Friday, September 28, 2012

そう来たか。。

先日、最後のチャーターの経費報告とクルーへの2週間分の支払請求書を送った。すると、オーナーから、今回のチャーター費用がいつもより高すぎないかと聞いて来た。それに答えて、「このゲストは割り引き無しのフルボードの上、半年前には入金済みだった。グレナダからセントビンセントへは長距離であり燃料費が多少高くついた。それに、スタンドアップボードの10日間のレンタル料金も別途かかった」と再度説明した上、「むしろバージン諸島での似たようなチャーターケースよりいくらか安かった」と返信した。

それに対してオーナーは、今季もチャーターが期待したよりも少なく、経費がかさんでフラストレーションが溜まっていると言う。チャーターが少ないというのは確かにその通りで、私達も11月から5月までのハイシーズンの間に、月に2、3の割でチャーターがあれば良いと思っていたが、去年も今年もそれには届かなかった。

でも、私達にはその理由がかなり前から判っていた。いくつかの原因があるが、一番の理由は、Bahiaというモデルの需要が少ない事であろう。もちろん例外も多くあるが、一般的に新しいチャーター船の寿命は長くても7年といわれ、年々新しいモデルが登場する。2004年のモデルの上、お客さんが要望するエレクトリックトイレは無い、ウォーターメーカーもアイスメーカーも無いとないないずくし。おまけにサロンのテーブルと椅子のデザインが、見た目は良いが機能的でなく座り心地が悪い事この上ない等、他にも欠点がある。バージン諸島では、他のBahiaも苦戦している。

クルーに出来る事には限度がある。オーナーは医者だからか、チャータービジネスに必要なセンスがあまり無い。彼が立ち入って来たせいでせっかくのチャーターチャンスが潰れてしまった事も何度かある。それでも他の船のように全てをクルーに任せる事をしないので、ブローカーもクルーとオーナー両方にコンタクトせねばならず、時間が余計にかかるというやりづらさも多々あった。

それでも、私達が彼のクルーとして船を任されてからくたびれていた船も息を吹き返し、それまでよりチャーターも多くなった事は確かだ。

そして、オーナーから尋ねられた。来季のチャーターについてどう思うかと。。

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