Wednesday, June 5, 2013

ワインを開けてくれませんか?

水路向こうのボートヤードに愛艇に似た船が上架されており気になっていた。その船がリフトから下ろされて進水したばかりらしく浮いていた。下ろされた時は後ろ向きだったためか、私が気づいた時は方向転換の最中だった。船首に繋いだドックラインを陸にいる男性が引っ張ってその手助けをしていた。このタイプの船はフルキールなのでバックするのが難しいけれど、キャプテンはエンジンを小刻みのフルパワーにし、狭い場所で上手に船首を進行方向に向けた。そしてそのまま姿を消したので、残念ながら話すチャンスが無かったなぁと思っていた。そうしたら、それはテストランだったらしく、1、2時間後にドックに係留されていた。

私達が今滞在している船は、まだまだドックを離れられる状態ではないので、料理用のプロパンガスも繋がっていない。従って、オーナーや家族の好みで選ばれるであろう鍋や食器類も何もない。あるのは最低限のナイフやフォーク類とプラスチックのカップとお皿という具合。愛艇を離れる時に、ワインオープナーを持って行った方が良いかなぁとふと思ったが、それくらいはもちろんあるだろうと思い持参しなかった。ところが無かった。。室内のクーラーはしっかり効いているので、夕食時には冷たい飲み物よりも赤ワインを飲みたいと思い2本買ってきたけど、それが開けられない。

そこで、ボブが「ワインオープナーを持っていないクルーザーなんていないだろう」と言って、ドックにいる例の船にワインを持って行き開けてもらう事にした。しばらくして帰ってきて言うには、彼らの船も私達と同じBABAで長さは40フィートだとの事。とても良い人達だったからちょっと話してきたと嬉しそうに言う。お陰さまで助かりました。また、どこかで会えるといいなぁ。


Tuesday, June 4, 2013

フロリダの友

今回の新しい仕事を引き受け、バージン諸島からこちらフロリダに向かおうとしていた時、フロリダに住む友人から久しぶりのEメールが入った。彼の友達が近くバージン諸島に向けて航海する予定だけど、私達はまだそこにいるのか、もしそうなら良い行き先を教えてあげてもらえないかとの内容。実はかくかくしかじかで数日内にフロリダに向かうと返信したら、是非会いたいと言う。

私達ももちろん到着してひと息ついたら連絡をするつもりでいた。随分前にリタイアした夫婦で時間はあるから、いつ会えると何度もメールをくれる。でも、こちらは新しい船のオーナーと会い、状況などを確認してからでないと予定は立てられない状態。結局、到着した6日後の土曜日にランチを一緒にする事になった。彼らはSarasotaという場所から3時間程かけて私達がいるStuartまでドライブしてきた。

彼らがYelpという口コミサイトで調べてくれたレストランに行くことにした。そのKing Neptuneというこじんまりとしたシーフードレストランは大当たり。私が頼んだロブスターロールは身が惜しげも無く山盛りにされ、コールスローもあまりマヨネーズが入っていないヘルシーな味。1ドル余分に払って普通のポテトから変えてもらったスィートポテトも美味しくて満足でした。その前にボブとシェアーしたシーフードのビスクもベリーグッド!ボブは帆立のサラダ、ジョーンはクラブケーキ、そしてリチャードはグルーパーのバーガーとそれぞれが好みの物を注文。リチャードはコンク貝のチャウダーも頼んでました。

リチャードはボブと一緒にうちの愛艇で何度もセーリングしている大の船好き。そもそも彼と出会ったのが、お互いニューヨークに住んでいた時に天測航法のクラスを取ったのが縁です。最初のクラスが終わったら夜、外は大雨。傘無しで困っていた彼を家まで送ってあげたら、後日家に招いてくれ夕食をご馳走になって以来の付き合いになるからもう随分長い。彼らは仕事の関係で日本に何年か駐在していた事があるので話しも会う。そうそうは会えないけれど良き友だ。今日は遠い所からありがとう。









Monday, June 3, 2013

船に移動

船のオーナーが、用心の為、やはり誰か船に寝泊まりした方がいいというので、私達はレンタルハウスに3泊した後船に移動した。クルーキャビンはまだ泊まれる状態では無いので、バンクベッドという2段ベッドが2組ある少し広めの部屋に取り敢えず落ち着いた。とは言っても、シャワーもトイレも使えないので、ボートヤードの設備を利用する事になる。立派なキッチンがあり冷蔵庫は使えるが、プロパンガスはまだ使えないので料理ができないのがちょっと不便です。そんな生活のスタートですが、夕方、デッキに上がって自然の風にあたるのは、エアコンが効いた室内にいるより、やはり気持が良い。大きい船ゆえ高い場所からの眺めも結構なものです。




Sunday, June 2, 2013

目まぐるしい!

船に足を踏み入れた瞬間から目まぐるしい速さで、進行中のプロジェクトの説明を受けた。それからオーナー達がテキサス州に帰るまでの3日間、それらの情報をゆっくり整理する暇もなく、慌ただしい時間が流れた。

どうやらどの仕事がどこまではかどっているのかを全て把握している人はいないようだ。電気系統、エンジン、艤装、塗装、インテリアなど、各分野に別れて仕事をしているので、ボートヤードのプロジェクト・マネージャーにしても、彼が指図している人以外は把握しようもないみたい。

私達も一回名前を聞いただけでは誰が誰やらすぐに覚えられない。おまけに、前のキャプテンには辞めてもらったとかで、これまた引き継ぎができないという状態。何か覚えがあるシチュエーションです。ボブの場合は、自分で調べて自分でやるタイプとは言え、こんな大きな船を扱う場合は、時間的にちょっときつい。取り敢えず、現在の状態のできる限りの写真を取りまくり、一人の時間ができた時にゆっくり調べたり照らし合わせたりする事にしたようだ。

急ぐオーナーには気の毒な事に、フロリダに到着した日から天気が悪く、雨が降ったり止んだり。その度に仕事をしている人達もその手を休めなければならず、なかなかはかどらない。果たして予定の半分までは到達しているのか?これもちょっと疑問です。




Saturday, June 1, 2013

新しい船と対面したものの。。

心地よい眠りから目覚め、友人が作ってくれたコーヒーを飲んでいると、昨夜は会えなかった船のオーナーと義弟が2階から下りて来た。彼らが住んでいるのはテキサス州なので、ふたりもまた同じ貸し家に短期滞在しているとの事。友人夫婦から聞いていた通り、感じの良い人達でひとまず安心。簡単な朝食後、早速2台のレンタカーに分乗して船に行く事になった。彼らの新しい船はマカオの近くで建造され、2ヶ月程かかって貨物船でフロリダまで運ばれてきたらしい。到着してからすでに2ヶ月ちょっと経っているそうだ。

15分程走って着いたのは、ヒンクリー・ボートヤード。ヒンクリーはずっと北のメイン州にあり、高級なボートを建造する事で知られているが、ここフロリダ州にも整備をするヤードがいくつかあるようだ。そこのTドックに繋がれた77フィートのカタマラン船。ドックからは近過ぎてその全容がいまひとつ把握できないが、実際に目の当たりにすると想像していたよりもでっかい!!。わっー。胸が踊ると同時にその大きさに多少の不安感も沸いて来る。

乗船すると外からよりもより一層その大きさに度肝を抜かれる。愛艇の長さの2倍以上だから、実際の横幅は倍以上に感じる。ところがです。船内に入ると、何と中はまだ建造中か?という位にごっちゃごっちゃ。まぁー、デッキも青いテープでカバーがされて張り替え中みたいですが。話しを聞くと、出来上がって運ばれてきた船にはオーナーの気に入らない箇所がいくつもあり、それらを直したり、取り替えたりしているので、この状態だと言う。

その為、業者やエンジニアを始め、様々な人達がひっきりなしに出たり入ったりしている。その人達にオーナーやスーパーバイズをしている友人から何やかやと指示が飛び交う。一応、さっと船内を案内してもらったが、私達の部屋になるクルー・キャビンもまだ改造中でとても寝泊まりできる状態ではない。全員借り家住まいなのに納得。オーナーは6月10日頃にドックを離れたいと言っているが、この様子ではまず無理でしょう。数回テストランをして問題なかったらすぐにでもバハマ経由で南下すると言われ、そのつもりで来た私達の思惑とは大幅な違いです。さてさて、この先はどうなるやら?





Friday, May 31, 2013

フロリダに到着

セントトーマス島を午後4時過ぎに出発して2時間半ほどでフロリダ州のフォート・ローダーデールに到着した。空港には今回の新しい仕事を紹介してくれた知り合い夫婦が迎えに来てくれた。彼らは以前、私達と同じ時期に同じモデルの船でチャーターの仕事をしていたが、今はヨットブローカーのような仕事をしている。

キャプテンとクルーとして働くので、船にはその日から寝泊まりする心づもりで来たが、船はまだそれができる状態までいっていないという。最初の話しでは、6月10日頃にバハマに向けて出発予定と聞いていたので、少し合点が行かなかったが、別に異存もなしで、飛行場から今夜の宿に向かう事にした。

途中で夕食を済ませ9時半を過ぎて着いた家は個人の貸し家だった。少し古いながらも手入れが行き届いており居心地の良い家だった。前日には船のオーナーと彼の義弟も到着していたが、彼らは外出中でその日は会えなかった。まぁ、とにかく明日、という事で、少し緊張気味ならがゆっくりと眠った。





Wednesday, May 29, 2013

タクシーとフェリーと飛行機の中

ハリケーンのシーズンに3、4ヶ月留守にする愛艇。ブームを含めたデッキ上の物は殆ど全てキャビン内に移動させ、強風でカバーが吹き飛ばされないようにしっかりとロープで縛り付け準備オーケー。さぁ、フロリダに移動です。




翌朝9時過ぎに馴染みのタクシー運転手のCJが迎えに来てくれた。今回は真っ赤なペンキがずいぶん目立つ車を運転している。彼は口数は少ないけど親切なドライバーです。



マリーナから15分程でフェリー乗り場へ到着。イギリス領なので荷物を預けて税関をチェックアウト。10時半の出発までには余裕、と思っていたら、フェリーは10時出発に変更になっていた。ボートを置いていくのでその手続きが残っており、やおら焦ってしまった。全く!遅れる事は良くあっても時間が早まるとは。でも、これもたまにあるらしい。

セールボートとは違って、さすがにフェリーは早い!



それでもトトーラ島のソーパーズホールからセントトーマス島までは50分程はかかった。フェリー降り場のすぐ横にはこれから飛び立つ水上飛行機が離水(?)準備中だった。




飛行機の時間まではかなり余裕があったので、空港行きのタクシー乗り場に荷物を預けてゆっくりランチにしようと思いすぐ近くのフレンチタウンに行ったら、祭日と重なってお目当てのお店は閉店。仕方が無いので代わりに開いていたコーヒーショップでサンドウィッチとソフトドリンクの簡単ランチ。





3連休の最終日とあって飛行場はかなり混んでいた。初めて乗るSPIRIT航空は奥まった箇所にあり、そこもやはり混んでいた。



150人位乗れる飛行機はほぼ満席。乗り込んだ時に加湿器から霧が出るように、もやがかかっていたのにはちょっとびっくりした。



離陸を待ったいる間に、近くで何か聞き慣れない不思議な音がしていた。ハッ、ハッ、ハッ、ハッというか、ウッ、ウッ、ウッ、ウッというか。何だろうとボブに聞いたら、飛行機の音かな?と言う。いゃー、こんな音は聞いた事ないし、それが飛行機から出る音だったらもっと心配。その変な音は飛行機が空中に浮かんでもしばらく続いていた。そのうちそのリズム音が動物では?と思って再びボブに確かめた途端、ふたりで「犬だっ!」と声を揃えた。

そう言えば、3人席の空いていた窓際の席に後から来た男性が、荷物を前の人の席の下に半ば無理矢理押し込んでいた。何故上の棚に乗せないんだろうと思っていたらこういう訳だったのか。「そのバッグには犬がいるの?」と聞くと、「そう、チャイニーズパグ」と答え、小さく開いたバッグから覗いている顔をこちらに向けて見せた。あの不思議な音の正体はこれだったのかと納得。それにしても可哀想にかなり心細そうなうめき声だった。私と同じで飛行機は苦手なんだね。