Wednesday, September 12, 2012

お金が無い!

昨日、前回のチャーター出発地点のグレナダまで戻ってきた。給油を済ましたら、もう入管のオフィスが閉まる時間だったので、入国手続きは明日の朝やる事にして、セントジョージスの湾でゆっくりと夕陽を眺めながらふたりだけの静かな夕食。それにしても疲れが取れない。溜まった洗濯物をランドリーサービスに出し、ホライゾンヨットチャーターから借りたスタンドアップパドリング一式を返したら、最終目的地のトリニダードは80マイル先だからこの船を下りるまではもう少しの我慢。

チャータークルーとして雇われた過去2年半、いつも苦労したのがお金の事。船のオーナーが自分の懐からお金を手放したくないタイプと判ったのはしばらくしてから。普通、チャータークルーはオーナーからクレジットカードをもらい、それで食料や飲み物の買い出し、必要な部品や修理などのサービスへの支払いをする。ところが、うちのオーナーは何度頼んでもでクレジットカードをくれなかった。理由を訊くと前のキャプテンがカートを使い過ぎたからだと煮え切らない様子で言う。仕方がないので私達のペイパルに入金してもらいそのカードを使っていた。そして各支払いの明細を2週間毎にいちいちオーナーに送るなどどいう面倒くさい事をしていた。これがオーナーのカードなら彼自身がすぐに見る事ができるので、ユーローやイースタンカリビアンドル、トリニダード&トバゴドルなども私達がいちいちドル換算してインボイスを送るなどという馬鹿げた無駄が省ける。

ところが、カードの期限更新が近くなった5月あたりにペイパルからバージン諸島へは新しいカードを送らない事になったとの連絡があった。自分達のクレジットカードを使おうものなら、ただでさえ支払いの遅い彼の事、いつになったら回収できるか空恐ろしい。それで、ペイパルのカードが使えない事を理由に再度クレジットカードを下さいとお願いした。この願いは紆余曲折を経てやっと叶った。それはチャーターを控えてNOと言えず、いやいやながらの決断だったと思う。2年半も真面目に働いてきたのにまだ信用できないと言うなら辞めても構わない心境だった。

が、しかし今回のチャーターでも色々あった。まず、スーパーで大量に買い出しをしていざ支払いという時になってカードが使えないのだ。しょうが無いので自分達のお金で立て替えた。クレジットカード会社に問い合わせると、残高が89ドルしかないとの事。何とオーナーは前回のチャーターで使った分の支払いを滞らせていたのだ。私達への支払いも毎回催促してやっと振り込んでくれると言う始末なのでずっと頭にはきていた。おまけに、今回のチャーターではスタンドアップパドルを借りる時に、1000ドルのディポジットが必要だというのにそのお金もない。結局、借りる時にオフィスからオーナーに電話をしてもらって払ってもらった。その時も担当者がアメリカンエクスプレスは使えないと3回も電話口で言っていたのを聞き、ビザで払えばいいじゃない!とオーナーのけちさには今更ながら呆れてしまった。そんなこんなでチャーターが始まる前から疲れていたのでした。





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