Monday, June 10, 2013

フォート・ローダーデールへ

今の仕事を紹介してくれたのは知人だったが、最初は共通の友人であるピーター&デビーにオファーがあった。とこれが彼らは契約上、今乗っているチャーター船をすぐには下りられない。そこでその間の繋ぎとして3、4ヶ月程私達にやってもらえないかとの話しだった。先週からそのピーターが船に来ていた。彼としても自分が仕事をする事になるかも知れない船を見ておきたかったし、オーナーにも会いたいと思っての事だった。残念ながら、オーナーは仕事の都合でこちらに来る事ができず会う事ができなかった。

昨日はピーターがセント・トーマス島に帰る日だったので、1時間半程南にあるフォート・ローダーデールまで車で送っていった。無事に彼を見送った後にイタリアレストランでランチ。その後、ウェストマリンという大きなマリンショップで部品を買ったり、この先必要になる商品の下調べをしたりと、フォート・ローダーデールでかなりの時間を過ごした。やはりフロリダ。長く続くビーチには日曜日と言う事もあって人出があった。

私達はフロリダに来て以来、殆ど船に缶詰だったので、こうやって船以外で時間を過ごすのは気分転換になって良い。これでまたリフレッシュして、まだまだ雑然としている船に戻れます。ピーターは、まだ内装が終わっていないクルーキャビンをチェック。このようにハッチからの出入りはデビーの気に入らないだろうなぁと言っていた。私も同感!








Saturday, June 8, 2013

ハッキリしない天候と遅れる作業

フロリダに来てから2週間が過ぎようとしている。その間に晴れたのは一日くらい。太陽が出た!と喜んでいても1、2時間後には雨雲が出て来てきて雨がポツリポツリという日ばっかりです。船を係留しているドック回りの水も黒っぽく濁っていて、カリブのブルーの海が恋しい。船もなかなか整備が終わりません。そんな中、ANDREAというストームが発生したりして、遅れている作業がさらに遅れている状態です。ハリケーン発生率が高い南に向かうのは時期的に遅くなりそうなので、もうボートヤードに2ヶ月程いるなり北に行くなり、なるようにしかならないと心を決め始めています。

予定より遅れているのは、天候のせいもあるけど、作業を受け持っている人達はうちの船以外にも同時進行の他の船の仕事があるのに加え、オーナーの要望が新たに加わり、その為に途中までやっていた作業を始めから見直したりする為に、その都度進行が遅れるという状況のようです。オーナーは自分の船を持つのは始めてなので、いろいろな要望があり、簡単にできるだろうと思って変更したり付け加えたりする事が、実際に作業をする玄人から見れば実に厄介な注文だったりという感じなのです。オーナーの言い分も分かるけれど、働いている人達が安全のためにしっかりした仕事をしたいという気持も良くわかり、現時点ではオーナーの期日設定には無理があると思うのです。そんな事からプロジェクト・マネージャーや各部署の担当者と何回目かのミーティングとなる訳です。




Wednesday, June 5, 2013

ワインを開けてくれませんか?

水路向こうのボートヤードに愛艇に似た船が上架されており気になっていた。その船がリフトから下ろされて進水したばかりらしく浮いていた。下ろされた時は後ろ向きだったためか、私が気づいた時は方向転換の最中だった。船首に繋いだドックラインを陸にいる男性が引っ張ってその手助けをしていた。このタイプの船はフルキールなのでバックするのが難しいけれど、キャプテンはエンジンを小刻みのフルパワーにし、狭い場所で上手に船首を進行方向に向けた。そしてそのまま姿を消したので、残念ながら話すチャンスが無かったなぁと思っていた。そうしたら、それはテストランだったらしく、1、2時間後にドックに係留されていた。

私達が今滞在している船は、まだまだドックを離れられる状態ではないので、料理用のプロパンガスも繋がっていない。従って、オーナーや家族の好みで選ばれるであろう鍋や食器類も何もない。あるのは最低限のナイフやフォーク類とプラスチックのカップとお皿という具合。愛艇を離れる時に、ワインオープナーを持って行った方が良いかなぁとふと思ったが、それくらいはもちろんあるだろうと思い持参しなかった。ところが無かった。。室内のクーラーはしっかり効いているので、夕食時には冷たい飲み物よりも赤ワインを飲みたいと思い2本買ってきたけど、それが開けられない。

そこで、ボブが「ワインオープナーを持っていないクルーザーなんていないだろう」と言って、ドックにいる例の船にワインを持って行き開けてもらう事にした。しばらくして帰ってきて言うには、彼らの船も私達と同じBABAで長さは40フィートだとの事。とても良い人達だったからちょっと話してきたと嬉しそうに言う。お陰さまで助かりました。また、どこかで会えるといいなぁ。


Tuesday, June 4, 2013

フロリダの友

今回の新しい仕事を引き受け、バージン諸島からこちらフロリダに向かおうとしていた時、フロリダに住む友人から久しぶりのEメールが入った。彼の友達が近くバージン諸島に向けて航海する予定だけど、私達はまだそこにいるのか、もしそうなら良い行き先を教えてあげてもらえないかとの内容。実はかくかくしかじかで数日内にフロリダに向かうと返信したら、是非会いたいと言う。

私達ももちろん到着してひと息ついたら連絡をするつもりでいた。随分前にリタイアした夫婦で時間はあるから、いつ会えると何度もメールをくれる。でも、こちらは新しい船のオーナーと会い、状況などを確認してからでないと予定は立てられない状態。結局、到着した6日後の土曜日にランチを一緒にする事になった。彼らはSarasotaという場所から3時間程かけて私達がいるStuartまでドライブしてきた。

彼らがYelpという口コミサイトで調べてくれたレストランに行くことにした。そのKing Neptuneというこじんまりとしたシーフードレストランは大当たり。私が頼んだロブスターロールは身が惜しげも無く山盛りにされ、コールスローもあまりマヨネーズが入っていないヘルシーな味。1ドル余分に払って普通のポテトから変えてもらったスィートポテトも美味しくて満足でした。その前にボブとシェアーしたシーフードのビスクもベリーグッド!ボブは帆立のサラダ、ジョーンはクラブケーキ、そしてリチャードはグルーパーのバーガーとそれぞれが好みの物を注文。リチャードはコンク貝のチャウダーも頼んでました。

リチャードはボブと一緒にうちの愛艇で何度もセーリングしている大の船好き。そもそも彼と出会ったのが、お互いニューヨークに住んでいた時に天測航法のクラスを取ったのが縁です。最初のクラスが終わったら夜、外は大雨。傘無しで困っていた彼を家まで送ってあげたら、後日家に招いてくれ夕食をご馳走になって以来の付き合いになるからもう随分長い。彼らは仕事の関係で日本に何年か駐在していた事があるので話しも会う。そうそうは会えないけれど良き友だ。今日は遠い所からありがとう。









Monday, June 3, 2013

船に移動

船のオーナーが、用心の為、やはり誰か船に寝泊まりした方がいいというので、私達はレンタルハウスに3泊した後船に移動した。クルーキャビンはまだ泊まれる状態では無いので、バンクベッドという2段ベッドが2組ある少し広めの部屋に取り敢えず落ち着いた。とは言っても、シャワーもトイレも使えないので、ボートヤードの設備を利用する事になる。立派なキッチンがあり冷蔵庫は使えるが、プロパンガスはまだ使えないので料理ができないのがちょっと不便です。そんな生活のスタートですが、夕方、デッキに上がって自然の風にあたるのは、エアコンが効いた室内にいるより、やはり気持が良い。大きい船ゆえ高い場所からの眺めも結構なものです。




Sunday, June 2, 2013

目まぐるしい!

船に足を踏み入れた瞬間から目まぐるしい速さで、進行中のプロジェクトの説明を受けた。それからオーナー達がテキサス州に帰るまでの3日間、それらの情報をゆっくり整理する暇もなく、慌ただしい時間が流れた。

どうやらどの仕事がどこまではかどっているのかを全て把握している人はいないようだ。電気系統、エンジン、艤装、塗装、インテリアなど、各分野に別れて仕事をしているので、ボートヤードのプロジェクト・マネージャーにしても、彼が指図している人以外は把握しようもないみたい。

私達も一回名前を聞いただけでは誰が誰やらすぐに覚えられない。おまけに、前のキャプテンには辞めてもらったとかで、これまた引き継ぎができないという状態。何か覚えがあるシチュエーションです。ボブの場合は、自分で調べて自分でやるタイプとは言え、こんな大きな船を扱う場合は、時間的にちょっときつい。取り敢えず、現在の状態のできる限りの写真を取りまくり、一人の時間ができた時にゆっくり調べたり照らし合わせたりする事にしたようだ。

急ぐオーナーには気の毒な事に、フロリダに到着した日から天気が悪く、雨が降ったり止んだり。その度に仕事をしている人達もその手を休めなければならず、なかなかはかどらない。果たして予定の半分までは到達しているのか?これもちょっと疑問です。




Saturday, June 1, 2013

新しい船と対面したものの。。

心地よい眠りから目覚め、友人が作ってくれたコーヒーを飲んでいると、昨夜は会えなかった船のオーナーと義弟が2階から下りて来た。彼らが住んでいるのはテキサス州なので、ふたりもまた同じ貸し家に短期滞在しているとの事。友人夫婦から聞いていた通り、感じの良い人達でひとまず安心。簡単な朝食後、早速2台のレンタカーに分乗して船に行く事になった。彼らの新しい船はマカオの近くで建造され、2ヶ月程かかって貨物船でフロリダまで運ばれてきたらしい。到着してからすでに2ヶ月ちょっと経っているそうだ。

15分程走って着いたのは、ヒンクリー・ボートヤード。ヒンクリーはずっと北のメイン州にあり、高級なボートを建造する事で知られているが、ここフロリダ州にも整備をするヤードがいくつかあるようだ。そこのTドックに繋がれた77フィートのカタマラン船。ドックからは近過ぎてその全容がいまひとつ把握できないが、実際に目の当たりにすると想像していたよりもでっかい!!。わっー。胸が踊ると同時にその大きさに多少の不安感も沸いて来る。

乗船すると外からよりもより一層その大きさに度肝を抜かれる。愛艇の長さの2倍以上だから、実際の横幅は倍以上に感じる。ところがです。船内に入ると、何と中はまだ建造中か?という位にごっちゃごっちゃ。まぁー、デッキも青いテープでカバーがされて張り替え中みたいですが。話しを聞くと、出来上がって運ばれてきた船にはオーナーの気に入らない箇所がいくつもあり、それらを直したり、取り替えたりしているので、この状態だと言う。

その為、業者やエンジニアを始め、様々な人達がひっきりなしに出たり入ったりしている。その人達にオーナーやスーパーバイズをしている友人から何やかやと指示が飛び交う。一応、さっと船内を案内してもらったが、私達の部屋になるクルー・キャビンもまだ改造中でとても寝泊まりできる状態ではない。全員借り家住まいなのに納得。オーナーは6月10日頃にドックを離れたいと言っているが、この様子ではまず無理でしょう。数回テストランをして問題なかったらすぐにでもバハマ経由で南下すると言われ、そのつもりで来た私達の思惑とは大幅な違いです。さてさて、この先はどうなるやら?