Sunday, June 23, 2013

エンジニア求む

しばらく前から、私達ふたりの他に3人目のクルーとしてエンジニアを捜していた。オンラインのクルー・ファインダーを介して何人か応募者があった。その中から車で1時間半程南のフォート・ローダーデールにいるスペイン人の男性に面接に来てもらった。会ってみると感じが良く、今は大型モーターボートのエンジニアとして働いているが、いつもプロジェクト単位での仕事ばかりなので、ひとつの船に落ち着きたいとの希望から応募したとの事。彼が一番興味のあるのがエンジンと言うので、キャビンをさっと見て回った後にエンジンルームやコントロール・パネルをじっくり見せた。エンジンもジェネレーターも過去に整備した事があるメーカーだから馴染みがあるとの事で安心。その上、メタルワーク、ファイバーグラス、バーニッシュの経験もあるらしいので大きな助けになりそうです。

その彼の趣味は彫刻とアートの復元とか。雑談の時に私が日本人だと言うと、日本のどこの出身かと尋ねたので、沖縄の近くの島と答えたら、「あー、そこにはChichu Musiumがあるんだよね?クロード・モネの睡蓮とかあって!」と興奮気味に言う。「Chichu美術館?沖縄に?聞いた事ないなぁ」と首を傾げる私。その後、夕方になってフォート・ローダーデールに戻った彼からeメールが来た。「今日話した地中美術館は沖縄ではなくて、Naoshimaだった」との事。早速、グーグルで検索したら、なる程、香川県の直島にあった。「自然と人間を考える場所」として2004年にオープンしたそうです。それにしても、初対面の人に地中美術館の存在を教えてもらうとは。これだから人との出会いは面白い。

 ベネッセ・アートサイト直島
http://www.benesse-artsite.jp/




Friday, June 21, 2013

パワーアップ!




さて、昨日届いた変圧器2個。ひとつ100キロを超える重さのこれらを左右のエンジンルームに設置する作業が行われた。船の船首と船尾を入れ替えたので船尾側からクレーンで下ろす。クレーンを操作するのはいつもトラベルリフトを操っている男性。船側ではメカニック達とプロジェクト・マネージャーが待ち受けている。最初から所定の位置に下ろすのは無理なので、エンジンの上に仮設の板敷きを作り、そこに下ろしてもらった。その後は見ていないが3人で一所懸命に一段高くなった場所に移動させた模様。これで世界中どこへ行っても発動機が使える。筈。。

船はサイズが大きくなればなるほど、備品が増えて電気をいっぱい喰う。うちの船もパワーのあるバッテリーに取り替えたり数を増やしたりしている。自然、バッテリー用のロッカーは手狭になり、サイズの違う新しいバッテリーを設置するために区切りを取り払って広げる作業が必要になる。その区切りはファイバーグラスでできているのでカットする作業もまた手間がかかり、配線をする電気技師の仕事も増える。こうして、またスケジュールが後ろにずれ込むという流れなのです。


Thursday, June 20, 2013

回れ右

またまた船を動かす事になった。どこの国でも電源コードが使えるようにと注文してあった変圧器が届いたので、それを運び入れる事になったからだが、船尾のエンジンルームに入れるには重過ぎてクレーンの手助け無しでは無理。その為、前向きになっていた船を後ろ向きにする必要があり、一旦ドックを離れてから回れ右をして船尾から横付け。船の上で作業中の人達にも一旦手を休めてもらい手伝ってもらった。77フィートもあると人手が必要です。







すぐ脇がトラベルリフトの作業ドックだから、結構動きがある。100フィートくらいの大きなパワーボートが上架待ちで待機している。



そのボートにあったサテライトのドームを先にクレーンで下ろしていた。こんなに大きい。これならインターネットの速度も随分と早いかも。



Wednesday, June 19, 2013

最近の食事事情

こちらフロリダに来て3週間が過ぎた。船は新しくて大きいので快適である。ただし、今だに仮住まい状態なので、冷蔵庫はあっても料理は出来ない、シャワーが浴びれない、そしてトイレも使えない。シャワーとトイレはボートヤード兼マリーナにあるのでその施設を使えば良いが、料理だけは無理。 お湯さえも沸かせない。幸いボブがそれが無ければ一日が始まらないコーヒーだけはコーメーメーカーで作る事ができる。

そんな訳で外食や出来合いの物を買って来て食べる生活が続いている。スーパーは車で5分程走ればPublixというチェーン店があり、10分走った別の場所にはThe Fresh Marketという質の高い食料品を扱っているお店があるので、専らその2つを利用している。スーパーで新鮮な食材を目にするにつけ、ガスが使えたらなぁと思う。5月にニューヨークの日系スーパーで買ったお味噌を持って来ているが、今はお味噌汁ひとつ作れないのが不便です。















Tuesday, June 18, 2013

取り敢えずコンテナへ

船の中はまだしっちゃかめっちゃか。ヨットに不可欠な帆もまだ届いていないので、海に出るまではもう少し時間がかかりそうです。これから窓にシェードを取り付けたり、収納庫を作り足したり、もちろん船内掃除もしなければならないので、取り敢えず必要の無いものをミニコンテナにしまう事になった。月極のコンテナをボートヤードに持ってきてもらい船から移動。

プロジェクト・マネージャーは最初はコンテナを船から近い場所に設置して構わないと言っていたのに、いざ着手という時になってトラベルリフトの通り道になるからとあっちこっちに移動させられた。結局、船からは一番遠い奥まった場所に落ち着く羽目に。

救命具、クッション、枕やシーツ、浮き輪、アイスメーカー、カヤック、手動式トイレット等諸々を何往復かして移動させた。カートだけでは間に合わないので、ヤードのミニトラックも借りて大型クッション等を運んだ。熱い太陽の下での作業は結構大変。こちらへ来たばかりの頃の雨が少し懐かしいくらいです。このミニコンテナはワンマンで動かしていたけど、その頼りになる助手はホンダの発動機でした。さすがHONDA!



















Saturday, June 15, 2013

船のデリバリー

船のオーナーは、私達が乗る船とは別に63フィートのカタマラン船も同時に購入してあった。その船も同じボートヤードのドックに係留されていたが、売りに出している為、外装を整える必要がある。今いるヤードでは、カタマラン船は幅が広過ぎてトラベルリフトで陸揚げする事ができないので、別のボートヤードに移動させると言う。ブローカーである友人に頼まれて、一緒にその船をデリバリーする事になった。

ところが、出発直前からエンジントラブルに見舞われて出発が大幅に遅れた。原因は給水タンクを満たした際、ウォーター・メーカーに繋がる筈のホースがちゃんと繋がっておらず、燃料タンクの上に溜まってしまい、そのタンクのネジ止めの箇所がしっかりと防水されていなかったせいである。その為、水が燃料タンクに漏れてしまったという訳である。9時半出発予定が、結局1時過ぎになってしまった。出発後も船が動いた事で、また水がどこからともなく漏れてきて、3回程エンジンルームで何やかややっていたボブと友人はすっかり疲れてしまった。

幸運だったのは、天気が良く海も凪で機走には持ってこいだった事である。この船も私達の船と同じく、艤装や内装が出来上がっておらず海に出られる状態ではない。帆は注文してあるが、まだ届いておらず、エンジン頼みだったからヒヤヒヤしながらのデリバリーになった。途中、イルカ、セールフィッシュ、亀と遭遇しながら26時間後に同じフロリダのセント・オーガスティーンという、車なら3時間で行ける街に到着した。

内陸路に入った後に、30分に一度しか開かない橋がタイミング良く開き、待たずにすんだので助かった。そこからさらに20分程走った場所のマリンセンターに横付けした。ここもやはり泥水で決して綺麗とは言えない。それでも、一昼夜走った後は無事にドッキングできただけで大満足。

















Thursday, June 13, 2013

30メートルばかり移動

ここヒンクリー・ボートヤードでは頻繁に浚渫(しゅんせつ)を行っている。さらわれた土砂は浚渫船に積まれてどこへやら運ばれて行く。潮の干満があるので、干潮時には船がもろに泥の上に座っている風で全く揺れない。私達の船が係留されている場所も浚渫する必要があり、既にさらわれた目と鼻の先のドックに移動する事になった。2週間半前に私達が到着する以前から2ヶ月半も同じ場所に停泊していたので、30メートルとは言え、船を動かす事はちょっとしたイベントだ。ボブは初めて77フィートという大きなカタマラン船を操縦するので、緊張の中にもエキサイティングらしく嬉々としてやっている。ボートヤードの人達の手も借りて、T字型のドックからトラベル・リフト用のドックのすぐ隣に無事に移動した。このドックだと船の全容もカメラに収められます。