Thursday, April 12, 2012

Puerto del Rey Marina


プエルトリコの東端、Fajardoという街にあるプエルト・デル・レイ・マリーナは、1000隻の船を係留できるカリブ海で一番大きいマリーナである。

今回ここでチャーター客をピックアップする事になり初めて訪れた。スポーツフィッシャーや大小様々なパワーボートが多い中、セールボートもそれなりの数がある。

しかし広い!マリーナの中を移動するのにゴルフカートを使っている。歩くのも良い運動ではあるが、日中の暑い日差しを遮る物がない中では、ゴルフカートは有難い。ハイシーズンは10月から4月までとの事。シーズンも終わりに近づいているからか、またはイースターが終わった平日だからか、広い割には信じられないほど静かである。プエルトリコ人につきものの賑やかな音楽も聴こえて来ない。(^-^)

Tuesday, April 10, 2012

水中竜巻 (Waterspout)

今日から始まるチャーターはメキシコからのお客さん。16才から8才までの子供4人と両親の6人組。子供は目が離せないので疲れるからイヤだというのに、ここの所子供連れが多い。

その上、ホームグランドを離れてプエルトリコまで行かねばならぬのです。2ヶ月程前に下見に来た時は、天候と日数の関係で途中のカレブラ島止まりになってしまった。

昨日はセントトーマス島を午後3時に出発して2時間半後に、そのカレブラに到着。その途中で出会った怪しげな雲。ボブに指差して見せたら、「あっ、Waterspoutだっ!」と言ってカメラに収め始めた。良くみると確かに水面に水しぶきが上がっている。怖いもの見たさはあるけれど、巻き上げられるのはゴメンなので、舵を反対側に切って遠ざかりながらやり過ごしました。

プエルトリコに向かっている今日は快晴で安心です。3時間の航海の残り3分の1の地点まで来ました。



Monday, April 9, 2012

痩せて帰って来ました。

単胴船のアイランド・パケットというモデルのみをチャーターしているカンパニーから、キャプテン・オンリーの仕事が入り、5泊の4人家族のチャーターに一人で行ったボブから夜電話があった。チャーターはどんな具合?と聞く私に、「エブリシング・イズ・オーライト」との答え。「そう、良かった。夕ご飯は何を食べたの」と重ねて訊ねると、「・う〜ん、帰ったら話す」と言うので、あぁ、食事はあまり良くないんだと思った。出かける前に、いつもはチャーター会社の担当者から、食べたい物や飲みたい物を聞いてくるのに、今回はお客さんが自分達で食料品の買い出しをするらしく、その問い合わせが無かったので、ちょっと心配はしていた。

そして、無事にチャーターが終わって帰ってきてからの話。8才と10才の子供の母親が何と全く料理ができず、朝は小さなヨーグルトにグラノラバーを砕いて入れた物、お昼はナッツ類、夜は豆のカンズメかツナ缶、または丸ごとの人参だけ。良くても茹でたパスタに瓶入りのトマトソースをかけた物。最初のディナーは、どうやらキャプテンの為に奮発してヒラメの切り身を買ってきたらしい。ところが、どうやって料理していいか分からないと旦那さんに言ったら、バターを入れてソテーすればいいじゃないかと言われその通りにしたが、塩と胡椒の味付けも無い代物。それに焦げた小さなジャガイモがいくらか付いてきた。その焦げたフライパンを旦那さんが最後の日にビーチまで行って砂で落としてきたらしい。

お酒はワイン2本とビール6本入りが2つ。それ以外は水ばかり飲んでいたらしい。びっくりしたのは、チャーターに付き物の氷を一袋も買わなかったとの事。自分達は必要なくても、普通キャプテンの事も考えるでしょうが。

チャーター中にボブから「風速ゼロ。だけどお父さんはエンジンを入れません。今日は時間をかけて潮に流されてグレート・ハーバーまでたどり着きました。子供達は退屈で文句を言っています」というeメールが来た。それを読んで、これはケチなゲストだと思ったけれど、後から話を聞いて超ドケチという事が分かりました。

いちど、家族がハイキングに行っている間にひとりだったので、一軒だけあるレストランでやっとまともな食事にありつけたそうです。サンドイッチですが、彼はこんなに美味しいサンドイッチは無いと思ったそうです。そして、その夜は一日だけ外食をすると言っていた家族に、ここを逃したらもう外食をするような場所は無いよと強く勧め、同じレストランに出かけて行ってツナのステーキを食べたらしい。それでも、帰ってきた時にはお腹回りのお肉が少なくなっていました。私の有り難みが良く分かった6日間だったそうな。

Saturday, April 7, 2012

野生の七面鳥



先日、カンサス州に住むボブの母親から、庭に紛れ込んで来たという野生の七面鳥の写真を送ってきました。ワイルド・ターキーを見る事はあまりないし、人目を惹く姿なのでちょっとご紹介。アメリカでは、11月の感謝祭やクリスマスには欠かせない七面鳥ですが、随分前に一度ニューヨークの友達が焼いてくれたワイルド・ターキーは、パサパサ感が少なく美味しかった事を思い出しました。この七面鳥達はターキーの時期までにもっと大きくなるかな?

それにしても何故7つの面?と思って調べたら、興奮したりすると顔から首にかけての皮膚の色が赤、青、紫と変化するからだそうです。また、英語では七面鳥の事をTurkey(トルコ)と言うのも何故?と疑問が沸いたので、グーグル先生に調べてもらったら、色々な説があるようですが、北米原産のこの珍しい鳥がヨーロッパに持ち帰られた時に、その頃は外国産の珍しい物に対して、トルコ〜、インド〜という風に呼ばれた事から、この鳥がトルコ鳥(ターキー)になったとか。日本でその昔に「南蛮なんとか」や「唐なんとか」と呼ばれたのと同じ発想らしい。また、トルコを経由してヨーローッパに伝来した七面鳥に似たホロホロ鳥と混同されたという説もあり、こちらも説得力がありますね。

Wednesday, April 4, 2012

いつもより疲れた理由

ゲスト3組のうち2組は初めてのカリブ海。そして、ひと組の夫婦は5、6年前に他の友達とチャーターに来た事があり、今回は前回行く事のできなかったアネガダ島へ是非行きたい、またシュノーケリングスポットのモンキーポイントへも再度行きたいという要望があった。

アネガダ島へ近づく


初めての2組は、自分達は初めてだから、予定はおまかせしますというので、再訪組に予定を委ねた。まぁ、それはいいのだけれど、委ねられた旦那さんの方は、もう釣りがしたくてしたくてたまらないから、あっちこっちで聞きまくってきた情報を元に行きたい場所をリクエストしてくる。釣り道具も準備してきているので、気合いが入っている。移動の度に釣り糸をセットしてトローリング。でも、これが結構疲れるのです。というのは、船が行き交う度に他の船が釣り糸を切らないように合図を送ったり、コースを代えたりしなければならないからです。大海原ならそんな心配もないけれど、ここはチャーターの人気スポット、バージンアイランドですから、セールボート、モーターボート、フェリーと絶えず注意が必要なのです。

今回はラッキーな事に、米国領と英国領でヨットレースに出会い、皆楽しんでくれたのは良かったのですが、中には早過ぎるトライマラン船もおり、左舷後方から近づいて来たと思ったら、方向転換をして私達の船の後ろを横切ってしまいました。「急いで釣り糸を巻き取って!」と言った直後には、もう糸を切られてしまっていました。一番高いルアーだったようで、本人は悔しがっていましたが、しょうが無いですよね。皆の海なんですから。

トライマラン急接近

釣り竿がしなってるぅー!


それでも、前日アネガダ島の沖で2匹のマグロを釣り上げていたので、まだ慰められたようです。その時は結構波もあったので、船酔いする初めて組の女性は船酔いの薬を飲みながら我慢して付き合っていました。言っておきますが、セーリングしている時には、「スピードを下げて」と言われても、すぐにはデキマセン!モーターボートでは無いんですから。今回トローリングで釣った魚は4匹。

最初の釣果。ちょっと小さいので海に戻そうとしたが、
もう動いてなかったので食する事にした。

2匹目も小さく、正体も不明だったので、
海へお帰り願いました。


やっとマグロが釣れ大喜びの釣りキチ君。

釣りキチ君の高校以来の友人もかなりの釣り好き。
こちらも見事マグロをゲット。

私もたまに釣りをするので、お客さんが魚を釣り上げて大喜びしているのは嬉しいので、一緒になって喜んであげる。しかーし、その後に待っている魚をさばく仕事。これがまた手間がかかるのよね。今まで釣り上げたお客さんの中で自分でさばいた人は一人もいない!「自分でさばく?それとも私がさばく?」と聞くと、答えは決まって後者。その日の目的地に着いたら、冷凍庫に入れてあった魚を船尾のステップの一番下で時間をかけてさばくのです。1、2匹ならOK。でも、それ以上になると、もう釣り上げないでと心の中で密かに祈っている。カクテルとおつまみの準備、それから夕食の支度とただでさえやる事がいっぱいなんですから。まぁ、それでも、新鮮な魚をその日の夕食にすると皆の笑顔が一段と輝くのは嬉しいですけどね。

ゲストの殆どが刺身がダメなので、
たたきにしたり焼いたりしてのディナーです。

それにしても、ハイパーな釣りキチ君が、朝6時半にはコーヒーを所望し、終始質問攻めが続いたのにはキャプテン共々参りました。それも疲れた原因のひとつでした。


Tuesday, April 3, 2012

ブラディー・メアリー

先週の夫婦3組のチャーター客は、ひとりを除いて全員がまぁー良く飲みました。朝食と昼食の間にリクエストされたのがブラディー・メアリー。ボッカとトマトジュースのカクテル。有難い事に、Mr & Mrs Tという美味しいミックスがあるので、それにボッカと氷を混ぜるだけなので簡単ではあるが、5人がそれぞれ何度もお代わりをするのでかかりっきりになる。キッチンと別にバーがあれば、自分達でやってくれると思うけど、狭いキッチンではそうもいかず、手はかかっても作ってあげるのが仕事だ。そんなんで、昼食の下準備もなかなか余裕をもってできなかった。そんな事を思い返しながら、今日は夕方前、自分用にブラディー・メアリーを作ってみた。うん、美味しい!

Sunday, April 1, 2012

ハイ・メンテナンスな一週間が終わった。

昨日で終わった6泊のチャーター。今回は久々のハイ・メンテナンスなお客さんで、ちょっと疲れました。ブログを更新するどころか、コンピューターを開く時間もなかった。


そして、ボブは今日からキャプテン・オンリーの別の仕事が5泊6日で入っているので休む暇もなし。私はその間、カタマラン船で留守を守りながら、ゆっくりさせて頂きます。1週間の出来事は明日以降にアップするつもりです。
3階から眺めるアメリカン・ヨット・ハーバー

気をつけて行ってらっしゃい!

家族4人の単胴船のチャーター。
出発前のオリエンテーション中です。