Monday, March 14, 2011

祖国

愛する祖国を突然に襲った大地震と津波のニュースは、チャーター中のイギリス領で遠くオハイオ州にいる友人からのEメールで知った。家族は大丈夫かと心配してくれる彼女からのメールを貰った後、ボブがすぐにインターネットで調べてくれた。そこにあった記事や映像は私の想像を遥かに超えていた。日本に電話をできる状況では無かったので(またできたとしても多分繋がらなかったと思う)Eメールで連絡をしたら、横浜に住む妹からすぐに返信があり、他の姉妹や家族も大丈夫との事でほっとひと安心。一番下の相模原市に住む妹からも揺れと13時間の停電に不安な夜を過ごしたものの大丈夫だとのメール。

そして次の夜、チャーター客を夕食後に連れて行ったレストランバーのテレビで初めてCNNの映像を見た。生々しく悲惨な状況に自分の国が壊されるのではという不安な気持ちにかられた。これまで「故郷」は何度も意識してきたけれど、「祖国」という言葉が初めて私の胸のうちに意識された瞬間だった。気遣ってくれるお客さんを必要以上に心配させないように平静を装ったものの、知らずに目が涙でかすんでしまった。それを悟られないように意識的にテレビの画面から目をそらす自分。日本という愛すべき祖国があるからこそ、こうして遠くに住んでいても自分をなくさないで生きていられるのだと言う事を改めて実感している。

昨日でチャーターが終わりアメリカ領に戻って来たけれど、リアルタイムで情報を追う事が出来なかった為に、地震発生からの様子が細切れのままである。まだ寒さが残るこの時期に家を失った人達、家族や友人と連絡が取れずにいる人達の無事、不幸な事に亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り致します。

Wednesday, March 9, 2011

無人モアリング料金支払所

今回のチャーターの初日は、米国領セントジョン島のMaho Bayに停
泊。島の3分の2が国立公園になっている事もあり、自然保護
には並々ならに力を注いでいる。そのおかげで美しい自然が保たれてい
る。モアリング料金も15ドルととても良心的。備付けの用紙と一緒
に現金を無人の料金箱に入れるHonor System。ちゃんと正直に支払
います。今回はディンギーではなく、船自体はをこの小さな料金所に20
秒くらい横付けして支払いました。風が強いとなかなかこうは行きませ
ん。

Monday, March 7, 2011

Stand Up Paddle Board

今日から1週間のチャーターをする6人組のお客さんが、最近はやりのStand Up Paddle Boardを漕ぎたいというので、レンタルする事にした。初心者だったら一番簡単で安いのでいいんじゃないと勧められ175ドルで借りた。実は私達も初めてなので取りあえず仕組みを教えてもらった。上に立ち上がって漕ぐだけだから簡単そうだけど、多分実際にやったら最初は難しいんだろうね。この1週間で機会があれば試してみようかな。

風情のあるオフィスで支払いをすませ、

ビーチのディンギーまで一緒に運んでもらいました。

ざぶんざぶんと打ち寄せる波で揺れるディンギーに乗せるのにちょっと手間取りました。

他にもいろいろマリンスポーツのレンタル商品が並んでました。去年はこの近くにずっといたのに、ここまで足を運んだのは初めて。陸から見る景色はまた違う雰囲気。さぁ、今週もまた頑張ろう!

Saturday, March 5, 2011

エンジンルーム掃除

チャーターヨットとは言うものの、実際には帆を揚げて走る時間よりも機走の方が圧倒的に多い。それは、限られた日数でできるだけあっちこっちに行きたいお客さんに取って、風の方向などを考慮してゆっくりとセーリングを楽しむ余裕がないからだ。確かにセーリングを殆どした事のない人にしてみたら、バケーションにきてるのに向かい風の方向にタックを繰り返してジグザグに走っても、一向に目的地へ着かないなんてイライラするだけだろうし、こちらもお奨めできない。そんな訳で結構エンジンが大働きをする。

次のチャーターを3日後に控え、ボブは昨日に引き続き今日もエンジンルームの掃除とオイルの交換に精を出している。ダブルエンジンなので、左右の船尾にひとつずつヤンマーの50馬力のエンジンが搭載されている。ヤンマーはすごい。殆どのヨットはヤンマー派。性能が良く、どこへ行っても部品が入手しやすい事から人気がある。ディンギー用のモーターも、YAMAHA, TOHATSU, HONDA, NISSANと日本製がずらり。こんな時に日本人である事を特に誇りに思う。日本人は私も含めて自分なんか日本なんかと、謙遜を通り過ぎて卑下しがちな所があったりするけれど、自分や自国を堂々と愛せないのはやはりいけないと最近思う。うん、人生の残りは半分以下だからできるだけ自分を褒めてあげよう。それが残りの時間を生きる事、そして自分に対する自信に繋がるなら。なんて、エンジンの話からえらく飛躍してしまいました。
エンジンルームの蓋を開けてスタート。

狭い空間でオイルを交換して掃除をしてと結構大変。

ヤンマーディーゼル♪と昔のCMを口ずさむ私。

Friday, March 4, 2011

デリバリーボート

チャーター中に、足りない物を補充しに船に寄ってくれるデリバリーボー
トをたまに利用します。氷を買ったり、ゴミを持って行って貰ったりする
有難い存在です。甘い物には目がない人は、シナモンロールやマ
フィンを買ったりしてますが、一番売れるのはビールだったりして?

Thursday, March 3, 2011

何してるの?


干してあったビーチタオルが風で飛ばされてしまいました。若い頃素潜りが得意だったというお客さんがレスキューに名乗りを上げ何度かトライ。でも、30年位経った今はどうも息が続かず、ロープを付けたディンギーアンカーで引っ掛けて取る手段に変更。こっちこっちと諦めずに頑張った結果は?無事成功!


でも、まだ他にも何か沈んでいるから取ってくると勢いづく彼。この後ももう一枚タオルを見つけてきました。でも、それは私達のビーチタオルではありませんでした。アンカリングエリアには以外な物が落ちている事があり、700ドル位入ったお財布を見つけたという知り合いもいる。それは、SOGGY DOLLAR BARがあるビーチに近くだったから、落とした人も酔っぱらっていたんでしょうかねぇ。


さて、このおふたりはヌードルを体に回してぷかぷか浮かびながら何をしているんでしょうか?見ていたらお互いの顔を水中カメラで撮影していました。ちょっと笑っちゃいました。

Wednesday, March 2, 2011

Big 50 Birthday

先週のチャーター客は、夫婦3組とティーンエイジャー2人の合計8人で、今までで一番多い人数。私達の船はアメリカ領では6人までしかお客さんを乗せて移動することができないので、このグループはアメリカからイギリス領のトトーラ島に到着してイギリス領だけを回って帰りました。子供ふたりのお父さんの50才の誕生祝いという事で、ファミリーが集まってのバケーション。お母さんが子供ふたりの事を心配し過ぎという感があったけれど、主役のお父さんは十分に満足の旅だったようです。

バージンゴーダ島のLeverick Bay Resortでは、Michael Beansという人気エンターテナーのハッピーアワーショーがありいつものように満席。私はまだ一度も観てないので行きたかったけれど、夕食の準備で今回もパス。



何と、誕生日を迎えるお父さんが、ホラ貝吹きにチャレンジして一番になり、ホラ貝と商品のハイネケンライトビールを手中にしました。2番になったのも私達のゲストだったので多いに盛り上がった様子。そのビールはさすがに持って帰る訳にもいかず置いていったので、後で飲んでみました。お味の方は?うーん、今ひとつ美味しく無かった。。ハイネケンライトなんてあまり聞いた事もないしねぇ。因みにセントルシア島産のハイネケンは美味しいですよ。


夕食後は家族揃ってトランプゲームやメキシカン・トレイン・ドミノに熱中していました。