Tuesday, November 29, 2011

海底ケーブル引っ掛け事件

昨日から始まったチャーターは、ゲストが船に寝泊まりせず、食事を作る必要がない。おまけに2日程は船を移動させずとも良いというので、一気に気分がリラックス。午後4時にはシュノーケリングをする余裕まであった。船からGreat Camanoe島の陸地近くまで泳いで行く途中に、反対側のMarina Cayという小島に送電する海底ケーブルが見えた。両方の島に「アンカリング禁止」のサインがあるので、私達はそのサイン2つを結ぶ直線エリアを避けて錨を下ろした。だが、私達の後方にアンカリングしているカタマラン船の位置はちょっと微妙。もしかして?と思ってケーブルを辿って行くと、やっぱり。。彼らのアンカーがケーブルに引っかかっている。これでは、出発時にとてもアンカーは引き上げられない。その事を教えてあげようと思ったが、陸地にいるらしく船には人の気配がない。

私達のディンギーは船尾に上げてあったので、今朝8時頃に馴染みの氷売りの夫婦が船で来た際、彼らに事情を話し、後ろの船に教えてあげるように頼んだ。たまにこんな事あるんだよね。ダイブショップがあるからダイバーに潜ってもらえば良いと言って、その船に寄ってくれた。それからすぐその船のキャプテンと奥さんらしきふたりがディンギーでMarina Cayに走って行くのが見えた。しばらくして戻ってきたが、ダイブショップがまだオープンしていないのか、結局ダイバーを再度迎えに行ったのが30分後だった。良く見るとその船には2組のカップルがいるらしく、ダイバーが潜っている間に皆デッキに出てきて様子を眺めていた。

私も朝ご飯の準備をしながらコックピットとキッチンの間を往復。ボブが「あー、良い考えだ」と言うので、見に行くとダイバーが黄色の風船みたいな物と一緒に浮いている。その浮力を利用して重たいアンカーを持ち上げ、ケーブルを飛び越えさせて船側に移動させたらしい。なーるほど。それから程なくしてその船は何事も無かったかのように錨を上げて移動していった。一件落着。

それにしても、教えてあげた私達にひと言サンキューがあってもいいんじゃない?ディンギーでちょっと立ち寄るとか、船で去る時に手を振るとかねぇ。何か訳分かりません。そんな了見だからケーブルを引っ掛けるんですよ!

Great Camanoe島側。ディンギーでダイバーをお迎え。

Marina Cay側

風船と一緒に水面に上がってきたダイバー

アンカーを引き上げ去って行くカタマラン船

さぁ、ささやかな朝ご飯を頂きましょ。最近、ダイエット中です。



Monday, November 28, 2011

キャプテン・オンリー

今日からスタートした今回のチャーターはキャプテンのみを希望。シェフは要らないとの事で料理をする必要が無い。食料やアルコール類の買い出しが無く、私達にとっては楽ちん。おまけに彼らは船には寝泊まりしない。こんな事は初めてです。実はこのグループ、宝くじのコマーシャル撮影の為に6日間船はチャーターしているけれど、近くのリゾートホテルに泊まっている。私達の船以外にもモーターボートを借りているので、移動はスピードのあるその船でするらしい。いいね。いいね。

お昼の12時に来る約束が、雨のせいでスケジュールを変更したからこれから行ってもいいかと言う。そう言われてもまだ10時を過ぎた所。いつもチャーター前は掃除のプロを雇うけれど、今回はベッドメーキングの必要もないので、私が汗まみれになって掃除をした。彼らが来る前にせめてシャワーは浴びたい。10以内でそちらの船に着くと言われたところを20分後にしてもらい、いそいそシャワーを浴びていた。ところが、20分経たないうちにそのモーターボートが到着したのが窓から見える。ゲー、焦るではないか。でも、まぁ私は雇われていないからと気持ちを沈めてシャワーを終えた。

その後急いでコックピットに行ったら男女3人ずつ6人いた。フランス系カナダ人らしく、自分達だけの会話はフランス語。その間、モーターボートのクルー3人も特にする事はなく待っている。今日は私達とは打ち合わせだけ。それも1時間で終わった。CM出演者は水曜日に到着するので、木曜日に機材のセッティングをして、金曜日の日の出から日没まで撮影するとの事。という事は明日と明後日の2日間は待機?We like it!。とは言っても彼らの業界は、今日のようにスケジュール変更は当たり前だろうから油断はできないぞ。さて、どうなる事やら。

私達の船を立ち去る前にディレクターがスタッフの写真を撮影。
レンタルモーターボートのクルーも所在無げ。
打ち合わせの場所はイギリス領トトーラ島の飛行場があるビーフアイランドの近くで。

Saturday, November 26, 2011

デッキライト

デッキで作業する時に必要なデッキライトが点かなくなった。単にライトが切れてしまったのか、それともそれ以外の問題があるのか?取りあえずマストに上って点検する事にした。私ひとりでボブをマストの頂上まで上げるのは大変だけど、デッキライトの位置までならそれ程問題ない。マストに上って調べたら、やはりライトが切れていた。



それから電球探しに2日程かかりました。こんな単純な事にも以外に時間を費やします。


再度マストに上り、新しいライトを取り付けます。

結果は?OKです!

ライトが点いて良かった。そして今日も夕陽をエンジョイできました。

Thursday, November 24, 2011

シーズン到来

11月も後半になり、ここバージン諸島は本格的な観光シーズンに入りました。セントトーマス島も昨日は合計6隻の大型クルーズ船が寄港。道路が渋滞したりするけれど、活気に溢れていて楽しく、こちらまで浮き浮きしてきます。観光地はやっぱり元気がある方がいい。

シャーロッテアマリー湾には4隻入港。


ディンギーで5分程のクラウンベイには2隻。


最初のクルーズ船が到着すると、乗客をセーリングやダイビング等に連れて行く船で辺りが賑やかになる。


Monday, November 21, 2011

4ヶ月ぶりのビルトン

南アフリカ出身のキャプテン、ピーターはお肉が大好き。その彼が私達のビルトン作りの師匠。と言っても作るのは今回で2回目。最初は7月に私が日本に帰国している間にボブがその指南を受け、セントトーマスに戻ってきた私へのサープライズプレゼントとしてビルトンを試食させてくれた。今回はピーター&デビーのボートにお呼ばれした際に、私にも作り方を教えてくれた。スパイス類は彼が南アフリカから持ち帰ってきたけれど、その中身や混合の割合は秘密らしい。お肉はスーパーのブッチャーに頼んでカットしてもらった肩肉でお手頃な値段。細長に適当にカットしてスパイスを擦り込むところまでは彼らのボートでやった。その後自分達のボートに戻り、ひと晩寝かし、翌朝エンジンルームに小型の扇風機をセットして2本の紐に吊るした。さぁー、後は乾燥してBILTONGになるのを待つばかり。楽しみだなぁ♪

真ん中が師匠のピーター。彼が作ってくれた豚肉のパスタを平らげた後の一枚。

二通りのスパイスにお肉を漬け込んだ。

翌朝、出汁を捨て吊るす前にお酢をかけた。
さぁ、出来上がりが楽しみだー。



Saturday, November 19, 2011

せわしないスケジュール

イギリス領のトトーラ島を出たのが4時半頃だったので、セントトーマス島の本拠地であるシャーロッテアマリーへ戻る前に、またクリスマスコーブで一泊する事にした。途中で日が沈んだけれど、その直前の夕焼け空の奇麗な事。見慣れていても、一度として同じ景色は無いので、ついカメラのシャッターを押してしまいます。



翌朝7時半に出発して8時15分頃にシャーロッテアマリーに到着。その前に給水しようとマリーナのドックに寄ったら、そこにはRising Sunという138メートルの長さのスーパーヨットが横付けしていて給水ができず、仕方なくそのままアンカリング。しばらくは節水です。ボブは今日から4日間の予定でセーリングインストラクターの個人教授が入っていて、それが9時開始とせわしない。生徒は私達と同じモデルの船を持っていて前日にセントジョン島から来ていた。その彼の船で教える事になっているので、ディンギーでボブを送り届けた。その後に、すぐ近くにアンカリングしている友人のデビーに、トトーラ島のロードタウンで買った南アフリカのアップルサイダーを届けたら喜んでくれた。先日の誕生日の追加プレゼント。



セーリングのクラスは午前中はペーパーテストが主。午後からは実際のセーリングの授業。生徒がひとりだけなので、ボートハンドリングに手が足りない。それで私も駆り出されてお手伝い。同じような船とはいえ、多少仕様が違うので戸惑ったけど勉強にもなった。その船に本物そっくりのカニさんが乗っていて思わず手に取った。思ったより重いなと思ったら、それは灰皿でした。

クラスは午後4時半くらいまでかかった。明日も同じようなスケジュールで結構せわしない。


Thursday, November 17, 2011

そう言えば今日は。。。

昨日の事。午後1時になり、あ、ランチの準備をしなきゃとギャリー(キッチン)に立った私に、毎月2回オーナーに送るインボイスを準備していたボブが、「今日は16日だっけ」と聞いた。携帯の日付を確かめて、「そうよ」と答えてからハタと気がついた。そう言えば、今日は結婚記念日だ。結婚して22年も経つと忘れてしまうものか。自分で作る必要はない。食べに行こ食べに!という事で、前日ロードタウンで偶然見つけたフレンチデリカテッセンのお店へ行く事にした。ランチは軽食にして、ディナーをどこか別の場所でゆっくり食べようと話し合っての事。でも、サンドイッチというのも今ひとつ。結局ふたりとも本日のスペシャルサラダを注文。エスカルゴはシェアー。もちろん、グラスワインで乾杯!




サラダもエスカルゴも美味しかったし、デザートにアップルパイを分けて食べたらもうお腹いっぱいになり、それでディナーを食べに行くのはもったい無い気がして、後日に繰り延べる事で意見が一致。その代わり、デリの向かいにあるワインショップで特別に買った白ワインで改めて、ハッピー・アニバーサリー!

ヒート・エクスチェンジャー

トトーラ島のロードタウンにあるコンプトンマリンに、注文してあったジェネレーターの冷却装置ヒート・エクスチェンジャーを取りに行った。マリンショップのオーナーとはeメールや電話で何回か連絡を取り合っていたお陰で話が楽に通じて有り難い。何よりも、私達がこの船のクルーになる前に彼らが取り付けてくれたジェネレーターだから、その歴史を知ってくれているのが助かる。取り付けに必要な他の部品もいくつか購入し、まずはペンキ塗りから始めた。緑色のプライマーペンキを30分間隔で2回。その後白ペンキも2回塗装。海水で腐蝕するのを防ぐ目的もあるが、漏れなどの問題があった場合、白ペンキだとその箇所がすぐに判るからとはボブの弁。なるほど。

ただ、ショップのオーナーが首をひねっていたように、前のキャプテンがジェネレーターの前後をわざわざ逆にして設置したせいで、狭いスペースの奥で、ヒート・エクスチェンジャーを取り付けなければならずボブは一苦労。手前側にあれば良く見える上に、無理のない姿勢で作業もはかどるのにと、度重なる故障と修理にエンジンルームから怒りの声が聞こえてくる。近くには大型客船が停泊したり、他の船が行き交ったりしているが、それを眺めるの事ができるのは私だけ。ボブはただひたすら汗を流して作業中。喜ぶべきは、多々あるように、修理の途中で新たな修理の必要を発見という事はなく、午前中で取り付け終了。ドキドキでジェネレーターをスタートさせたら無事に機能してくれた。ホッ。

取り外した古いヒート・エクチェンジャー

コンプトンマリンの建物

店内に入ると同時にワンッ!とお出迎えの2頭

新しいヒート・エクスチェンジャーと付属品

プライマーペンキ

続いて白ペンキ

大型クルーズ船のドッキング時には海水がかき回されて濁る

曳航される筏船?

ほぼ終了

ウォーターベッド?

チャーターが終わった次の日、待ってましたとばかりにジェネレーターが動かなくなった。タイミング的には良かったけれど、休む間もなく修理に追われるボブには気の毒。調べた結果、冷却装置(ヒート・エクスチェンジャー)が古くなり壊れた模様。ジェネレーターが使えないと毎日の充電が大変。エンジンでもチャージできるが、時間とコストがかかり非効率。早速、イギリス領のトトーラ島にある設置元に問い合わせて交換用を注文してもらった。数日してそれを受け取りに行く事にした。出発が午後になったので、イギリス領に入る時間的余裕がなく、途中のセントジョン島に停泊。

美しい夕焼け空を眺め、ゆっくり夕食を摂り、さぁ、寝ようかと思ってキャビンに降りた。ところが、ベッドが濡れている。確かに何度か雨は降ったけれど、それにしても窓際だけでなく、他の部分もかなり濡れている。おかしいと言う事で、ベッドのマットレスをあげてみたら、何とベッド下にあるウォーターヒーターから水が噴き出している!道理であれだけ濡れた筈だ。ウォーターパンプを止め、シーツや枕をはがし、台になっている板をよけて修理開始。硬いホースの水漏れしている箇所を数センチ切り離して接続し直したら問題は解決。ホースの長さに余裕があって助かった。それにしても、寝ている間に事が起こらなくて良かった。しばらくの間は空いているキャビンで寝る事になる。





Tuesday, November 15, 2011

デビーちゃんの誕生日

数日前、チャーター仲間のピーターから彼の奥さんの誕生日に集まらないかとの誘いの電話があった。ピーターはお肉ばかり、奥さんのデビーは野菜とシーフードだけ、そして二人ともあまりお米やパンを食べない。だからかどうか、誘われるよりも誘うのが好きで、しょっちゅう自分達の船に人を呼んでいる。今回もデビーは自分の誕生日なのに、手巻き寿司を作ると言う。本人の誕生日なのにそれも何かなぁと思ったけれど、本人の希望だからと結局お邪魔する事にした。彼らは船の電気系統の故障で2週間程ドックに横付けしている。行く前にそのすぐそばのバーから電話をして、せめてドリンクくらいはご馳走させてと彼らを呼んだ。そうでもしない限り、遠慮深い彼女は出て来ないのだ。4人でGrande Cruでカクテルを2杯ずつくらい飲み、彼らの船に行ったら、もうひと組のチャーターカップルも現れ、6人揃って賑やか。



去年、うちの船に初めて招待した時に作ってあげた手巻き寿司がいたく気に入ったデビーちゃん。その後、自分の船でも友達やお客さんに作ってあげているとの事。未だにすし飯がうまく炊けないから今回また教えてと言われていた。私はご飯を炊く時は洗った後ざるにあげないでそのまま最低でも30分は鍋に浸けておく。聞くとバーに来る前にピーターが既にお米を洗ってざるにあげてあったとの事。1カップ半洗ったというので、同量のお水を入れて炊いたけど、何故か柔らか過ぎた。すし酢も市販の瓶入りで理想の味とまでは行かなかったが、見かけも味も上々。ピーターが作った串焼きと一緒に皆でおいしく頂きました。デビーの誕生日と奮闘に乾杯!(因みにデビーのお気に入りは海苔を小さくちぎって生のカリフラワーを巻いて食べる事です。)

Saturday, November 12, 2011

チャーター後の楽しみ

セントトーマス島のRed Hook出発&到着のチャーターが終わった後は、近くのクリスマスコーブでゆっくりするのが常。モアリングボールが20個程設置されているのだが、未だに無料というのが魅力的。また、それ以上にここでシュノーケリングをするのが楽しみである。チャーター中は、お客さんと一緒に潜ったりする余裕はない。今週は暑い日が続いたので、何度水中に飛び込みたい衝動に駆られた事か。やっとその鬱憤が晴れました。



夕食は冷蔵庫に残っている物を適当にちゃちゃっと。久々にマティーニを一杯飲めば、すっーと疲れが取れる感じです。


翌日のお昼は少し時間をかけ、豚肉を解凍して生姜焼きに。大根のみの煮物と茹で海老もご飯のおかず。


近くには、次はこんな船でチャーターの仕事がしたいと思わせるカタマランがモアリング中。レーダーやウィンドジェネレーターが2つも付いているからクルージングをしているカップルみたいだ。羨ましいー。私達も早くそんな身分になりたいなぁ。

Friday, November 11, 2011

幸先の良いスタート

今季最初のチャーターが終了。終わってみたらとても良いチャーターだった。子供ふたりがいるのに殆ど散らかさないのだ。大人だけのチャーターの方がよほど酷い。出された料理は足りなかったのでは?と心配になるくらい全部残さずに食べてくれ、テーブルの上もきれい。子供が朝6時半頃に起き出し、大人はその後30分くらいで起きて来てコーヒーを飲み、8時前後には全員揃って朝食。この足並みが乱れると料理する側はちょっと大変。夜も10時までには各自の部屋へ引き上げてくれた。お陰でクルーも睡眠はたっぷり取れた。そのせいか、今回はチャーターが終わってもぐったりという程には疲れなかった。皆、泳いだりシュノーケリングをしたりが大好きなので、連れて行くのにも張り合いがあった。ジャックおじさんは、ダイビングも大好きなので、2日続けて送り迎えのランデブーダイビングに参加。今回大人は全員ピーターアイランドのスパでマッサージもしてもらい大満足。ひと月半後にはカナディアンローッキーでのスキーが待っているそうです。

手巻きすしもあっという間に平らげた。

お母さんの頭上をジャンプ

お兄ちゃんは釣りが好き。残念ながら釣果はゼロ。。

パパと一緒にビーチへ。

ピーターアイランドでドック修理船と出くわす。

お土産は手作りカメさん。