が良くなりますようにと穏やかな夕陽に祈る。

そして、朝5時半に起き、何やかやと準備に1時間はかかります。6時半に錨を上げて出発です。




晴れたり、曇ったり、雨に降られたりと目まぐるしい天気です。途中で虹も出ました。セントルシアの名所のピトン山は雨に煙ってます。



今回、隣のセントビンセント島はスキップしましたが、首都のキングストンに寄港する大型タンカーと行き交いました。暗くなって行く中、進路が交錯したのでちょっと緊張した。



目的地のベクイ島まではそこから1時間半程の航海。辺りはもうかなり暗くなっている。そんな中、あらぬ場所に白波が立ったので何かと思いや、イルカ達が登場した。夜のイルカの帆走は初めての事。20分近く一緒にお供してくれた。投錨地に着いたのは夜の7時半。13時間の航海。久しぶりに心地よい風に吹かれて満足。昨夜はぐっすり眠れました。

Wednesday, October 30, 2013

オートパイロットは元通り

注文したオートパイロット用のコンパスや電気ボックスは、予定を一日過ぎただけで無事に届いた。金属類の悪影響を受けず、船の中央部が適切な場所という事で、ヘッド(トイレ)のシンクの下に再度設置。以前のようにちゃんと作動している。これでひと安心。オートパイロットにはいつもお世話になっているので、これが無いと非常に困るのです。

そういえば、インド洋に浮かぶココス島でお会いした日本のヨットの船長さんが、着岸までも全てオートパイロットでやったいると言った時には驚いた。もう随分長い間舵を操っていないと言うのです。その時ボブが「そう言えば、田舎に帰った時も漁船の船長さんが同じようにリモコンで制御していたね」と言った。日本の優れた技術やサービスを考えたら、別に珍しくも何ともないのかなと思い、自分達が遅れているのかなと思った。

さて、ではそろそろ出発準備をと思った所に、バージン諸島でのチャーター客だった人からメールがあり、あの時は楽しかったからまたチャーターしたいと言う。こちらはもう同じ船には乗っていないが、数あるチャーター会社から船を借りてクルーとして案内する事はできる。その連絡やら船探しやらで少し滞在が延びている。こちらはフリーランスの身。仕事があるのは有り難いので嬉しい予定変更です。

そんな訳で毎日のようにインターネットをしに投錨地から「カフェオレ」というコーヒーショップにやってくる。ここには猫達も良く顔を見せます。小さな子供に追われて私達のテーブルの下に隠れたネコちゃんが上を見上げてます。









Monday, October 28, 2013

フェスティバル(Creole Day)

こちらセントルシアでは週末にクリオール・デーというお祭りがあった。ヨーロッパ系とアフリカ系の血が混じった独特の文化や言葉を持っているクリオールの人達はカリブ海の島々にも多い。クリオールと一口にいっても島により違いがあるらしく、彼らが話す言葉はまずもって解らない。でも、食べ物は食べて見れば分かる!メインのイベントは島の南部であったので、残念ながら行く事はできなかったが、土曜日にはいつもの青空マーケットだけでなく、マリーナのレストランなども出店していた。















私達が朝食と昼食両方を食べたのが、いつもお世話になっている洗濯屋さんのパットの料理。料理が大好きだというだけあって美味しい。朝はオーブンで焼いたパンに塩漬けのタラの身を細かく剥いたのと野菜が詰まったベーク。油で揚げるのが一般的(上の2枚の写真)だが、彼女は焼いた方が好きだとの事。どおりでスマートだわ。大鍋で作ったココティというココアドリンクと一緒に頂きました。









お昼はブイヤベース(グレナダではオイルダウンと呼ぶ)。豚肉や野菜や芋類が入ったごった煮のシチュー。これがボリュームも濃くもあって後をひく美味しさです。今度はこれに挑戦してみようかと心密かに思っています。








Friday, October 25, 2013

コンパス待ち

本当なら10日前にここセントルシア島を離れて南に向かっている筈だった。イヤ、実際に錨をあげてロドニー湾を離れた。が、その直後オートパイロット(自動操舵装置)がうまく作動しない事に気がついた。何と行きたい方向の逆に行ってしまうのだ。しばらく様子を見てみたが直りそうも無い。修理するにも部品を注文するにしても、他の場所よりはセントルシアの方がスムーズに行くだろうと1時間後に引き返して来た。

あれこれチェックしてもはっきりした原因が分からない。eメールとスカイプ電話で米国の西海岸にある製造元に連絡したら、どうやら付属のコンパスに問題がありそうだとの事。3年半前にも同じような問題があり、その時はコンパスと電気系統のボックスを送って修理してもらっていた。でも、今回はさすがに寿命もあるだろうし、修理して送り直してもらうのには時間もかかりそうなので、新しく注文した。そしてそれの到着を待っている所である。

天気も晴れていたかと思えば、たちまち雨雲が広がって土砂降りになったりと、いまひとつはっきりしない日が続いている。ハリケーンシーズン終了までには、もうちょっとだけ時間がかかりです。そんなこんなのこの頃、クッキー等を焼いたりしているが、まとまった時間があるのは嬉しいものである。




Sunday, October 20, 2013

月虹(げっこう)- Moonbow

10月18日の満月の夜。雨が上がった後に私の目を捉えたものがあった。虹!びっくりした。慌ててボブをコックピットに呼んだ。レインボー(Rainbow)ならぬムーンボー(Moonbow)との事。その言葉自体初めて聞くし、夜空に虹がかかるなど思いもしなかった。人生いくつになっても勉強です。日本語もそのまま月の虹。目を離すのが惜しく、また多分カメラには収められないと思ったので、映像は無しですが、インターネットで見つけた以下の写真をアップします。私達が見た月虹も形はしっかりしてましたが、色はこれほど鮮やかではなかった。それでも十分に感激しました。

 「月虹の写真集」


因みに私達が月虹を見たセントルシアのロドニーベイには、その数日前にフランス籍のクルーズ船が錨を下ろしていた。何と北極に行った後、今度は南極に向かうとの事。何か寒そうだけど、機会があれば行って見たいですねぇ。


Saturday, October 19, 2013

ニンニクのコンフィ(Garlic Confi)

最近、重宝しているのがニンニクのコンフィ。料理本を見て初めて作った。と言っても、とっても簡単。この本に載っているレシピは、オリーブオイル2カップにニンニク丸ごと8個を皮を剥いて入れ、弱火で40分程茶色になるまでゆっくり煮るだけ。それを冷ましてから瓶に入れておき、必要な時に使える便利な存在。作った直後はオリーブオイルの代わりに使ったり、サラダドレッッシングにしたりと何にでも利用した。タイムを入れるともっと香りが良くなるようです。船のキッチン(ギャリー)でできる料理が多く載っているので、度々お世話になってます。


Tuesday, October 15, 2013

自炊は楽しかりけり。

ハリケーンの可能性を秘めた雨雲がしばらく動かずにいたので、私達も今季はいつになくセントルシア島のロドニー・ベイ・マリーナ(Rodney Bay Marina)で長期滞在してのんびりとしている。

間近に迫った仕事や用事が無いこんな時こそ、買ったままであまり開いていなかった料理本を取り出したり、インターネットで検索したりして自炊をしている。幸い近くにはディンギーで少し走った場所に大きなスーパーマーケットが2つもあり大抵の物は揃う。

その上、小舟に乗って野菜や果物を売りにくる馴染みのグレゴリーからも今日は要らないかなぁと思いつつ、何かしらを買ってしまうので、新鮮な果物はたっぷりある。

今回はインド料理のパン作りにも挑戦。それなりの出来だったり、なんでこうなった?みたいな出来まで様々だが、初めての事に挑戦するのは楽しい。