Friday, April 24, 2015

ヘッド交換

船ではトイレの事をヘッドと言う。4つあるキャビンにそれぞれひとつずつと、普段は物置になっているクルー部屋にもひとつあるので、合計5つのヘッドがある。電動式なので使いやすい。しばらく前からそのうちのひとつが調子悪くなり、オーナーが予備の分と2つを船便で送ってくれていた。

チャーターが終わった後にコンテナ船のあるドックまでディンギーで引き取りに行った。しかし、その前に国税庁で税金を払い、入国管理局で書類の手続きをするように言われたので、2日がかりになった。

新しいトイレは同じモデルの筈なのに、微妙にサイズがずれている。その為にこれもまた予定より時間がかかってしまったが、狭いスペースで悪戦苦闘しながら何とか取り付け作業を終えた。ボブが電気関係に強いので多いに助かる。


Tuesday, April 21, 2015

食べなければ


連続チャーターが終わり、次の仕事まで2週間近く間がある。その間に冷蔵庫に残った食材を使い切ってしまいたい。という事で、せっせと二人分のための料理をする。あまり太りたくは無いけど、捨てるのももったいないし。仕事が始まったら食べている暇がないからここで体力をつけておこうと言い訳をしながら。こうやってチャーター中に減った体重が戻ってくるのです。

それにしても、最近気づくのはゲスト達があまり果物を食べない事である。小さな子供達は果物を食べない傾向にあるが、見ているとお母さんが何を食べるかに影響されるようだ。お母さんが食べる物は一緒に食べるし、そうでない果物などにはあまり手が伸びない。やはり母親の影響は大きいと思う。

Thursday, April 16, 2015

対照的その2

最後の家族は9歳になる男女の双子と11歳のお兄ちゃん、そして両親の5人。まぁ、この家族は最高だった。前週の家族が最悪だったからというだけでなく、両親の躾が素晴らしい。朝は、親より早く7時前に起きてきて、お互いに小声で話しながら遊んでいる。もちろん、朝ご飯は全員一緒。必ず、「ご馳走さまでした。美味しかった、ありがとう」と言ってくれる。お母さんはいつも、「何か手伝える事はない?」と聞いてきて、実際にお皿を下げたりしてくれる。仕事を持っているあなたもバケーションだからゆっくりして下さいと言っても、何かしら手伝おうとしてくれる。その心遣いが嬉しいではないですか。

実はこの家族のうち、お父さんと娘のふたりが小麦アレルギー持ちである。最近は、小麦関連抜きのいわゆる「グルテン・フリー」が増えているとは言え、やはりチャーターでは料理が面倒くさくなる。最初、打診があった時に船のオーナー達も私達も断ろうと思っていたが、感じが良さそうな事と船をとても気に入ってくれた事で引き受けたチャーターだったが、このような家族なら大歓迎である。条件としては小麦抜きと小麦入りを別々に料理するのは大変なので全員が小麦抜きにしてもらうことになっていたが、結局は両方作ってあげた。最後のチャーターが心暖かい人達で良かった。

対照的その1



ほぼ連続7週間のチャーターが終わった。学校が春休みの時期とあり、そのうちの4週間は子供連れの家族だった。最後の2組が特に対照的だった。ひと組めは両親と13歳の男児と11歳の女児。甘やかされた典型で、子供達は朝は10時まで寝ている。起きてきても「おはよう」の挨拶もこちらから言わない限り口にしない。特に酷いのは女の子。親は召使いだと思っているのではと思うくらい。結局は親も我が儘を許してしまう。見ていて何度引っぱたきたくなったか。お陰で、朝ご飯は両親の分と子供の分を別々の時間帯に作る羽目になった。

そして、母親はもっと自己中心型。この家族は友人家族が自分達で船をチャーターしてバージン諸島に来る事を知り、自分達も一緒にと私達の船を予約したらしい。1週間のうちに何度か目的地で会うのかと思っていたら、毎日一緒に行動したい、おまけに、4人いるあちらの子供達をうちの船に泊まらせたいとのたまう。そんな事はひと言も聞いていない!これは安全面から考えてもキャプテンの責任が大き過ぎる。第一、契約違反。

我を通したいご機嫌斜めの母親は、ブローカーに何とかしてもらおうと電話やメールで毎日連絡。そしていろいろと船の設備についても文句を言い始めた。なんとも言えない雰囲気の最悪なチャーターだったが、高級リゾートに連れて行った時は笑顔になり、スパに行ったり、何と宿泊までした。

爆発しかけた私達もグッとこらえて何とか終わらせたチャーターだったが、終わった後にブローカーに連絡して、一泊分と夜ディナーに行った分、そしてワイファイやカヤックが無かった分の返金を求めてきたらしい。全く持って信じられない女だ。船のオーナー曰く、「俺だったら2泊目に船から追い出していたよ」。もちろん、返金なんかするつもりは無い。でも、この人はしつこそうだから、しばらくは安心できない。