Monday, December 12, 2011

国立公園使用料の件

12月31日で期限切れとなるナショナルパーク・パーミッションの更新をしにセント・ジョン島に行った。私達のような商業目的のチャーター船は毎年300ドルを支払ってライセンスを保持しなければならない。
Virgin Islands National Park Visitor Center

書類をそろえて受付に行き、担当者が出てくるのを待つ。官僚主義が顔をちらつかせ、担当者はなかなか現れない。でも、そこで苛立ってはいけない。私が外で写真を撮ったりする間に、ボブは待つ事20分。それでも事前に電話でその担当者と話して予約をしてたのが幸いして、彼女が現れた時には取りあえず書類を渡すだけでOKだったらしい。それでもそれで完了ではなく、書類チェックをした後一週間程してパーミッションをくれるらしい。1週間後に迫ったチャーター前にまた出かけなければなりません。やれやれ。
Inside of the Visitor Center

ビジターオフィスに行く前に、書類や身分証明書を全部コピーしたり、
Virgin Islands Communication Center

郵便局で300ドルのポスタル・マネー・オーダー(送金小切手)を準備したりとそれなりの準備が必要でした。去年はこの一連の手続きを郵便でやった為に行き違いがあり時間がかかったので、今回はスムーズに行く事を願ってます。
US Postal Office in Cruz Bay, St. John

Friday, December 9, 2011

「武蔵」と立ち退き



MUSASHIという88メートルのスーパーヨットが横付け中。日本では一般に帆を上げる船をヨットというけれど、こちらでは帆船、モーターボートを問わず、個人所有の船をヨットと呼ぶようだ。このMUSASHIは、2010年にオランダで建造されたらしい。私達がいつもアンカリングしているシャーロッテアマリー湾内のマリーナに繋がれている。この船のすぐ傍にディンギードックがあるので、側を通る時に見上げると首が痛くなる程の高さ。このマリーナにはよく同じようなスーパーヨットが停泊する。その中には横付けする時にアンカーまで下ろす船がいる。そうすると、錨を下ろしてからドックまでバックするのでかなりのスペースを使う。

今シーズンに入り、しばらく前からマリーナに近いアンカリングエリアに白い小さなブイが出現した。そのブイより前方にはアンカリングをしないようにとの事らしい。ところが、昨日はダイバーが来て、「アンカリング禁止」の大きなブイを 設置してしまった。こうなると私達が錨を下ろしている場所は、まさにそのアンカリング禁止のエリア内。


結構広い湾だけど、私達はいつもディンギードックに近く、波も穏やかなマリーナに近いそのエリアに錨を下ろしていた。アンカリングは無料だから、マリーナに取ってはスーパーヨットの方が上客。何らかの形で手を回してアンカリング禁止のエリアを儲けたのではと勘ぐりたくなる程かなり広い。これではまるで強制立ち退きではないか!

気分が悪いから、1時間弱で行けるクリスマスコーブへ移動した。夕焼け空に昇る月の美しさを愛でて気分も落ち着いた。ただ、ここもいつまで無料の恩恵を受ける事ができるかちょっと心配です。

Thursday, December 8, 2011

雑用あれこれ

英国領でのチャーター終了後、今回はヨストバンダイク島で出国手続きを終えた。のんりした小さな島だけど、チャーターのハイライトスポットがあちこちにある魅力的な島だ。
Jost Van Dykeのビーチ

セントトーマス島の玄関口Red Hookには私書箱があるので、たまった郵便物を取りにいったり、預けてあった予備の補充済みプロパンガスをピックアップしたりした。
落ちていた25セントを拾おうとしたら、
何とセロテープで留めてあった。心理テスト?


ダイバーのレイを見かけた。トリニダードで交換したプロペラは、彼がこの辺りでダイブ中に見つけて私達にくれた物だったので、そのお礼に心づくしのお金をあげたら喜んでくれた。
今日は何の仕事?

それから、久しぶりにXO(エクスオー)でランチ。食べ始めてから気づいて写真を撮ったので、食べた分が欠けてます。^o^; ゴートチーズはロブスターよりもパンと一緒の方が美味しい。パンがついてくるならガーリックブレッドは要らなかったかな。
ロブスターエスカルゴ&山羊のチーズ

まぐろのたたき

ガーリック・ブレッド


Sunday, December 4, 2011

何と言うタイミングの良さ

昨日まで続いた好天候が、今日になって崩れた。何と言うタイミング。CM撮影が昨日で終了して良かったと胸を撫で下ろす。


昨日のカクテルタイムには、恒例の「007マティーニ」で労をねぎらい合いました。


そして、今朝は撮影チームがやり残した片付けを終える事から始まりました。コックピットの屋根カバー(ビミニ)をかけ、キャプテンシートのネジを閉め直し、船尾右舷側に移動させていたステップを左舷側に戻し、テーブルを支えるステンレスバーの位置を正しく戻す頃には午前中が終わりました。




因みに、こちらが「グリップ」と呼ばれる撮影セットのプロが、数日前にテーブルのネジをはずしているところ。初めての船でも解体&合体を短時間で行う手際の良さはさすがです。ただ限られた時間で元通りにするには、やはり少し無理があったかも。ステンレスのバーが逆になっていて、テーブルが微妙に傾いていた。でも、足を組んでいるところはボブと違って余裕あり?


Saturday, December 3, 2011

CM撮影チャーター終了

CM撮影最終日はヘリコプターが登場。昨日までと違って船は私達だけなので、朝の8時半にチャーター初日と人同じように、空港の近くまで迎えに行き撮影現場に戻ってきた。私は今日も自分達のキャビンに身を潜めて小窓からヘリの写真撮影。ヘリコプターは最初は遠巻きに湾に浮かぶヨットを撮影し、序々にその距離を縮めてきます。まずはモデル達がトランポリンでくつろぐ様子を幾度か撮影。私はデッキの上には出られないので、船の中のプロデューサーとヘリコプターにいるディレクターがwalkie-talkieで話す内容から状況を把握。撮影後、ヘリコプターは一旦ヘリポートに戻り、今撮影した映像をビデオでチェック。その間にモデル達は少しリラックス。


チェック後OKが出たので、次はダイバー達の出番。昨日、フランス語と英語の台詞入りの撮影をした4人組はタンクを担いで何やらやっていたが、船内ではプロデューサー以外はその様子が見えない。彼らも何度か繰り返し撮影後、取りあえず待機。

ヘリコプターにいるディレクター達からの連絡が入るまでそれぞれリラックス。撮影チーム全員が毎日早起きしていたらしく、今日で終わりだと思うと開放感があるようだ。

モデルと役者全員揃って記念撮影。

そこへディレクターからヘリコプターからの撮影は全てOKとの連絡が入り、 ほっとしたプロデューサーもにこにこ顔でハイチーズ。ボブと私もひと安心。

ヘリコプターからの撮影はビミニを外したままのうえ、ディンギーやカヤックもカメラの視界に入らないよう船の下に隠しました。それやこれや、え?と思うような要求にも答えなければならない6日間でした。

それでも、天気に恵まれ、これといったアクシデントにも見舞われず無事に撮影を終える事ができて良かった!通常のチャーターとはまた違うテンションでしたが、新たな事をやる面白さもあって楽しい週でした。最後のグループをフェリードックまで送っていくボブを見ながら、私はひと足先にリラックです。皆さん、お疲れさま!

さてさて、朝からろくに食事をしていないので、2時半になって10分程離れたマリーナキーで遅めのランチ。久しぶりにこのレストランで食事をします。あまりの空腹のため、出て来た料理をすぐに食べたので写真を撮り忘れましたが、かなり満足のランチでした。シェフ、ありがとう!

今回は料理をする必要がなく体力的には余裕があった私に比べて、いつもとは違う様々な要求に答えたキャプテンは、食後もまだ疲れが取れずにベンチでひと休み。ご苦労様でした!










Friday, December 2, 2011

いざ撮影!

午前6時に来る撮影班を迎えるために5時に起床。辺りは6時になってもまだちょっと暗い。結局彼らが到着したのも7時。今日はもっと広々としたモーターボートでやってきた。同時に別のカタマラン船もジョインしたので、今日は全部で3隻。


撮影班と船のクルーを合わせたら30人程の人数。昨日渡されていたwalkie-talkie(無線電話)で連絡が入り、まずはカメラのアングルに合わせて、またディンギーで船尾のアンカーを移動。


その後、モデル4人が私達の船に移ってきて撮影開始。まずはモーターボートの船尾に設置された水中カメラから遠距離撮影。船首部分のトランポリンあたりにいるモデル以外はアシスタントディレクターを始め皆カメラからは隠れなければならない。台詞なしのビデオ撮影だけだけど、それでも何回も繰り返す。



無事にモデルの撮影は終わり、ここでランチタイム。ボブがディンギーでモーターボートに送り届ける。


午後からは台詞入りの撮影。撮影は全て私達の船の上なので、機材を積んだカタマラン船と私達の船がラフティング。スキューバダイビングの恰好をした役者がこちらに移ってくる。カナダのCMなので、英語とフランス語の両方を別々の役者さんが担当。モデルさん達の撮影よりももっと念入りにやるので、何十回も繰り返していた。4人の役者、カメラマン、ディレクター、アシスタントディレクター、プロデューサー、コピーライター、それにボブと私以外はあちら側のカタマラン船で待機。こちらの発電機でバッテリーを充電しながら、あちらの船にも電力を分けてとこれまた忙しい。




撮影終了は午後6時近く。スタートしてから10時間半。いゃー、長かった。皆この一瞬を待ってました。すぐさま水中に飛び込んだのはカメラマン。その彼に続く人、片付けに余念がない人。明日の打ち合わせに入る人と様々です。



ラフティングしていたカタマランが皆をモーターボートまで運んでくれ、最後まで後片付けをしてくれたふたりをディンギーで送り、本日の撮影は無事終了。天気に恵まれ、風も穏やかで申し分のない撮影日和でした。明日は、空中からヘリコプターで撮影予定です!



Thursday, December 1, 2011

撮影セットアップ完了

2日前に撮影の打ち合わせをした後は特にやる事も無くのんびりしていたが、今朝は撮影班がセットアップに来るのにあわせて、ロケ地になるGuana IslandのWhite Bayに移動。
White Bay, Guana Island


彼らは今日はダイブボートでやってきた。総勢13人のスタッフ。
Dive BVIのボート

明日の撮影準備の為に、船のアンカリング位置を決め、錨を下ろした後はそのポジションを保つ為に、船尾からもうひとつアンカーを打った。
めったに使わない2つ目のアンカーの準備。

その後はコックピットの椅子やテーブルを取り外したり、不要な物をあれこれ移動させたりした。カヤックや取り外したキャプテンシートは船首近くのトランポリンの上に移動。
テーブルもキャプテンのシートも外されてしまった。

キャプテンシートはトランポリンの上に。

CMに出演するモデルは今日は来ず、彼らの代わりにスタッフがモデルになりカメラアングルを決めていた。カメラセッティングの為にコックピットの屋根のビミニも外しているので、太陽がもろにあたって暑い!
カナダから来たから暑い!

ちょっとクールオフ。
ディレクターはカメラのアングルチェックを口実に?

他のスタッフもひと泳ぎ。

それでもスタッフは3時間弱でセッティングを終えて帰って行った。午後2時の太陽はまだまだ暑い。私達も遅いランチの後にシュノーケリングでクールオフ。5時くらいになってメガヨットが近くにアンカリング。素晴らしい夕景色をその船に遮られたのがちょっと残念。明日は夜明けの撮影を予定しているので6時には来るという。早めに寝なくては!
夕焼けとメガヨット。