Wednesday, December 12, 2012

新品

去年、ここトリニダードに陸揚げ中、愛艇にあったディンギー用モーター2つが何者かによって持ち去られていた(詳しくはこちら)。大事な交通手段のディンギモーターがないとどこにも行けない。よって新しく買うしかなかった。幸いに同じタイプのTOHATSU 9.8がBUDGET MARINEにあったので、売られてしまう前に購入しておいた。進水がいつになるやも知れない事からずっとお店に預かってもらっていたけれど、冷蔵庫が使えるようになりその目処も立ったので配達してもらう事にした。同時に、4個あるバッテリーもかなりくたびれていたので買い替え、モーターと一緒に配達してもらった。










このバッテリー、一個が30キロ近くあり結構重いので、梯子の上り降りもゆっくりと慎重にやらなければならない。入れ替わりに古いバーテリーもひとつずつ下ろし、キャビンとコックピットのロッカーに2個ずつ設置。本当はもう2個買って冷蔵庫の古いコンプレッサーがあったスペースに置きたかったけど、予算の関係で今回は諦めた。その分を新しいドックラインの費用にあてた。ずいぶん長い間古びたドックラインで我慢していたが、今回は愛艇もすっかり化粧直しをしたので、それに見合うように新調した。


トーハツのモーターは取り敢えず船尾のマウントに乗せ、しっかり鍵をかけた。今度は盗まれないようにしっかり見張るぞ!


そんなこんなの中、コックピットから外を眺めたら、少年がヤード内の船からガス補充のために集められたコンロをトラックに積む作業をしていた。両親はすぐそばにいたが、これは自分の仕事とでも言うように、軽い身のこなしでひとりさっさと動く様は見ていて感心するものがあった。










Tuesday, December 11, 2012

待ちに待った冷蔵庫

船底のペンキを塗ったら、さぁ進水というのが通常の流れだけど、今回に限ってはそれができずにいた。というのはまだ冷蔵庫が直っていないのだ。冷却版は部品を取り替えれば使えると言ってコントラクターが持ち帰ったのがかれこれ2ヶ月も前。コンプレッサーはコンパクトな物に代えるからと言われ、古いコンプレッサーを苦労して取り外してあった(10月半ばのブログ)。

それからがやきもきさせられ通し。と言うのもクレジットカードでの支払いは受け取らないと言われ、現金で1700米ドル程を支払い済みだったからである。それも領収書も取らずに(準備してこなかったから後で持ってくるといわれたのだが)。去年、仕事用のカタマラン船のエアコンを直してもらった時に良い仕事をしてくれたので信用していたからではあるが、さすがにひと月以上も姿を現さないと疑いが生じ始めた。もちろん、メールで何度か連絡はしていたが、その都度もっともらしい言い訳をされ続けていた。そうやって6週間を過ぎた頃、さすがに我慢の限界にきた。「あれこれ言い訳は無用、やるべき仕事はやってくれ」とメールをしたら、「言い訳では無い。かくかくしかじかで」と自分の正当性を主張する説明がしてあった。それを普通は言い訳と言う。それならそうと経過報告をしてくれてもいいではないですか。まぁとにかく、やっといつ行くと言ってきた。

彼の姿を見るまではまた落胆させられるのではと疑心暗鬼ぎみだったが、預けた冷却版と新しいコンプレッサーを持参してやって来た。おー、やっと来てくれたかと感謝の念さえ持った私達。そうなれば後はもう彼に任せるだけ。見ていると確かに大変な仕事ではある。古いコンプレッサーがあったエンジンの後ろ側の狭いスペースに潜りこみ、冷蔵庫へのパイプ接続作業を長い間やっていた。新しいコンプレッサーを手が届きやすい違う場所に設置するので、その配線作業も時間をかけてやっていた。でも、その日はそこまでで終わり。













また2日後に来ると言って帰った彼は2日後に現れなかった。もう待ってなんかいるつもりがない私達は即メール。すると翌日に現れ、今度はガス漏れチェックの計測器をセットして帰り、そのまた2日後に来てくれ問題無しという事で、置いてあった道具は全て持って帰った。何はともあれやっと冷蔵庫が使えるようになった!!これでもう毎日のように氷を買いに行く必要もない。その夜は万歳の乾杯をしました。
 







でも、これで終わりではないのです。古いコンプレッサーは水を使って冷却していたので水上でしか使えず、陸に上がった時はいつも氷を買っていた。でも、新しいコンプレッサーは陸地と水上の両方で使えるので、その切り替えスイッチのリモートコントローラーの設置を待っているのです。注文したけどまだ届いていないというのが彼の言い分。もう2ヶ月も経とうとしているのにですよ。こうして、私達のトリニダード滞在はもう3ヶ月になろうとしている。


 

Sunday, December 9, 2012

立ち会い

先日、緊急脱出用のライフラフトを点検に出した。それを実際に開けるので立ち会いに来るなら朝の10時に車で迎えに行くよと言われ行ってみる事にした。ボートヤードから10分程離れた場所にある。入り口を入ると広い室内には大小いくつものライフラフトが所狭しと置かれていた。中には25人乗りの大きな物もあった。乗り込むのにもひと苦労しそうです。以前、セーフティー・トレーニングを受けた時の事を思い出しました。(過去ブログはこちら)。






私達の4人乗りの小さいライフラフトは工具類を並べた壁の前にちょこんと あった。







5分もしないうちに担当者が来てくれ、すでにカバーは取り外してあったので、プラスチックの中から中身を取り出して広げて行った。






空気が入るとこういう形になります。






携帯用品の状態や日付をチェックします。期限切れの物は新しくする必要有り。



その後、破損したり穴が空いていないかのチェックです。洗剤みたいな液体を万遍なくふりかけていきます。何カ所かに少し泡立ちがあったので、そこは修理が必要です。出来上がるまでしばらく預かってもらいます。

帰りも車で送ってもらい助かりました。車窓からの一枚。












Thursday, December 6, 2012

やっとボトム・ペイント!

進水前の作業。それがボトム・ペイント。フジツボやら何やらが付着しづらいように船底にペンキを塗る作業です。まだ多少細々した作業は残っていても、ワックスをかけた船体は輝いているし、ここまでくればもう気持は半分水の上です。(が、今回は半分の半分くらい。詳しくは後述します。)

ペンキを塗る前の段階として、古いペンキの剥げ落ち方がひどい箇所に、新しいペンキがくっつき安いようにプライマーと呼ばれる下地を塗っていきます。




緑色のウォーター・ラインが剥がれないように、マスキングテープをしてから粗い紙ヤスリをかけます。

埃を水で洗い流してすっきり。




すっかり乾いたら、いざペンキ塗りです。このペンキはすぐに乾いてしまうのでローラーとブラシを使ってできるだけ早く塗っていきます。伸びを良くするために薄める液Thinnerを混ぜて使います。


2度重ね塗りしますが、最初のペンキを塗り終わった段階でなかなか良い感じです。終わった時は暗くなりかけていました。2度目のペンキ塗りは明朝です。


2度目は初回に比べて下地がスムーズなので比較的塗りやすい。




ペンキが完全に乾いたら、遅くならないうちにテープを剥がします。マスキングテープは長く放置するとスムーズに剥がれなくなるのでタイミングが大事。このテープを剥がす瞬間が一番好きです。ちょっと、はみ出したり足りなかったりはご愛嬌。 


さぁー、やっと終わった。気分も爽快! そうそう、支え棒の箇所は、進水直前、リフトにぶら下がったままで一度塗るだけです。本当に早く進水したい!


Wednesday, December 5, 2012

ショッピング・デー

ショッピングと言っても洋服ではなく船の部品を求めてあっちこっちへ。今回はエンジンに不具合が発生した場合の警報装置であるアラームがうまく作動しない事が判ったために、ブザーを手に入れる必要があった。ピークヨットサービスにも隣のパワーボートにも、そしてその隣のバジェットマリーンにも無かったので、またバスに乗ってウェストモールまで出かけた。これが結構息抜きになります。15分程で到着。広い道路にかかった高い歩道橋 を渡って反対側へ。他に渡る人がいないなぁと思ったら、皆さん結構なスピードで走る車の間をうまくすり抜けて近道をしていました。確かにこの歩道橋の上り降りはちょっときつい。


せっかく行ったのに、そのモール内のレディオ・シャックというチェーン店にもない。

ここから先の別の支店だったら多分ありますよと言われて、またバスに10分程乗って行きました。今度はバス停の傍に歩道橋がないので、私達も堂々と道路や空き地を横切って目的地に到着。




ところが、ここでも見つからず。何とか代用品になりそうなパーツを買って組み立てる事にした。

その後もまたバスに乗って、帰り道の途中にあるピーク・トレーディングというピーク・ヨットサービスの系列店へ行きました。私達がいるピークヨットのオーナーは、ハードウェアストアーのチェーン店を手広くやっているそうです。そこに流し台の蛇口を見に行ったのだが、いまひとつぴったりしたサイズがなく残念。

それでも設置したブザーはちゃんと作動したので今日いちにち無駄では無かったかな。ただ、確かに息抜きにはなったけれどくたびれた事も確かです。


Tuesday, December 4, 2012

ディンギーの空気入れ

船首辺りにずっとうつ伏せ状態だったディンギーに空気を入れる事にした。8フィートの小さいディンギーとは言え、それなりに重量があるので、ハリヤードで吊り上げ少し浮かせながら、フットパンプでえっちらえっちら3カ所の空気孔から空気を入れていく。




ディンギーが気持良いほどパンパンに張りつめた。私がゆっくりとウィンチを回し、ボブが空中のディンギーをライフラインの外側に押し出した後に船を降り、脚立に掛かった板の上に乗ってディンギーを支えながら地面に下ろす。






ディンギーの下に備え付けられていた救命 ラフトを点検に出すので、ついでにこちらも下ろします。こっちも重い。落としたら大変なダメージなので慎重に。

両方とも無事に下ろしました。



さて、ディンギーはかなり汚れているので奇麗にする必要があります。水と洗剤でゴシゴシ。その後はチューブ以外の部分を船体のワックス掛けと同じ手順で磨き上げて行きます。こちらも二人で一緒に頑張り、2年ぶりの化粧直し終了です。あー、早く水に浮かべたい!