Saturday, October 13, 2012

寝床の下がすっきり

V-BerthというV字型になった船首にある寝室。ここも今回は気合いを入れて整備する事にした。まず、4つあるマットレスをのけて、その下にある板も取り外して、収納庫に入っている中身(予備の部品やら工具やら、不要だと思うけど捨てられないでいたジャンク等)を全部取り出した。その後、掃除をして、紙ヤスリをかけて底や仕切り板にペンキを塗った。そして何とか見られるようになりました。
New V-Berth

 こちらが手をつける前のひどい状態のV-Berth。
Before


そして、大事な飲料水タンクのパイプも新しく取りかえた。これが、またひと苦労。古いパイプと同じサイズのパイプを買ってきたのに、輪の内側が1ミリくらい小さい。硬いパイプなのでタンクの取り付け口にはまらない。しょうがないのでヒートガンで熱を加えて何とか柔らかくして押し込んだ。
パイプ取り付け中のボブ。


New Water Pipe

左の白いパイプが古い方。見かけは悪く無かったけど、取り付け口が少し痛んでいた。右側の黒い排水パイプと減圧用のエアパイプは交換する必要なし。
Before

これで寝室の作業が終わりだと良かったのですが、この後は天井の修復が待っていました。(つづく)

Thursday, October 11, 2012

アパートからホテルへ引っ越し

今回はPoawer Boatsのアパートを3週間予約してあった。3週間で船に移り住めるかどうか怪しかったが、予想通りまだ船への引っ越しは無理だ。1週間が過ぎる頃に延長しようとしたら、もう予約が一杯で空室が無いとの事。この季節はハリケーンシーズンが終わりに近づき、シャガラマズのボートヤードやマリーナに置いてあった船の整備に戻って来る人が多いので、ある程度は予測していたが。

そこで、愛艇を置いてあるPeak Yacht Serviceのホテルに聞いたら、こちらは部屋があるとの事。取り敢えず3日間予約し、昨日こちらに移ってきた。同じヤード内なので、船との往復は便利ではあるものの、キッチンが付いていないのが難。ホテルのマネジャーも、経営者にせめて冷蔵庫だけでも入れてと頼んでいるらしいが、願いは聞き入れられていない。それで、飲み物用にアイスボックスを買おうと思い、Peakのマリンショップに行ってみた。が、思ったより値段が高い。どうせ短い間しか使わないのだから、つい最近まで仕事をしていた同じヤード内にあるチャーターボートからアイスボックスを借りる事を思いついた。ちょっと大きいが、大は小を兼ねるで良しとしよう。しかし、料理ができないというのは不便である。コーヒーセットだけは付いているものの、せめて、簡単な食事ができるお皿や鍋や卓上コンロがあればいいのになぁ。かくなる上は、早く愛艇に移る事だが、しかしまだ道は遠い。多分、ホテルも延長する羽目になるであろう。













Wednesday, October 10, 2012

前屈み

上架中の愛艇は、外から見たら普通だが、船内に入ると船首が少し前屈みになっている。これだと雨が降ったり、デッキを洗ったりした後の水はけがあまり良く無い。日中の船内での作業が暑すぎて効率が良く無いので、数日前にキャビン入り口に陸地用のエアコンを取り付けた。今までの作業は出入りが多すぎて入り口にセットすると邪魔だったが、やっとその作業もはかどり、エアコンを使える段階まできた。主に船内の片付けやペンキ塗りなので、なかなか快適。ただ、前屈みになった船に前方に傾いて設置されたエアコンの冷却水がうまく流れない。

船を移動させるトレーラーグループはスケジュールが詰まっていて忙しいのは分かっていたが、ここはひとつ彼らにお願いするしかない。運転手のマイケルに話したら、最後の船の作業が終わったら、その後で今日中にやるよと言ってくれた。そして、言葉通り3時半頃にはやってきてくれた。船首が30センチくらい高くなるようにとお願いすると、30センチも?と言った。それでも、一旦船を釣り上げて支えも高くし、船底に適当な大きさの木のブロックを差し込んでくれた。キャプテンにどんな具合か船に上がって確かめてと言うので、ボブが梯子を上って行った。その後を私も着いて行き中をチェック。少しだけ高過ぎるかなぁと思ったけれど、低いよりはずっと良い。念のため水を流して排水もチェック。上出来です!急なお願いにも関わらず、ささっとやってくれた皆さんにも感謝です。でも、こうやっていつも予定外の作業が入り、整備はなかなか思うようには進まないのです。

コンパニオンウェイにセットしたエアコン。陸でしか使えない。



狭い隙間にトレーラーを入れて高さを調節してくれました。



これで前方が高くなりました。

先日、車の窓ガラスを壊された隣のコッカエルパニョール犬も様子見です。

Monday, October 8, 2012

思わぬアクシデント

下ろしたマストはペンキを塗る必要がある。その為に、ボブがワイヤーを固定しているピンを抜いていた時の事。外れたピンがピョーンとどこかへ飛んでしまったらしい。その直後に何かに当たる音が聞こえた。そして、その方向を振り返った場所には、隣のボートの持ち主の車があった。もしや?と思って近づいてみたら、見事に車のガラスにギザギザのひびが入っていた!

隣の船には6才になる女の子と両親の3人が住んでいる。ただ、お互いに自己紹介はしたけど、それ程良くは知らない。お父さんはボート関係の仕事をしているとの事で、しょっちゅう車で出たり入ったりしているが、お母さんの方はボートにいるのかいないのか静かにしているので良く分からない。ボブは邪魔をするのも悪いと思ったので、書き置きをしようと考えた。ところが、整備中の我がボートの中は滅茶苦茶に散らかっていて、一枚の紙を見つけるのに時間がかかってしまった。そして紙とペンを手にして梯子を下りてきたら、そこにはもう車がなかった。取り敢えず、状況を説明したメモを彼らの梯子に貼付けておいた。その後、夕方になって親子3人が戻ってきたので、直接訳を話して謝り、修理代を請求して欲しいと言った。両親は女の子が言うまでに気づかなかったくらいだからと、こちらが恐縮する程は気にしていなかった。

それから4、5日して、旦那さんの方から修理が終わり、800ドル(トリニダード&トバゴドル)かかったと言ってきた。アメリカドルで135ドルくらいと思ったよりも安かったので得をした気分になった。だけど良く考えたら、ピンがたったひとつ跳んだせいでこれだけの出費は高くついたアクシデントでした。因みに車の後部にはTOKYO NISSANとあった。

(実はこのブログをボートヤードの中にあるインターネットカフェで書いている。しばらく前にその旦那さんの方がここに入ってきてすぐ傍のコンピューターを使っている。車の写真をアップしようかどうか、しばらくためらってしまいました。)












Sunday, October 7, 2012

マストベース

先日下ろしたマストの交換すべきワイヤーやローラーファーラーをリガーのショップまで持って行った。オランダ人のリガーは、やる事がきっちりとしていて仕事が早く、とても頼りになる。


さて、その後は船に戻り、ステンレスとチーク材で2重になているマストのベースを引き剥がす仕事が待っていた。これが一筋縄では行かない時間のかかる仕事です。数日かけてやっと両方剥がしました。
 
剥がしたステンレスのベースはそのまま使えそうですが、チーク材のベースが腐蝕していたので、ウッドワーカーに新しく作ってもらう事になりました。マストに取り付けられたいくつもの電気線は、中央の小さな穴を通り、床下のビルジを経由してエレクトリックパネルに繋がっています。ボブが電気系統に強いので助かっています。

Friday, October 5, 2012

ペンキ塗り

船の整備は、ひとつずつ片付けていくなんて事はあまりできず、色々な事を同時進行でやらなければなりません。そんな中、私ひとりで出来る事はそう多くはないけど、ペンキ塗りだけは何とか出来るようになりました。

収納庫になっている仕切り板や枠板などを外して、サンドペーパーで滑らかにし、ミネラルスピリッツという液体で奇麗に拭き、その後にペンキを塗ります。午前中に片方の面と脇を塗ってから、乾くのに最低でも4、5時間かかります。その間に別の事をやり、午後にもう片方を塗ります。持ち運びできる位に乾いたら、アパートに帰る前に船の中に片付けます。翌日また船から下ろして2度塗りします。これを梯子を乗り降りしてやるので時間がかかります。おまけに暑い。午後3時以降は近くにある船の陰になるので良いですが、それ以外の時間はもう汗だらだらです。







そこで良い事を思いつきました。毎回梯子の昇り降りも大変なので、少し離れたカタマラン船の下を使わせてもらう事にしました。ここならずっと日陰だし、日差しを避けると同時に雨の心配もしなくて済みます。何せペンキ塗りもまだまだ続きますから。


Wednesday, October 3, 2012

マスト

マストを下ろす大仕事の日。この作業はリガーと呼ばれる艤装専門家とクレーンを動かす人がいなければできないので予め予約をしてあった。クレーンは私達の短期滞在アパートがある、隣のPower Boatsからやってきた。クレーン操縦以外のマストを下ろす作業はリガーとその助手が殆どやってくれるので、事前の準備を終えた私達は少し手を貸すだけで良かった。

暑い日差しを避けるためにまだ船にはカバーがかかっているので、マスト周辺を切り開いてスペースを作る。マストに登ったリガーが頂上に設置されたアンカーライトなどを取り外した後、クレーンからマストを引っ掛けるベルトがゆっくり下ろされた。それをマストに固定し、クレーンで釣り上げて地上に下ろす。回りには他の船も上架されているので、見ているだけでドキドキします。それでも、彼らの手際のよい作業は思ったよりも早く終わりました。

前回この作業をしたのは12年以上前なので、ずっと緊張しっぱなしでしたが、大仕事が終わりひと安心。ワイヤー等を新しく交換する為には、この後下ろしたマストのワイヤーを外す仕事が待っていますが、今日はここまでで十分。他の作業と平行しながら、後日ボブとふたりで取り外す事にします。